今議会で、議員としてちょうど2年経過しました。当初は、分厚い予算書の説明を受けても、各予算項目の款、目、節と言う名称に何か戸惑いを感じました。一昔も二昔も時代を遡った古めかしささえ感じました。
議会での議論を聞いていても、又、各委員会での議論を聞いていても、要求する側とそれに応える側と言う構図です。議論が出来る環境の常任委員会でも、各会派同士、議員間の議論はありませんでした。他者の意見でもその通りと思えば、積極的に同調すると思うのですが、これが出来ません。しかも、目先の問題の指摘ばかりです。例えば、市内の商工業をどう発展させるかと言う事に対しては、現在の予算項目にある、融資制度を拡充すべきだと言う事は何度も何度も発言しますが、市内の優秀な企業、又拡張したい企業をどう市内に止まり事業を継続してもらうかと言う議論は聞こえて来ません。多くの企業を救う事も大事でしょうが、優秀な企業はより発展してもらい市内全体の企業力を高める政策が必要ではないかと思いますが、この様な議論は、行政でも、商工会でもあまり聞くことが出来ません。又、行政の無駄を省く、又組織をどう活性化するか、人事制度はと言う事はあまり聞かれない議論です。日頃、革新を標榜する方々は全くの保守で、市民のためにと言いながら自分たち仲間の職場確保、給料確保の議論ばかりで何一つ変革する事に反対しています。
この様な実態を市民の皆様はどの程度知っているのでしょうか。「議会だより」でも誰がどんな発言をしているか解りません。広報紙では全く知る事は出来ません。私は、議会の生中継をホームページを使って発信すべきではないかと発言しますが、馬の耳に念仏といった状況です。ビデオを撮り図書館で見られるようにと思いますが、これすら出来ません。大変残念に思います。
先般「議会だより」編集会議があり、一般質問者の名前を掲載すべきではないか再度提案しました。この問題は2年前から提案していましたが、会派で検討すると言う事でそのままに置かれました。今回提案するに際し、自民党会派として議論し「掲載する事に賛成」と了解を取り提案しました。保守の一部与党議員は反対と言う事でしたが、会派で検討する事になり、12月議会だよりまでには結論を出してもらい12月議会だよりには掲載できればと思います。
周辺市では、当然やられている事です。情報公開を当然とする時代にこんな議論をやっている場合ではないと思います。三郷市の発展、革新性を遅らせている事の一端はこんな議会のあり方も一因ではないでしょうか。動向に注視して頂きたいと思います。