弟が東京に転勤になって,ちょくちょく東京に行く機会が増えると思われたので,
東京で迷子にならないようにカーナビ導入を画策した.最初は中古で数万円の安いカーナビを買ってつけようかと思っていたのだが,
オークションで見てみると,6万円くらいで初期型のDVDナビが買えることがわかった.
それで初めはAVIC-D909をオークションで手に入れたのだが,モニタがなかなかいいのが見つからなかったのと,
モニタ+VICS+最新マップディスク・・・という風に考えると,結構な値段になってしまうことがわかった.
そういうときにAVIC-D9900Vのフルセット(モニタ・VICSビーコン付き)が新品で17万円で出ているのを見つけた.
これは現行のHDDサイバーナビが出るまでは最上位機種だったし,機能的にはまったくといっていいほどケチのつけようがないくらいなので,
こちらを買って取り付けることにした.D909の方は,もう一台の Kei sports の方に取り付ける予定である.
実際の取り付け作業にかかる前に,まず決めておかないといけないことがある.それは, 本体やモニタ,アンテナなどをどこに設置するか,ということである.TVアンテナは, リアガラスにFM用のプリントアンテナのある車は,リアガラスにTVアンテナを設置するとFMにノイズが乗ることがあるため, トランクリッドにアンテナを設置することが推奨されているが,今回は見た目を重視してリアガラスに設置することにした. 本体は,できれば車内にあった方がDVD再生などの時に便利なのだが,実際に作業してみると, TVチューナーボックスとナビ本体を両方とも助手席下に納めるのはスペース的にも困難であり, しかも助手席下だとナビ本体を水平に設置できないこと,付属ケーブルの長さの関係で, トランクにナビ本体・助手席下にTVチューナーは可能だが,逆だと延長コードが必要になってしまうこともあり, 結局,トランク内にナビ本体を設置することにした. GPSアンテナは,車外だと盗難などの可能性があるので,最初はインパネ上部に設置するつもりだったのだが, 本体がリアトランクに設置されることになったため,配線の容易さからもトランクリッド上面に変更した. 液晶モニタは,街中では助手席前やインパネ中央部の上面に取り付けているのをよく見かけるが, 助手席前だと万が一の事故の際に助手席乗員に危害を及ぼす恐れがあること, インパネ中央上面だと左フェンダー付近の視野が遮られるため左折時の巻き込みや狭い道での車両感覚がつかみにくくなる, という問題点が考えられたため,インパネ中央に設置したいと考えた.これにはインダッシュ方式のモニタが理想的なのだが, X80系の場合はオーディオの位置が低くてインダッシュモニタだと見にくいという問題点がある. 見やすさから言えば,インパネ中央上部の冷風吹き出し口のあたりが最良なのであるが, この前をふさいでしまうと暖房時に顔に冷風をあてる機能が使えなくなってしまうので,あまりよろしくない. カーナビの液晶モニタの部分だけを持ってきて実車であちこち動かしながら検討してみた結果, 中央の冷風吹き出し口より下でオーディオより上,ちょうどエアコンコントロールパネルやサテライトスイッチの前がよさそうであった. ここだと冷風はちゃんと顔に当たるし,オーディオの表示もちゃんと見える. 少しエアコンの操作に支障があるかもしれないが,いちおう温度調節つまみの部分は隠れずに視認でき, エアコン自体は年中オートにしておけばよいので,あまり問題にはならないだろう. 実際の作業は,まず液晶パネルを取り付ける基台の加工を行う.エアコンパネルの前に液晶モニタを設置するため, サテライトスイッチ部の小物入れ内部にモニタ取り付け用のステーを設置することにした. ステーはL字形で,エアコンパネルがスライドアウトしたときにも干渉することのない長さとしてあり,不要部分を切断している. 固定には市販の接着剤を用い,大きめの洗濯ばさみで挟んで24時間以上,静置した. これに市販の汎用液晶モニタ取り付け基台を取り付けて,そこに液晶モニタを設置するようにした. Carrozzeriaのナビ付属のモニタ取り付け基台は,少し高さがありすぎて液晶画面が近づきすぎることと, 底面の取り付けネジが3本あって流用が難しいため使用しなかった.市販の汎用品は,高さが少し低くて, 底面の取り付けネジも中心の1本だけなので,工作が容易である. サテライトスイッチ部にモニタ取り付け基台を設置 小物入れ底面には接着剤で貼り付けた
カーナビ取り付け前の状態 次にTVアンテナの取り付けを行った.アンテナは台座の部分とワンタッチで着脱できるようになっており, 貼り付け時はまず台座の部分だけを使う.付属のアンテナベースは,底面に両面テープがすでについているので, 取り付けるガラス面をシリコンオフなどを使って脱脂し,隙間ができないように端から順番に押しつけていく. この脱脂であるが,カーナビ付属のクリーナーシートもあったが,いろいろ試してみると, ティッシュペーパーの内側(2枚重なっている,はりあわせ面)を使い,事務用のシールはがし剤と併用するのがいちばんきれいになった. 貼り付けたら,アンテナコードをおさめるためのゴム製のレールをガラスの縁に沿って貼り付ける. そしてアンテナを取り付けてコードをレールに納め,トランク内部に引き込む部分には防水用ゴムを取り付け, また要所をコードクランプで固定する.コードがトランクリッドに当たる部分は,コードを保護するため, コードにハーネステープを巻き付けておいた. このTVアンテナであるが,後日,取り付け終了後にアンテナを伸ばして高速道路を走っていると, 風圧ではがれてしまった.幸い,アンテナ本体はコードでぶらさがっていて道路上に落ちたりはしなかったが, 一歩間違えば大変なことになっていたかもしれない.最初に貼り付ける時,朝のうちに貼ったのだが, その日は夕方から雨が降っていたので,それが原因だろうか.たしかに説明書には, 貼って24時間は濡らさないようにと書いてあるのだが.それはともかく,貼り直さないといけないので, アンテナベースの粘着シートをいったんはがし,あたらしい両面粘着シートに交換する. いちおうメーカーからアンテナベースだけを買うこともできるらしいが,ここでは市販の両面粘着シートを使い, カッターナイフでアンテナベースの形状に切り抜いて用いた.外装用の強力粘着シートには何種類かあり, そのうち最強力のものとしては,包装の写真がスポイラーになっている白い粘着シートと, 包装の写真がTVアンテナになっている透明な粘着シートとがあった.強度的には白の方が強そうだったので, 最初は白を使ってみた.前回のこともあるので,まず雨の降りそうにない日を選んで作業を行う. 今回はしっかり接着するため,アンテナベースをガラスの曲面にあわせて曲げてから使ってみた. 貼ってみたところ,アンテナベースは曲げやすいようにところどころ切れ込みがあるので, そこから白い粘着シートが見えて,あまりよろしくない.さらにアンテナベースを曲げすぎたためか, 裏から見た時にフチの部分だけ密着していて,中央部が密着していないことが判明.やむなくはがして, 再度,貼り直すことにした.次は透明タイプを使用.使ってみると,最初にアンテナベースに貼り付ける際に, 透明な粘着シートを通して裏側の密着度合いがわかるので,なかなかよい.次にガラスに貼り付けるわけだが, 前回の失敗をふまえ,今度はアンテナベースを平らに延ばして,まず中央部がしっかり密着するようにしてから, 少しずつ両側へ力を加えて貼り付けていく方法をとった.この際も, 粘着シートが透明なのでアンテナベースの隙間の部分からガラスとの密着ぐあいが観察でき,便利だった. 隙間の部分でうまく密着しない部分に対しては,マイナスドライバーでその部分を押さえて密着させた. 全面が密着できたら,さらに2分間くらい体重をかけてしっかり密着させる(これが重要). あと室内側から観察して,裏面全体がしっかり密着しているか再確認する.さらに万全を期すため, 最初の24時間はアンテナベースのみでアンテナを取り付けないままにした. さすがにこれだけやると,その後,はがれるということはなかった. |
戻る | |
くるまのページ・トップ | |
HOME |