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温度計・電圧計取り付け

バッテリーの状態を監視するため,電圧計が欲しいと思っていたのだが,カー用品店で探してみると, 温度計付きの電圧計が売られていた.これは電圧と車内・車外の温度が測れるようになっていて, 車外温度が低下すると凍結注意アラーム,バッテリー電圧が下がると電圧低下アラームが鳴り,また最高・最低温度の記憶もできる. 温度表示そのものは単4電池1本で動作し,電圧測定とイルミネーションのためにシガーソケットへの接続コードと, 車外温度を測定するためのセンサーがついている.まったく同じ機能をもった製品が3種類くらい,違うメーカーから発売されていたが, 今回はその中で,唯一,ボタン部分が透明プラスチックになっていてイルミネーションがついている,星光産業製のEXEA EA-38を購入した. 本体は,JZX81の純正オーディオ用のサテライトスイッチの場所をタクシー仕様車用の小物入れに交換してあるので, その蓋にマジックテープで取り付けた.マジックテープにしたのは,電池交換時のわずらわしさを避けるためである. 製品に付属のマジックテープは小さいので,エーモンから発売されている大きめのマジックテープを, 電池蓋が開けられるように切って貼り付けている.小物入れの開け閉めをするときに当たってもしっかりしており,強度的には問題ないようだ.
取り付けてみると,通常の走行時には電圧計は13.5V付近をさしている.雪の時にDレンジで停車(ストップランプ点灯), ヘッドライト・フォグランプ点灯,ワイパー作動,エアコン最強,リア熱線作動状態だと11.6Vくらいになり, バッテリー警告が鳴ってしまった.大雪の時にバッテリー上がりが多発するのもうなずける. エンジン停止時の電圧は11.5〜11.9Vくらいであった.バッテリーも交換して2年を越えており, しかも冬であるのでちょっと性能低下してきているようである.こういうことがわかるので,電圧計はお薦めである. (ちなみに夏だと,エンジン停止直後で13.0V,しばらくすると12.6Vくらいになっていた.)

温度計の方は,いまのところ車外温度センサーが室内におかれたままなので,どちらも車内の温度を測っている状態である. 両者の違いは,車外温度計の方が測定範囲が広いことである.車内温度計は下は0℃までであり,このためMINを表示すると LLL と表示されてしまった.車外温度計の方だと,MINは-1.6℃というようにちゃんと表示される (車の中って冬は冷えるのね・・・.逆に夏の炎天下だと平気で50℃超えるし).

液晶表示ということで,炎天下に駐車していると液晶に悪いのではないか,という気もするのだが, カーナビのモニタだって液晶だし,最近の液晶はかなり丈夫になったようである. さすがに本体温度が50℃を超えると表示が真っ黒になってしまうが,クーラーをかけてしばらくおくと, だんだん表示が戻ってくる.なお,本体温度が高いと電圧計の表示が高めになる傾向があり, 高温で表示が真っ黒になっているときに,バッテリー電圧過大(16V以上で鳴る)の警告音が鳴ることがある. クーラーをあてて冷やしてやると正常値(13.5〜14.0V)に戻っていく.

イルミネーションはLEDによるもので,両側から照らすようになっているが,意外に均一に光っていて悪くない. ボタンが光るのもよい.ただ,もともと垂直に近い面に取り付けることを想定してか, 液晶の視野角が正面よりもやや上方から見たときに最もコントラストが良くなるように設定されていて, 今回の取り付け部位のように傾斜した面に少し上向きに取り付けると,特に夜間の透過光で見るときに字が薄くて読みにくい. 厚めの両面テープを階段状に重ね貼りし,取り付け面を垂直に近づけることで,少し読みにくさは改善された.

車外温度センサーの取り付け場所としては,最初にエンジンの吸気側エアクリーナボックス内を考えてみた. ここはエンジンが動いている限り常に新鮮な外気が入ってくる上,日光の影響は受けないし, また吸気口はラジエータより前にあるためラジエータの影響もほとんどないと思われるため,理想的な設置場所と考えられる. 唯一,可能性のあるのが,吸入口はヘッドライトのすぐ後ろであるため,ヘッドライト点灯中で停止に近い状態では若干, 実気温より高い温度になるかもしれない,ということである.ここにはもともとエンジンコントロールユニットの吸気温度センサーがある. ネットで調べると,他の設置場所の候補としては,フェンダーパネルの裏や,エアコンの外気取り入れ口の中という意見があった. ただ,フェンダーパネル裏は太陽の熱の影響を受けやすいこと,エアコン外気取り入れ口は, ボンネット上面でエンジンルームからの熱により暖められているのでどうだろうか,という説もある.

その後,カーナビ取り付け時に車外温度センサーをエンジンルーム側に引き出し,吸気温センサーといっしょに差し込んでみた. 結果としては,エンジンの輻射熱やラジエータの温度の影響をかなり受けるようで,外気温より10℃以上,高い温度を指すようだ. これはあまりよくない.そうなると,外気の温度をよく反映する部分で,風通しがよく,雨があまり当たらず, ラジエータの熱の影響も受けにくい場所となると・・・う〜ん,フロントターンシグナルの裏くらいかなぁ.

というわけで,温度計のセンサー部分を,フロントターンシグナルがついている付近のバンパー開口部上面の裏側に貼り付けてみた. ここなら雨は直接はかからないし,エンジンルームの熱も受けないだろう.センサーをエンジンルームからバンパー裏まで, どこを通そうかと思っていたら,おそらくターボ車のインタークーラーへの配管を通す穴だろうか, スポンジでフタをした穴があったので,そこを通して設置した.エアコンのコンデンサーに近いのが気になるが, エアコンの外気温センサーもそのそばにあり,また車外温度センサーが真価を発揮するのは冬季の路面凍結の危険予知であるから, そういう時期だとエアコンからの放熱も少ないだろうし,それほど大きな誤差は生じないのではないだろうか. しばらくこれで使ってみよう.

その後,冬季に走ってみたところでは,停車時はどうしても温度が上がってしまうが,高速道路のような連続走行だと, だいたい路側の温度計表示の3℃増しあたりに落ち着くようであった.この温度計の低温アラームは4℃以下なので, アラームが鳴るときの外気温はおおよそ1℃くらいだと推測される.まずまず,といったところだろうか.

最終更新日:2002年7月17日

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