歯科治療のスケジュール

歯科医院や担当する先生によって治療法や材料は異なります

入室から退出まで

家庭での生活スケジュールより

  1. 診察券を出す

  2. 洗面台で歯磨きをする

  3. 椅子に座って待つ

  4. 名前を呼ばれたらユニットまで行き、横になる

  5. 手と足をまっすぐにする

  6. ミラーで診察

  7. 治療(または、予防処置)

  8. 終了

  9. 受付でシールを貼る

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治療(レジン充填)

  1. 表面麻酔をする(*)

  2. 麻酔の注射をする(*)

  3. ラバーダムをする(*)

  4. 開口器を使う(*)

  5. タービンで削る

  6. 水はバキュームで吸い取る

  7. マイクロモーターで削る

  8. ボンディング

  9. レジンを詰める

  10. 青い光を当てる

  11. きれいに磨く

  12. ラバーダムをはずす

  13. うがいをする

  14. 終わり   (*)はしない場合もある

印象(型を取る)

  1. トレイを合わせる

  2. 印象材つきのトレイを口の中に入れる

  3. タイマーがなるまで口をあいている

  4. 取り出し

  5. うがいをする

  6. 終わり

 

フッ素塗布

  1. 歯科衛生士が歯磨きをする

  2. バキュームで水を吸う

  3. トレイをはめる

  4. タイマーがなるまで口をあいている

  5. トレイをはずす

  6. 歯科衛生士がフロスをする

  7. 口を拭いて

  8. うがいはしません

  9. 終わり

 

乳歯を抜く

  1. 表面麻酔をする

  2. 麻酔の注射をする

  3. 歯を抜く

  4. ガーゼで血を止める

  5. 抜いたところをさわらないようにする

 麻酔の注射は痛くない!!

  麻酔の注射をするときに2回痛みを感じます。

 1回目  針をさすとき。最近は、使い捨てで細いものを使いますので、ほとんど痛みを感じません。(瞬間的です)

 2回目  薬を入れるとき。このときにゆっくり注入しないと痛みが出ます。私は、気が短いので時々失敗します。

 自閉症の方は、概してこれらの痛みの感じ方は低いようです。

 これらの手順をわかりやすい言葉やイラスト、写真などに表現して示す。

 カードは、あくまで本人との約束事。絵と実物とのマッチングなどの能力を検査結果から判断しないとうまく使えない。あらかじめ、マッチングや絵の意味を理解させるトレーニングをしなければならないこともある。

  ただし、絵はあくまで絵。感覚刺激まで表現してくれません。口に中が水浸しになったり、ガリガリとした振動まで伝えてくれません。

 

どうすれば歯科治療がうまくいくか

 はじめが肝心

 まったく、歯科治療未経験の時に、経験のある歯科医院を受診することが大事です。「虫歯ができてから」ではなく、虫歯の異常がなくても検査目的で受診をすることをすすめます。(参考:健常児の場合、2歳以下では、口を触られただけで、泣き叫びますが、3歳になれば、ほとんど拒否がなくなります。)

 相談もなくいきなり身体抑制して、ガリガリはじめる歯医者さんは、避けたほうが無難です。

 こだわりを利用しよう

 家庭での歯磨きを習慣づけるには、自閉症特有のこだわりをうまく利用するとよいです。 生活パターンが規則正しい場合には、歯磨きに時間をうまく組み込んでください。

 こちらの思うとおりにコントロールする(我慢させるとか、という考えは、捨てなければならない。行動変容法や絵カードなどの使い方を誤って用いることのないようにしなければならない。治療の場で使うより、ブラッシング指導やフッ素塗布などの予防の場面で用いるのが本筋であります。

 歯科治療は、不快感と我慢の連続です。虫歯などの程度が軽いほど、不快感は少なく、我慢の時間も短くて済みます。本人の負担も軽いです。

 保護者サイド、医療サイドは共通の認識で、望まなければならない。あなた任せは時間の浪費。家庭でうまくいっていない、試みられていない場合、歯科医院でうまくいくことはありません。

 歯科治療は、ほとんどが、パターン化できます。家庭でのシュミレーションや疑似体験は非常に有効です。 

 

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