本年度の一般会計は対前年度に対し-3.7l、-12億円の昨年度予算に対し減少しています。この財政難は三郷市に限ったことではない事も事実です。
しかし、市民の様々な需要に対しては応えられない事になる事は否めません。しかし、議会での質問を聞いていると、相変わらずの要求や要望が多く、行政としていかに無駄をなくし、効率を上げるかと言う議論は聞こえて来ません。危機なんか他人ごとで自分と仲間の要求さえ認められればよしと言う事なのでしょうか。
 私は、今議会で、公有地、中でも半田運動公園の処分について提案をしました。半田運動公園は5fの用地に対し57億円も買収に投じられました。買収から11年間、支払われた金利合計がなんとすでに13億1313万円に達しました、昨年の金利だけでも7700万支払われています。しかも整備計画もありません。買収時には29億もかけ整備する計画でした。しかし、その真意は解りません。現在でもこの財政難で予定すら立ちません。インターチェンジ南側に建設されている中川流域下水処理センターの上部施設として、大きな緑地公園が計画されています。私は、その建設計画をスポーツ公園構想に転換し積極的に進める事により、市民のスポーツ施設、ひいては半田運動公園の代替施設に出来るのではないかと思います。そう考えると、未だ整備計画を立てることが出来ない半田運動公園の存在そのものに疑問を持たざるを得なくなります。、しかも運動公園として敷地の点でも不十分な半田運動公園を処分も含めて再検討する事が必要ではないかと思います。財政難を少しでも回避する事が賢明な選択とも思います。たとえば、開発型のミニ工業団地として、又住宅団地として又、市営の公園墓地として等々、処分した方がこれからも支払い続ける金利を考えると得策ではないかと思います。
損切りと言う事になると思いますが、土地の値上がりをじっと待ち金利を払い続ける事が、行政として正しい選択なのでしょうか。
私のこの質問に対し失笑がありました。この様な質問自体、発言してはならない事なのでしょう。私は、この無責任さが、市政の停滞を招いているのではないかと思いました。ご意見ありましたらお聞かせいただきたいと思います。
私は、議員になって今議会が7度目の議会でした。以前からも何か変だなと感じていた事がありました。議会の一般質問でも、委員会の質疑の中でも同様でした。それは、「要望の多さです」。当初、委員会の質疑の中で、質問をした時、先輩議員から、「それは、質問なのか、要望なのか」と問われました。私の性格から、どうしても「その問題はこうすべきではないですか」と言う言い方になってしまいます。そこを捕らえられて要望か質問かと問いつめられました。私は、「思わず要望です」と言ってしまいました。それからは気をつけて最後に「どう考えですか」という言葉をつけ加えていました。私は、何故そんなに遠慮する様な質疑しか出来ないのかと思いました。委員会の質疑は、行政の細々な事を聞くと言う事だけではないと考えています。大所高所に立った基本的な事、又、積極的に提案をする議論があって当然と思っていました。そこで、今委員会から、要望ではなく「私の意見です」と言う事にしました。さにあらんや、早々に「要望か」と言われましたので「私の意見です」と申し上げました。先輩議員からはその後に続く言葉はありませんでした。委員会は、比較的自由に発言出来る環境ですので、議員各位の意見を自由に戦わせると言う事のはずだと思います。私は当然、与党議員としての自覚を忘れることは出来ませんが、積極的に問題提示をする事は議員として当然の責務だと考えています。
この事は議会の一般質問でも同様の事が言えます。たくさんの要望が出ます。予算に限りがなければ何でも出来るのでしょうが、さながら陳情の場と言っても過言ではないでしょう。予算がなければ、増収策、又効率化を、次代へ提言するのが議会の役目ではないでしょうか。私は、一般質問では、問題提示、意見は言いますが、要望は極力言わない様に心がけていますす。地域の問題は直接担当部署に話をする様にしています。是非、議会を傍聴していただき、何を議論しているか確かめて頂きたいと思います。そして、感想を伺いたいと思います。
議会の一般質問は要望の山の感あり
財政難でも危機感なし