のぞみの日記・4年生になって
春休み
1日目
☆
少し興奮していたのか6時前に目が覚めてしまいました。下に降りると直ぐにママ が起きて来て、の〜のを見るとびっくりしていました。 「希、こんな時間にどうしたんや」 「何か知らんけど目が覚めてん。ママ〜、サチのお散歩に行こうよ」の〜のが笑う とママも笑いながら一緒にサチのお散歩に行きました。 10時半に繭ママと繭子が繭パパの車で来ました。尼崎のリムジンバス乗り場まで 送ってくれます。
「お兄ちゃん、希、気をつけてや」ママが言うと翔も気をつけてな〜と手を振りま した。おばあちゃんとお姉ちゃん達も気をつけるんやでと見送ってくれました。繭 パパの車でJRの尼崎まで送ってもらい、リムジンバスで関空に着いたのは12時 を少し過ぎていました。
4階のチェックインカウンターの入り口の所に由香里姉ちゃんと麻衣姉ちゃんが居 て手を振っています。キャスターバッグの検査を受けてチェックインカウンターに 行き、パパと一緒にパスポートを出して受付をしました。このカウンターで空港施 設利用料というものを払い、搭乗券と帰りの航空券、空港施設利用カードを貰いま した。繭ママと繭子、由香里姉ちゃんと麻衣姉ちゃんも受付を済ませると航空券を 確認しました。
「こっちは帰りの分やから無くさんようにしぃや」パパが言うとみんながバッグに 仕舞っています。 「時間は有るから何か食べようか」繭ママが言ってロビーの端の方にある喫茶店に 行ってサンドイッチを頼みました。飲み物はパパ達はコーヒーでの〜のと繭子はジ ュースです。
「飛び立ったら直ぐにご飯が出る筈やからこれくらいでいいやろ」パパが笑うとお 姉ちゃん達も笑っています。の〜のと繭子は機内用に小さなデイパックを持ってい ます。パパは大きめのショルダーバッグでお姉ちゃん達もバッグを持っています。 「少し早いけど中でゆっくりしようか」パパが言うとみんなが用意をしてゲートに 向かい、セキュリティチェックを受けて3階に降り、出国手続きの列に並びました。
「智、繭と一緒に受けや」パパが繭ママに言うと頷いています。の〜のはパパと一 緒に受けました。直ぐに繭ママと繭子、お姉ちゃん達も終わってほっとした顔で来 ました。 「こんなん初めてやから緊張したわ」繭子が笑うとお姉ちゃん達も笑っています。 パパが免税店でタバコを買ってから向かいの喫茶店でジュースを飲みました。
「お兄ちゃん、そろそろ向こうに行く?」繭ママが言って時計を見ると2時10分 です。ウィングシャトルというものに乗って南ウィングという方へ行き、33の数 字が書いてある近くの待合室の椅子に座って待ちました。 「ちょっとタバコを吸ってくるからここに居りや」パパが言って喫煙コーナーに行 っている間、繭子と一緒に写真を撮り、お姉ちゃん達とも撮りました。
パパが戻って来て暫くすると搭乗の案内があり、待っている人達が並び始めました。 機内に入ると席を確認して荷物を上の棚に入れ、の〜のが窓側でパパが通路側に座 りました。前の席に繭子と繭ママ、後ろの席にお姉ちゃん達で2人席です。 暫くすると飛行機が動き出し、誘導路という所をゆっくり進んでいます。端の方ま で来て方向を変えると窓からりんくうタウンが見えます。
エンジンの音が大きくなると凄いスピードで走り出し、振動が止まると急角度で上 昇して行きます。りんくうタウンが見る見る小さくなっていきました。繭子がわ〜 っと言っているのが聞こえました。暫くするとシートベルトのランプが消えたけど、 パパが緩くてもいいから着けているように言いました。繭ママと繭子、後ろのお姉 ちゃん達にも言っています。
ドリンクサービスが始まるとの〜のと繭子はジュースを、パパと繭ママはコーラを 貰っています。お姉ちゃん達もコーラを貰っていました。 「前はビールやワインが飲めたんやけどアルコールのサービスは無くなったんかな ぁ」と言いながらコーラを飲んでいます。
「パパ〜、普通はこんな席なん ? ロンドンに行った時と全然違うね」 「普通はこんなんやで。ロンドンに行った時は有希の世界大会やったから尚美がス ポンサーを見つけてくれていい席やったし、2回目の時も招待やったからいい席や ったやん。今回は個人旅行やし、6人だけやけどツアー形式やから少し安く行ける ねん。希が大人になって海外旅行するようになると分かるけど、ツアーはほとんど がこういう席やねん。ちょっと狭いけど我慢しぃや」パパが笑いながら言うと話が 聞こえたのか、前の席で繭子と繭ママが笑っています。
暫くすると食事が始まりました。フライトアテンダントの人が何か言ったけど分か りませんでした。パパが肉か魚かと聞いたので肉を頼むとパパも肉を頼んでいます。 「パパ〜、何時に着くん?」 「予定では夜の9時20分やったわ」 「出発したのが3時前やったから6時間半くらいで着くん? 」 「いや、エジプトと日本は時差が7時間あるから7時間足さなあかんで」
「7時間足すんやったら13時半くらい掛かるん?やっぱり遠いね」の〜のが笑う とパパも笑っています。パパに言われて時計の針を7時間戻しました。食事の後片 づけが終わると機内販売があり、そのあと暗くなって映画が始まりました。最初は 見ていたけど、あんまり面白くなかったので座席を倒して寝ようとすると、パパが 肘掛けを上げてくれたのでパパにもたれて寝ました。
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暫くしてトイレに起きるとパパも起きていて、喉が渇いたのでジュースを貰いまし た。コールボタンを押すとフライトアテンドが来てパパが頼んでくれました。 「希、時々トイレに行ったりして歩いてる方がいいからな。最近ハエコノミー症候 群とかで具合が悪くなる人が増えているみたいやけど、時々歩いたりしてる方がい いねんで。座っている時も時々足を動かしたりするんやで」とパパが話してくれま した。
「ねぇパパ〜、飛行機の中ってあんまり動かれんから食べるか寝てるかだね。ロン ドンに行った時もそんなんやったやん」の〜のが笑うとパパも笑っています。後ろ の席から由香里姉ちゃんの笑い声も聞こえました。 暫くするとまたご飯です。あんまり動かないからお腹も空いていません。今度は和 食があったので和食を頼みました。片付けが終わると飛行機の高度が下がってきま した。時計を見ると9時になっています。
「パパ〜、もう直ぐだね」の〜のが窓から覗くと街明かりが綺麗に見えています。 繭子も窓から覗いています。街明かりがぐんぐん近づいてくるとショックがあって 着陸しました。 「やっと着いたね〜」麻衣姉ちゃんが言うと由香里姉ちゃんが笑っています。繭子 も嬉しそうな顔をしています。みんなの後について入国審査という方に行くと、所 々に拳銃を持った警官みたいな人が居ます。
入国審査という所の手前で大原様と書いた紙を持っている男の人が居ました。パパ が手を上げて話をするとみんなを呼び、横の銀行の窓口で両替とビザを買うように 言いました。パパがの〜ののパスポートに貼ってくれたビザは名刺くらいの大きさ です。これが無いとエジプトへ入国出来ないそうです。
パパにエジプトのお金を見せてもらうと、初めて見る外国のお金は変な感じがしま した。その後入国審査の列に並びました。他のツアーで来ている日本人も大勢並ん でいます。の〜のはパパと一緒に入国審査を受け、繭子は繭ママと一緒に受けてい ます。入国審査が終わるとキャスターバッグが出て来るのを待ちました。
待っている間、パパが少し離れた所に置いてある灰皿の所でタバコを吸っています。 関西空港で飛行機に乗る前に喫煙コーナーに行って吸ったけど、あれから14時間 以上経っています。最近はタバコの本数は減っているけどご飯の後は吸いたそうで した。ロンドンに行った時は空港の中は禁煙だったのでホテルに着く迄我慢してい たみたいだったけど、カイロの空港は職員の人や警官みたいな人も平気な顔で吸っ ています。
みんながキャスターバックを取って集まると、さっきの男の人が誰かを呼んで台車 に積んでいます。男の人と一緒に駐車場に行くと、キャスターバッグを運んでいた 人がマイクロバスに積んでいます。エジプトはもっと暑いのかと思っていたけど夜 のせいか思ったほど暑くありません。尚美姉ちゃんはワゴン車と言っていたけど新 しそうなマイクロバスでした。
バスはエアコンが効いていて快適です。バスが動き出すとさっきの男の人が自己紹 介しました。名前はアデルというそうです。最後にカイロを出発する日まで一緒だ と言いました。バスがラムセスヒルトンというホテルに着くとチェックインして部 屋のキーを渡しています。パパと繭ママ、お姉ちゃん達と話をして明日は8時半に 観光に出発です。時間は11時前になっていたけど、飛行機の中でよく寝たのでそ んなに眠くありません。
16階の部屋に入ってカーテンを開けるとナイル川が見えます。 「パパ〜、綺麗だよ。ねぇ、あれがカイロタワーやね」前にパパの写真を見た時塔 が建っていて、パパがカイロタワーだと教えてくれました。 「シャワーを浴びて寝ようか」パパが笑いながらキャスターバッグからパジャマを 出すと、の〜のもパジャマを出してシャワーを浴びました。
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