市民への説明は!都市計画税導入

 都市計画税については、昭和52年に提案され、否決されて以来29年間凍結され今日まで議論される事が有りませんでした。県内でも蓮田市、吉川市、三郷市の3市が実施していない状況です。
それが、今議会に再び提案され賛成多数で可決決定され、18年度から0.15lの税率で実施する事になりました。
 29年前に私は当時の議会の公聴会に於いて賛成の立場で公募による公述人として発言する機会がありました。当時は三郷駅が出来、早稲田区画整理事業が実施され「減歩された上に課税される事には反対」と言う意見が多く、結果的に議会として否決をしたと言う事でした。
今回の再び提案する事に成りましたが、議会内では都市計画税については以前より市長サイドから話しは有りましたが、公式の場での議論では「考えていない」と言う事でした。本義会に上程した事は、市民に知らせずいきなり可決をしたと言う印象は免れないのではないかと思います。行政として、市民に対して正直に行政の考え、政策について意見を聞き、多くの市民の理解を得る事が必要ではなかったのかと思います。「議会に打診をした後、市民に知らせる」と言う行政の姿勢、また議会も「我々に知らない事は困る」と言う様な考えがあるとすれば問題であると思います。私は、行政は行政としやるべき事は議会に遠慮なくやるべきではないか、むしろ積極的に市民との対話の中で、実情を知ってもらうと言う姿勢なくしては様々な改革を進める事が出来ないのではないかと思っています。議会としても、行政に負けない政策提言、提案をすると言うお互いに建設的な議論がなければならないと思います。
 今回、都市計画税の進め方を見ていると、市街化区域に住む市民の参加が少なく、特定の市民による懇話会を1回開催し、これを以て市民の意見を聞いたと言う事では話になりません。しかも、提案者である市長は挨拶をし退席してしまい、直接意見を聞かなかったと言う事では、何のための懇話会を開催したのかも疑われる処ではないでしょうか。
 告知については「広報誌とホームページで」と言う事でしたが、議会の終了が12月14日、15日に配布された「広報誌」に都市計画税決定の記事が掲載されていました。「議会の議論は全くの無視と」言われて反論出来るのでしょうか。これには驚きました。12月議会の内容は新年号とばかり思っていました。これからは、議案については、広報誌を発行している課に聞こうかと思いました。
今後も、都市計画税について市民に対する説明については予定されていないと言う事です。新たな課税を市民にお願いをすると言う事は、行政としてどれだけの改革、節税に努めているかを示さなければ理解を得られないのではないかと思います。どれだけの努力をしてきたのでしょうか。市民の前に、結果を示しその上でお願いをする事が世間の常識ではないでしょうか。時間がかかっても、市民の前で説明をして行かなければならない事であると思います。私としも、この事につき発言をして行きたいと思います。皆さんは、いかがお考えでしょうか。


  私の主張−−都市計画税について賛成討論     
  都市計画税納税者数と納税額分布一覧表