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事故報告


経過


正面



右側面



バンパーサポートやエアコン配管などが曲がっている



損傷したバンパー,左フェンダーを取り外したところ



ドナー車から取り外した部品



仮復旧状態.モールやバンパーは5No.の状態.
左のライトが奥まったところにあり,ボンネット
とフェンダーに少し隙間が生じている.


(以下,X80三兄弟倶楽部の掲示板への事故報告文)

土曜日,旅行に行く途中,米原駅を越える陸橋を渡って8号線へ下りていくカーブでスピンして, フロントをガードレールにぶつけました.幸い,対向車はなく,8号線に出る手前で止まったので, 連鎖事故は避けられました.スピンした原因は,その斜面だけ路面が濡れていたのと(関ヶ原に近いところなので, 夜中に雪が降った?),道が急に下りになってリヤ荷重が抜けたところでハンドルを切った(エンジンブレーキを使っていたのも一因か) ことなどが重なったためだと思います.車を降りて確認したところでは,左前側から当たったようで左フェンダーとバンパー, ヘッドライトがかなり損傷し,バンパー全体が右に寄っていましたが,フレームまではいっていないように見えました. 自走は問題なかったので,とりあえず近くの警察署に行って事故届けをして,家に戻りました.

普通に修理すると金額的にもかなりの額になりますので,ありったけの工具類を積み込んでから八幡へ直行しました. ドナー車は,先日の83があればクリアランスソナー付きで言うことなかったのですが, 残念ながらすでに潰されてしまったようで見あたりません.22Kは4台ほどありましたが,どれも前期でした. いつものおばちゃんに尋ねてみると,ちょっと離れたところにある,ふだんは開放していないヤードにあるかもしれない, とのことで見に行ってみると,22Kの後期グランデが1台ありました.5ナンバーですが,この際,贅沢は言えないので, それを出してもらってきて,移植に取りかかりました.ライトASSY,バンパー,左フェンダーを取り外し,また, この外した右ライトが少し折れている部分があったので,また別の車から右ライトだけ外してきたり,で,部品を揃えました. これ全部で1万円です.本当に助かります.ちょっとお茶飲んで一服後,今度は自分の車のバンパーとフェンダーを取り外しました. エアコンのコンデンサーへの接続パイプや外気温センサーが曲がっていましたが,八幡に来るまででもエアコンは効いてましたし, それは問題なさそうでした.ただ,バンパーを支える前側の金具がかなり右側へ曲がっていて,それを戻すのにちょっと手間取りました. フェンダー,バンパーを取り付けて,エンジンアンダーカバーやインナーフェンダーなどのねじを取り付けていくのですが, 似たようなねじが多くて,意外と手間取ります.ヘッドランプASSYを取り付けてグリルを付けようとすると, 左のフロントバルクヘッドが凹んでいてランプが3cmくらい後ろに下がってしまっているため,グリルがうまく取り付きませんでした. これは後日,この部分だけ引っ張り出してもらわないといけないようです.そうこうしているうちにあたりは暗くなってきて, 雨まで降り出しました.ここで,ふと周りを見ると誰もいなくて,おばちゃんもいなくなっていて,店に閉じこめられてしまった, ということに気がつきましたが,どうしようもないので残りの作業を黙々とやって,なんとかぱっと見には普通の車の状態にしました. とりあえず出れないので,車はヤードに残して,この日は家から迎えに来てもらって帰りました.

翌日,朝に車を取りに来て,ちょっと気になっていたボンネットのキャッチャーのところにあるステーなどを交換し, 取り付けられなかった部品を集めて家に帰りました.家に帰ってからあらためて下回りのネジ類の取り付けをチェックしましたが, いくつか部品がないのに気づき,夕方にもう一度,取りにいくという失態もありました.とりあえずこれで仮復旧はできました

家に帰ってから電話帳で鈑金屋さんを探したところ,いつも通っている山中越え大津側にある修理工場でも, 事故車復元などの作業をしていると書いてあったので,今朝,車を持っていって診てもらいました. 見積もりは15000円くらいということだったので,昼間,車を預けて夕方に引き取ってきました. 右のライトとモールの間に数mm隙間がありますが,まぁ許容範囲内でしょう. ついでにボンネットオープナーがおかしかったのも直してもらいました.というわけで,なんとか今回の復旧作業が完了しました. 5ナンバーバンパーになってしまっているなどの課題もありますが,それはまた機会を見て戻していきたいと思います.

この3日間,初めて事故を起こしたということで,いろいろ精神的にも肉体的に大変でしたが, 運が悪ければ大事故になっていた可能性もあり,他人を巻き添えにしなかったのと自分がケガをしなかったのは本当に幸運でした. 車も,完全ではありませんが,見た目にはほとんどわからない程度まで戻りましたし,修理費用もトータルで3万円ほどで済んだ, などということを考えていくと,精神的にもちょっと落ち着いてきました.で,冷静に考えてみると, これも長く車に乗っていく上では越えなければならない試練かとも思えました. 運転技術,整備技術の両方で得るところも多かったですし.一人で,解体屋のヤードで初めてのバンパー・フェンダー交換, しかも途中から雨が降ってきて,最後は真っ暗な中でヘッドランプだけを頼りに作業するという最悪のコンディションでしたが, それでも何とか仮復旧までこぎつけられたのも,ふだんの八幡での剥ぎ取りで培った技術と, 皆さんの車にかける情熱を見てきたからだと思います.これも,この場を提供していただいているMtokさんや, 参加諸氏のおかげと感謝しております.これだけ手をかけると,車に対する愛情も深まったようで, 本当にこれからも大切に乗っていきたいと思いました.

最終更新日:2003年2月20日

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