江戸川区の葛西臨海球技場を視察する
          下水処理場の上部デッキを利用について 
今年10月には中川下水処理センターの上部デッキ6.9fが三郷市に移管されます。下水処理場のデッキではどんな利用が出来るのかを実地で見るために、江戸川区の葛西臨海球技場を視察しました。5fの敷地に少年野球4面、少年サッカー、ラクビ-2面、フットサル2面、それに芝生広場、管理棟トイレが整備されていました。当然、施設運営は外部に委託をし、多くの区民の利用があると言う事でした。高速道路に近く地の利があると言う事で、フットサル場は都心からも利用者があり、投資に対しても十分の利用料を得ていると言う事でした。下水処理場のデッキであると言う事には気がつかない程の広さで、翌整備された施設を見て、自分でもグランドでスポーツを楽しみたいと言う思いがしました。
 今年、10月に移管される中川処理センターの上部デッキの整備が、三郷市のスポーツ環境を飛躍的に前進させる大きな力になる事は疑う事はないと思います。問題はどのような整備計画を三郷市として持っているかにかかっていると言う事です。しかし、担当に伺うと、処理場が全て完成した段階でのプランであって、それまでは、暫定的利用、即ち、芝生広場としての利用と言う事です。この事は、現在の下水道行政、特に中川処理センターの様な他市町村を跨ぐ流域下水道計画の現実を見ていない議論であると言う事が出来ます。流域下水道は施設の大規模化による処理コストと効率性を求めましたが、現実は市町村の公共下水道整備が進んでも、処理場に流入する下水は必ずしも比例的に増加する事がなく、当初の計画を順調に進めても、完成までには20-30年を要すると、埼玉県自身が認めている処です。
 この様な現実があるにも関わらず、三郷市は全施設完成時点でのプランと言う事で現施設での具体的計画を実施しないと言う事です。しかも、本年度5600万円の予算で管理棟やトイレ、看板等を作ると言う事です。トイレはすでに埼玉県が作っています。答弁では足らないからと言う事でした。なぜ県が作る時に一緒に出来なかったのか不思議に思います。
20-30年間、スポーツ環境を現在のまま続ける事ではなく、6.9fの中で今必要な整備を考えるべきではないでしょうか。葛西の臨海球技場は5fですばらしい施設が有ります。それよりも2fも広い敷地がある処理センター用地ですので、思い切った整備が出来ます。そのためのプランを作り整備すべきではないでしょうか。
 用地買収時に埼玉県は地権者に完成時の運動公園図を提示しました。埼玉県が整備すると言う事でしたが、財政難と言う事で「三郷市さんが、自分で整備すると言う事であれば自由にお使い下さい」と言うのが埼玉県の考えです。
三郷市がどう考えるかに係っているのです。
 開場は来年4月頃の予定です。
江戸川区の葛西臨海球技場  整備された施設です。