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 歯科治療における構造化

 歯科治療は、ほとんどがシステム化されていて、構造化が導入しやすい環境にあります。

 ただ、自閉症のもっとも苦手な

  1. 術者と非常に近づかなければならないこと。

  2. 身体(顔面や口腔内)に触れられること。

  3. 横に寝かされること。 

 の三つはどうしても避けてとおれない関門です。これをクリアーするために、構造化を工夫することが、治療前の仕事になるでしょう。

ユニットの周りはすっきりとさせよう(物理的構造化)

 私の医院の一番奥のユニット。ここで小児や障害児の治療をする。あまり物を置かないようにしているが、それでも自閉症児にとっては刺激的なものが一杯ある。

 治療器具や薬品を置くテーブルです。非常にごちゃごちゃしている。かれらは、この中から的確に自分の嫌なものを見つけ出す。ただ、テーブルの後ろには、いろいろなものが置かれているので、気が散るのも確かだ。

 ユニットに横になるとこのように見える。ライトのほかに、時計やカレンダー、写真などいろいろなものが目に飛び込んでくる。

 椅子に座った状態でこどもの目線から見たところ。加湿器からは湯気が出ている。

 自閉症児が来ると、みんなで模様替え。移動式のついたてで囲む。周りの視覚刺激の遮断をする。

 もちろん中にあるものはきれいに片付ける。

 すっきりしたでしょう(^^)

 特にブラッシング指導するときに効果的。周りのものに気を取られないので、集中して話を聞くことができる。

 他の患者さんは入れないで、静かな環境を作ることも大事。

 椅子に座っても、気が散るものはほとんどありません。

(といっても水の出るスピットン(うがいをする場所)、ライトのスイッチ、陰に隠しておいたビデオデッキなど、まだまだ、完全じゃない。

治療するには手順(治療スケジュール)の理解が必要

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