2004年摂食嚥下障害日記 |
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2004.7.13 |
あのソフト食で有名な黒田先生と会食をする機会に恵まれた。地元の介護食品などを扱っているK社のTさんの計らいで席を設けていただいた。2時間半にわたる歓談の内容はここでは書ききれないが、なんにでも挑戦する前向きの姿勢、研究熱心、周囲の環境、そして人生経験。世に認められるようになる方はやはり違う。大いに勉強になったとともに、今後の自分の方向性をいろいろ考えさせられた。 |
2004.6.25 |
センターでの摂食指導。前々回、憔悴しきって来院されたお母さん、今日は元気だった。一時は、指導の継続をあきらめかけたが、ホット一安心。ほかに2名指導。一人はダウン症のお子さん。初診時は大変汚い食べ方をしていたのが、最近は、見違えるように上手に食べられるようになった。もう一人は、脳性麻痺のお子さん。摂食機能は何とか安定。(変化がない)身体機能の向上が望めない場合、摂食機能訓練も受動的になるのは仕方がない、と悟るようになった。 |
2004.5.29 |
今日はセンターで3名の摂食指導をした。摂食指導用のテーブルと椅子を使用した。すべての症例で、姿勢の安定が見られた。特に、今まで姿勢のふらつきがあり、摂食時姿勢が不安定だったKさんのふらつきがなくなったのにはビックリした。あらためて椅子、テーブルの重要性を再認識した。 |
2004.5.13 |
N大学の学部新設講演会にパネラーとして出席した。あわてて出発したので、原稿とデーターを忘れてしまった。スライドなしのぶっつけ本番でやったが何とか乗り切った。あとで、スライド使わないほうが話しに集中できるからいいですよと慰めてくれた方がいた。 講演前に学士入学されたW女史が声をかけてくれた。サラリーウーマンだったのだが、すっかり学生らしくなっていてびっくりした。 基調講演をされた、隣町の特養の園長の話には力づけられた。刻み食追放がいとも簡単に実行されていたからだ。今度、見学に行き、そのなぞを解明したい。 |
2004.5.12 |
いろいろな方からメールが届いていて、一ヶ月近くも返事ができない(もちろんすぐに、受け取った由は返事しますが)ものもあり(たいへんむずかしい質問だったりして)何とかしなければいけない。ホームページを開設している限り、お返事を出すことは義務と考えているので、しょぼしょぼした目で日夜パソコンの画面と格闘している。 明日は、地元の大学に新設される学部の記念講演に招待されているので新潟市まで出かけていく。今回は、その他大勢の中の講師でさらに発表時間が10分程度なので気が楽。といっても、緊張しますわ。 |
2004.5.11 |
東京に教授として赴任されたU先生からメールが届いた。まったく一からのスタートでご苦労もあるでしょうが、先生の場合、まさに旬のときの赴任ですから、燃えに燃えているでしょう。20数年前、卒業したてのころに自分もある教室創設にかかわった身としては、懐かしい思いでいっぱいだ。 |
2004.4.21 |
センターに摂食指導用の椅子とテーブルが到着した。センターの様に不特定多数の方が来院される施設では、椅子やテーブルのサイズを自由に調節することができる製品は何かと便利だ。使用レポートは後日アップする予定。 |
2004.4.17 |
50キロほど離れた或る市より摂食指導のためにある母子が訪れた。わたしのHPを見て予約の電話をかけてくださった。大変熱心で、或る大学の摂食外来を受診されていたり本を読んだりして、いろいろな事を試されてきた方だ。大変頭のよい方で、好感の持てる母子であった。 食べるのが遅く、飲み込みもうまくできないことが主訴だった。ここでは詳しく述べられないが、心理的要因と嚥下の誤学習が複合した大変珍しいケースだった。最初のうちは原因が皆目見当がつかず、アドバイスもできない状態だったが、終盤少しずつアウトラインがみえてきた。 母親からできるだけたくさんの情報を得、子供の食べているところにかける時間は、最小限にするのがコツだ。 どうも舌での送り込みがうまくいっていないようだ。ゼリーによる嚥下の練習を指示してとりあえず終了とした。 |
2004.3.31 |
今日は、センターでの摂食指導と診療を担当されている先生方との会議・センター実行委員会会議と続き年度末も重なって大変めまぐるしかった。指導は、Rちゃん。通っている保育園の栄養士さんも同席された。今日は、ご本人の機嫌が悪く直接指導はできなかったが、栄養士さんとはいろいろお話ができて収穫が多かった。一人の子供のために再調理ではなく、嚥下食を一から作ってくれている。大変熱心で何回かお手紙のやり取りをしたりしている。療育施設などでも、このように対応してくれると救われる子供たちがたくさんいるはず。大事にしたい方の一人だ。 |
2004.3.25 |
新潟大学の摂食嚥下では超有名なU先生の送別会に出席してきた。会場は、これまた新潟では非常に格式の高い料亭「鍋茶屋」。U先生は、母校に教授として赴任される。摂食嚥下の分野では実行力と行動力、そして実力と三拍子揃った稀有な先生だと思う。今後のご活躍を期待したい。 |
2004.3.22 |
県歯で栄養士会との懇談会に出席してきた。栄養士会でも摂食嚥下の関心は高く(施設関係で働く栄養士が増えてきたと)今後、歯科医師との連携も積極的におこなっていく必要性を感じた。 |
2004.2.22 |
歯科医師会主催、言語聴覚士会共催の摂食研修会は多数の参加(140名ぐらい)をいただき無事終了した。言い出しっぺとしては、ホッとしているところだ。今後、他職種との連携をさらに進めていくか、更なる努力が必要になることを感じた。 |
2004.9.11 |
無事終了しました。 |