南部開発は区画整理事業による   
  企業誘致に行政も一丸と成って取り組むべきで  はないか
 色々議論のあったインターチェンジの南側、彦江地区側の「インター南部地区」の開発計画がいよいよスタートする方向となりました。この地区は、インターA地区の開発が区画整理事業による開発を進めた事に対し「埼玉県都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例見直し」による規制緩和を利用し、いわゆる都市計画法34条の8の4の規定、即ち、市の基本計画に基づき当該指定に適合した開発行為が可能と言う事を根拠に調整区域を区画整理事業をしない状態で開発をすると言う手法で話が進んでいました。
 私は、当初から、調整区域のままの開発は後日大きな負担を伴うと同時に、良好な街作りに逆行すると反対を唱えていました。都市間競争の中でより快適な環境を求める時代に現状追認の様な開発は結果的に協力した地権者も大きな利益を失う事になる。良好な環境を作りその利益を地権者自ら享受する開発でなければ三郷市に取っても利益に成らないと考えていました。
人々が住む環境だけでなく、企業にとっても、より企業活動がしやすい環境が必要であると思います。「真に開発を望むなら区画整理をすべきである。業務を中心に考えるなら、企業団地方式による区画整理をしてはどうか」と言い続けてきました。
 この問題は、議会の一般質問でも取り上げられ、現状での開発を強く求める質問がありました。この議論を聞いていて、議員は三郷市を少しでも住みやすく「どこにもまして良い街を作る事を目指すべきなのではないか」「その視点はどにあるのか」と思いました。余りにも無責任な議論であると感じました。私が知る限りでは2-3人の方が進めていた様ですが、都市基盤の整備がその街の民度を決めるとも言える様な状況を考えると、納得出来ない議論でした。
ある時、ある方から「是非賛成してくれ」と言う事も言われました。しかし「地権者に取って本当にその事が利益に成るのですか、三郷市としてもそれで良いのですか」と。持論を展開し反対をしました。
 今回、関係地権者が企業誘致を中心にした区画整理事業をする事に成ったと言う事は、大変歓迎する事であると考えています。又、私の持論が結果的に間違っていなかった事で大変うれしくもあります。以前、会派の中で、この議論になると「すぐ出て行け」とよく言われましたが、出てゆかなければ成らなかったのは誰なのでしょうか。政治に関わる事とは「自らの信念に忠実であり、自らの発言に責任を取る」事が必須で、そのリスクを自ら負う覚悟がなければ政治を志す事は出来ないのではないでしょうか。今回の件でその事を強く感じました。嫌みを言われながらも言い続けた事が間違いではなかったと大変うれしく思います。
 今後、行政として、この決断にどう答えてゆくのかがこれからの問題であると思います。私は、一般質問の中でも「企業誘致がこれからの市町村の財政力を決める。いかに企業誘致をするか、行政としても担当を置き、積極的に活動をすべきではないか」との趣旨の発言を続けてきました。南部開発は、その試金石になるのではないでしょうか。
これからも、強く求めて行きたいと思います。