のぞみの日記・4年生になって
春休み
2日目
☆
7時にパパに起こされて朝ご飯に行きました。顔を洗う時、パパが冷蔵庫からミネ ラルウォーターを持って来て、歯磨きの後すすぐ時はこれを使うんやでとコップに 入れました。エジプトでは生水や氷、生野菜は口にしたら絶対駄目って言っていた けど、口をすすぐのにもミネラルウォーターを使うってびっくりしました。パパの 話では、口をすすぐくらいやったら大丈夫やけど、念のためだからって言いました。 繭子もミネラルウォーターで口をすすいだと言っていました。
ここのミネラルウォーターは2リットルなので、残りの水を持って来たペットボト ルに入れて保温ケースに入れて持ち歩くようにします。 2階のレストランに行くとアデルという人が居て、向こうのテーブルだからと指差 しました。バイキング形式だったのでパパと一緒に取りに行ったけどあんまりお腹 は空いていません。パンを2個とジュース、フルーツを取り、パパと一緒にカウン ターの中で卵を焼いている人に目玉焼きを頼みました。
パパがサニー何とかって言っていたけど何の事か分かりませんでした。テーブルに 戻って食べていると繭ママと繭子、お姉ちゃん達が来ました。 「の〜の、おはよう」繭子が笑いながら言って繭ママと一緒に取りに行き、同じよ うにパンとジュース、フルーツとオムレツを持って来ました。 「飛行機で食べてばっかりやったからお腹が空いてないねん」繭ママが笑いながら 言うとお姉ちゃん達も一緒〜と笑っています。繭子とお姉ちゃん達もペットボトル に水を移し替えて持って来ています。
「8時半にロビーにな」食事の後、部屋に戻りながらパパが言うと頷いています。 「希、暑いから半袖のTシャツと長袖のパーカーにしぃや。キャットハウスのパー カーが涼しそうでいいやろ。ピラミッドの前で写真を撮ってやるって言ったからな」 パパが笑うと、の〜のも笑いながら黄色のTシャツと白のパーカーにジーパンを着 ました。白のパーカーには黄色い猫のマークが入っています。
パパはジーパンとTシャツ、黄色のシャツを着て帽子を被っています。の〜のも帽 子とサングラスを用意しました。パパはデイパックに水やのど飴、携帯用の醤油を 入れてカメラを持つと一緒に部屋を出ました。の〜のは手ぶらでジーパンのベルト にデジカメのケースを付けています。パスポートやお金はママが買ってくれた貴重 品入れに入れ、首からぶら下げてシャツの中に入れています。
最初にピラミッドに行きました。ホテルから30分くらい掛かってギザという地域 に来ました。の〜のと繭子は窓側に座って初めて見る景色に興味津々です。窓から デジカメデ何枚か写真を撮りました。 「わ〜、大っきいね〜」バスを降りると目の前に大っきなピラミッドが聳えていま す。みんながカメラを構えて写真を撮るとピラミッドの側まで行きました。
「凄いね〜、本物のピラミッドを触っているんだよ」麻衣姉ちゃんが興奮気味に言 うと、みんなも頷きながらピラミッドに触っています。パパがの〜のの写真を何枚 か撮りました。他にも繭子やお姉ちゃん達と撮ると、全員の写真をアデルという人 が撮ってくれました。このピラミッドはクフ王のピラミッドだとパパが言いました。 「今からピラミッドの中に入るからな。中は一応撮影禁止やで」パパが笑いながら 言ってアデルという人の後からピラミッドを登りました。
本物のピラミッドを触り、ピラミッドの上に乗っていると思うと凄く興奮しました。 繭子も興奮しているようです。入り口からパパに続いて中に入ると益々興奮気味で す。途中、背を屈めて通るような低い所を登って行くと広い空間に出ました。ここ は大回廊という所だそうです。真ん中の通路を降りる人とすれ違いながら登って行 き、石の門みたいな所から入ると広い部屋に入りました。
ここは玄室だとパパが言いました。部屋の中には欠けた石の棺が1つだけポツンと あります。パパに言われて棺の所に行くと写真を撮ってくれました。みんなも交代 で撮っています。この部屋は蒸し暑く、じと〜っとした感じで汗が出てきました。 パパがデイパックから団扇を出して扇いでいます。の〜のも扇いでくれました。お 姉ちゃん達や繭ママもパパに聞いていたから扇子や団扇を持って来ています。
玄室を出て大回廊を上から見ると何人かの観光客が上がって来ています。の〜のは ストロボが光らないようにして写真を撮ると、お姉ちゃん達もストロボをオフにし て撮りました。の〜の達が途中迄降りた時誰かがストロボを光らせ、下に居た係り の人が大声で怒鳴っていました。
「暑かったね〜」外に出るとみんなが口々に言ってほっとした顔をしています。 「それにしてもピラミッドの中にあれほどの細工をしているなんて、これを設計し た人の頭ってどんなんやろね」由香里姉ちゃんが言うとみんな笑っています。 ピラミッドの側を馬やラクダが歩いています。外人さんが乗ったラクダも歩いてい ました。 「わ〜、ラクダやぁ」繭子がカメラを向けて写真を撮っています。
「パパ〜、ラクダには乗れんの?」の〜のが聞くとアデルという人と話をしていま す。アデルという人がラクダを引いている人を呼んで話をしていたけど大声で怒鳴 りました。暫く話をしてパパと話をしています。 「ここからスフィンクスまで1人5ドルでいいそうやけど乗ってみるか」パパがみ んなに言うと乗りた〜いと笑っています。2人乗りで、ここからスフィンクスまで 20分くらいだそうです。
「しっかり掴まってるんやで」パパがみんなに言っての〜のにも言うとラクダが急 に立ち上がりました。最初は後ろに、続いて前に落ちそうになりました。みんなも キャーと言いながら楽しそうです。みんなが乗ったところでアデルという人がそれ ぞれ写真を撮ってくれました。
のんびりラクダに揺られていると月の砂漠を思い出し、の〜のが大声で歌っている と繭子も笑いながら歌っています。アデルという人は車で行ってスフィンクスの所 で待っていました。スフィンクスの前で降りてラクダ引きに10ドル渡すと何か言 ったけど、何を言っているのかさっぱり分かりません。スフィンクスの敷地の中に 入り、横の方から写真を撮ると後ろの方に行ってみました。
パパとママが来た時、スフィンクスの尻尾の写真を撮っていたので、の〜のも尻尾 を見たいと思いました。みんなも一緒に見に来ました。 「いや〜、スフィンクスの尻尾やて〜。こんなんガイドブックにも載ってないやん」 由香里姉ちゃんが笑いながら写真を撮っています。 スフィンクス前の広場でスフィンクスとピラミッドが入るように写真を撮りました。
マイクロバスに乗り、少し走ってピラミッドが3つ並んで見える所に行きました。 ここで写真を撮るとピラミッドとお別れです。1時半を過ぎていてこれから昼ご飯 です。ピラミッドから近い道路沿いのレストランに入ると冷房が効いていて気持ち いいです。パパと繭ママ、お姉ちゃん達はビールで、の〜のと繭子はスプライトを 頼みました。今日のお昼は中華料理です。
イカのフライやエビの炒めたもの、八宝菜みたいな煮込んだ料理、漬物みたいなピ クルスというものなどがいっぱい出てきて、みんなで少しずつ取りながら食べまし た。パンにつけるタヒーナというゴマダレみたいなものもありました。ここのパン は薄いパンで焼き立てなのかまだ暖かいです。
このパンはエイシっていうパンだとパパが教えてくれました。の〜のは初めて食べ るエイシが美味しくて3枚も食べました。ペットボトルに入れていた水は保温ケー スに入れているけど温くなっていました。パパがミネラルウォーターを1本頼むと みんながペットボトルの水と入れ替えています。の〜のもパパが入れ替えてくれま した。
次はエジプト考古学博物館です。繭ママは新婚旅行で来る筈だったけど、テロが起 きて来られなかったので凄く楽しみにしているようです。の〜のもパパが来た時の 写真、パパとママが来た時の写真を見ていたから楽しみです。でも、今は写真が撮 れなくなっていてお姉ちゃん達や繭ママは少しがっかりしています。
考古学博物館の前は軍服で機関銃を持った兵隊さんや白い服の警官が銃を持って大 勢います。昔、ここでもバスが襲われるテロが起きて外人さんが大勢亡くなったそ うです。でも、今は観光客が大勢いて観光バスも沢山止まっています。入り口でセ キュリティチェックというものがありました。アデルという人が入場券を買ってく れました。門から入った所にコンクリートの池みたいなものがあり、真ん中に緑色 の草が茂っていました。
「あれはパピルスやねんで」パパが教えてくれるとみんなが写真を撮りました。博 物館に入る前にカメラを預けてもう一度セキュリティチェックがありました。博物 館に入るとアデルという人が案内しながら説明しています。何とか王の像とか何と か王のスフィンクスとか説明してくれたけど、の〜のにはよく分かりませんでした。
1階を見ながら行くと日本人の観光客が大勢いました。みんなが集まっている所に 行くと小さな像を見ています。アデルという人が説明してくれたけど、この像はク フ王の像で高さが7.5センチしかなくて、クフ王の像はこれだけしかないと言い ました。クフ王といえば今日入った大っきなピラミッドを造った王で、こんなに小 さな像しか残っていないと聞いてびっくりしました。
奥の階段の所にはいろんなパピルスが飾ってあり、2階に行くとツタンカーメンの 宝物が並んでいます。金色に輝く厨子がたくさん並んでいました。 奥の部屋に入ると少し暗かったけど、眩いばかりに輝く金銀細工の宝物がライトに 照らされて輝いています。繭ママやお姉ちゃん達は凄いね〜、凄いね〜と言いなが ら見ています。中央に人だかりがしていて見に行くと黄金のマスクが飾ってありま した。
パパが来た時、ママと来た時は写真が撮れたので黄金のマスクの前で撮った写真が あったけど、今は撮れないので見るだけです。でも、こんな物は今まで見たことが ないので興奮しました。お姉ちゃん達や繭ママも興奮気味に見ています。他にも黄 金の棺も幾つかありました。部屋を出ても廊下に黄金の玉座というものやいろんな 黄金の像が飾ってあります。
ミイラ室にも行きました。ミイラがいっぱいあって気持ちが悪かったけど、ラムセ ス二世のミイラは大勢の人が見ていました。ラムセス二世という王様はこれから行 くアブシンベル神殿やいろんな神殿を沢山作った王様だそうです。今日の観光はこ れで終わりです。ホテルに帰るとパパがアデルという人と話をしています。
「晩ご飯は7時半から3階のレストランやで。明日はアスワンに行くからちょっと 朝が早いけど我慢してな。朝ご飯は5時半から食べれるけど今日と同じ所やで。バ ケージダウンが6時で出発は6時半やねん」パパがみんなに言うと頷いています。 「いま4時やから部屋に戻るのも早過ぎるし、ちょっとぶらっとしてみようか」パ パが言うとみんなも行こうと言っています。
そのまま表に出て道路を横切り、橋に上がる階段を登って橋の上で写真を撮りまし た。向こう側にカイロタワーが聳え、こちら側にホテルが建っています。ホテルと カイロタワーをバックにして写真を撮るとホテルの裏にあるショッピングセンター に行ってみました。1階はフードコーナーがあり、近所の人達がテーブルに座って 何か食べています。横の方にマクドナルドがありました。 「まゆ〜、マクドが有るで」の〜のが言うとほんまや〜と笑っています。
2階、3階と見て回ったけど、高そうなブランドのお店が多くての〜の達が買えそ うな物はありませんでした。ホテルに帰ってシャワーを浴び、休憩してから晩ご飯 に行きました。 「希、ご飯の後にそのまま外に出るから長袖のシャツを持って行きや」パパが言っ てTシャツを着て長袖のシャツを持ちました。パパはショルダーバッグにお水と飴 を入れています。の〜のはお外に行くと言ったのでデジカメも持って行きました。
お姉ちゃん達、繭子達のお部屋をノックすると直ぐに出てきました。みんなも長袖 のシャツを持っています。部屋に戻る時、ご飯の後に街に出ようかと言うとみんな も行くと言っていました。
3階のレストランに行くとアデルという人が待っていて、席に案内すると飲み物を 聞きました。パパ達はビールでの〜のと繭子はスプライトを頼み、みんなでお水を 1本と言うと注文してくれました。他のテーブルで日本人のツアーの人達が食べて います。コーンスープからのコース料理だったけど思ったより食べやすいと思いま した。お肉の横に添えてあった生野菜だけは誰も食べていませんでした。
最後にケーキが出て喜んだけど、の〜のにも甘いと思うほど甘ったるいケーキでし た。食事が終わったのは8時半頃でこれから夜の街に出て行きます。お家に居る時 は9時くらいには寝るので滅多に夜の街に行く事はありません。お祭りや用事があ って遅くなる時はあるけど、わざわざ遊びに行く事はないのでの〜のも繭子も喜ん でいました。ただ、道路を渡る時は怖かったです。
日本では横断歩道があって歩行者用の信号が有るけどカイロにはありませんでした。 「俺が合図したら怖がらんでゆっくり歩くんやで。走ったりしたらあかんで」パパ が言って周りを確認すると、行くで〜と言って歩き出しました。周りも大勢の人が 道路を横断しています。もちろん信号もなければ横断歩道もありません。それでも 地元の人達は平気で渡っています。
の〜のはパパと手を繋ぎ繭子は繭ママと手を繋いで歩きました。ショーウィンドウ を見ながらぶらぶら歩いていると珍しそうに見られます。女の人は頭にスカーフを 巻いている人が多いけど、男の人はジーパンにTシャツやスポーツシャツと日本と 同じような格好をしています。子供連れの親子も歩いています。街の中で何度か写 真を撮りました。
「お兄さん、前に行ったっていう喫茶店に行ってみようよ」由香里姉ちゃんがパパ に言うと 「まだ有るかなぁ」とパパが笑っています。パパが1人で来た時、由香里姉ちゃん のお姉さんの絵里姉ちゃんと一緒にカイロの街を歩いた時、喫茶店に入ったという 話は聞いていました。ママと来た時もその喫茶店に行ったと話していました。
パパが回りの建物を確認しながら歩いてビルに入りました。大勢の若い人達が出入 りしています。いろんなお店が入っているショッピングビルのようです。パパにつ いて地下に降りて行くと端の方にお店がありました。の〜の達が入ると珍しそうな 顔で見ています。
壁側の2人掛けや4人掛けのテーブルは1つしか空いていなくて、中央の20人く らい座れるような大きなテーブルに並んで座りました。男の人はガラス瓶みたいな 物に水が入って、細いホースみたいな物が付いたものを吸っています。 「由香里ちゃん、英語は通じるで」 「お兄さん、ここはエジプトやし、やっぱりアラビア語でしょう」と由香里姉ちゃ んが笑いました。
「みんなコーラでいいか」パパ笑いながらみんなに確認して、注文を聞きに来た男 の人に何やら変な言葉で言っています。の〜のにも繭子にも分からなくて、繭ママ やお姉ちゃん達もポカンとしています。周りのお客さんも変な顔で見ていました。 男の人が笑いながら何か言うとパパも笑いながら頷いています。
「パパ〜、何て言ったん?」の〜のが聞くとコーラを6つって言ったんだと笑いま した。男の人が缶コーラを6つ持って来ると、パパがメニューを指差して何か言っ ています。男の人が笑いながら頷いて奥に行くと、暫くしてガラス瓶に水が入って ホースが付いている物を持って来ました。パパに聞くとシーシャ(水パイプ)だと笑 いました。上の方には火が点いていてホースの先が吸い口になっています。
パパが吸って水がブクブクっとなって煙を吐くと周りの人が笑いながら手を叩いて います。店の男の人がヤバーニ、ヤバーニとみんなに言っています。でもヤバーニ がどういう意味かは分かりません。壁の方の席でシーシャを吸っていた男の人が、 ホースの吸い口の部分を上げて合図をするとパパも合図をしています。
「このビルって地元の人ばっかりやったやん。この店もそうやし、観光客の来るよ うな店じゃないから1人やったらよう来んわ」繭ママが言うと私だってそうやわと お姉ちゃん達も言っています。の〜のも入って来た時は少し怖かったけどパパと一 緒だと安心です。周りのお客さんも怖そうな感じだったけど、パパがシーシャを吸 ったら手を叩いてくれて、人の良さそうなお客さんだと思いました。
パパがシーシャを吸っているのを写真に撮りました。 「智、ひと口吸ってみるか?」 「お兄ちゃん、うちはタバコは吸わんで」 「心配要らんわ。タバコの味はせんから」パパが笑いながら吸い口を繭ママに渡す と、繭ママは思い切り吸ったけど水がブクブクっとなりません。 見ていたお客さんやお店の男の人が笑っています。3度目にブクブクっとなって煙 を吐くと、見ていたお客さん達が拍手をしました。繭ママは嬉しそうな顔をしてい ます。
「ほんまや、タバコっていうよりリンゴの煙を吸っているみたいやわ」繭ママが言 うと由香里姉ちゃんが私も、とチャレンジしました。水がブクブクっとなって煙を 吐くとみんなは笑いながら手を叩きました。 パパが吸っているシーシャは時間が15分のものだと言いました。お店を出る時に みんなが何か言うとパパも手を上げて何かを言いました。でも、何を言っているの かの〜のには分かりませんでした。
「さすがにお兄さんやね。お姉ちゃんや有希ちゃんには聞いていたけど実際に聞く のは初めてやし、ちゃんと通じて会話が出来てるんやもん。大したもんやわ」由香 里姉ちゃんが笑うとパパも笑っていました。帰りも道路を渡るのは怖かったけど、 パパと手を繋いでいたからそれほど怖くはありませんでした。
ホテルに戻ると11時になっていて、お風呂にお湯を入れてパパと一緒に入りまし た。お風呂を泡だらけにしてパパの背中を擦るとありがとうと笑っています。今度 はパパが背中を擦ってくれました。お風呂から出ると明日着ていくものを用意して パパのベッドで一緒に寝ました。パパの大きな胸に抱かれて寝ると気持ちが落ち着 きます。
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