のぞみの日記・4年生になって
冬
3回
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「ママ〜、雑煮〜」おせち料理を食べていた翔がママに言うと、ママは笑いなが らお雑煮の用意を始めました。 「お姉ちゃん、雑煮美味しいね〜」翔はお雑煮を食べながら嬉しそうです。の〜 のも一緒にお雑煮を食べました。パパとママはビールを飲みながらおせち料理を 食べています。 「おめでとうございます」11時頃に繭子が繭パパ、繭ママ、菜々美と一緒に来 ました。尚美姉ちゃんも一緒です。
パパとママ、おばあちゃんが繭子と菜々美にお年玉を渡すと繭パパと繭ママ、尚 美姉ちゃんがの〜のと翔にお年玉をくれました。繭パパと繭ママ、尚美姉ちゃん はビールを飲んでいます。ママが繭子と菜々美にお雑煮を出しました。 「啓兄ちゃん、一応見積もりだけしてもらったけど大体こんなもんやわ」と言い ながら尚美姉ちゃんがパパに封筒を渡しました。パパが封筒から印刷してある紙 を出して見ながら頷いています。パパがママに渡すとママも見て頷いています。
「お兄ちゃん、うちも連れて行ってや。菜々美は無理としても、繭子は4年生に なるから食べもんに気をつけてやれば大丈夫と思うんよ。お父さんとお母さん、 浩史にも話はしていて了解は取ってんねん。なぁ、連れて行ってぇなぁ」繭ママ が甘えるように言うと、ママや繭パパ、尚美姉ちゃんが笑っています。 「相変わらずやなぁ智美は」とおばあちゃんも笑っています。繭ママはパパの妹 で子供の頃からパパに甘えていたそうで、大人になっても何かを頼む時は甘えた ような言い方をして笑わせます。
「大丈夫か?夏に立山に行った時も菜々美を置いて行ったし、繭ばっかり連れて 行くと菜々美がふてくされるで」パパが笑いながら言うと繭パパも笑っています。 「それは大丈夫やわ。浩史が遊園地に連れて行ってくれるし、菜々美も分かって いるから。新婚旅行で行けなんだ考古学博物館でツタンカーメンの秘宝を見たい ねん」繭ママが言うとパパは菜々美と繭パパを見ています。繭パパがパパに頷く と尚美姉ちゃんも頷いています。の〜のには何の事だか分かりませんでした。 「パパ〜、まゆ〜と一緒に何処かに行くん?」の〜のが聞くとママがエジプトに 行くんやでと言って、春頃にエジプトに行く話をしていた事を思い出しました。 「エジプトって、典子姉ちゃんの所に行くん?」
「うん、春休みにな。ただ、ツアーではアスワンでのフリータイム付きっていう のがないから、少し割高になるけど2人催行のツアーをアレンジしてもらうんや けどな。10日やったらゆっくり出来るけど啓兄ちゃんも8日がギリギリって言 ってたし、の〜のと繭かて春休みではあんまりのんびりも出来んやろ。の〜の、 これだけは言っておくけど、パパの言う事は絶対守るんやで。水道の水は飲まれ んし、生野菜やサラダも食べたらあかんねんで。繭子もの〜のパパの言う事を守 らなあかんで」尚美姉ちゃんが言う事を聞きながら、いよいよ典子姉ちゃんの所 へ行けると思うと嬉しくなりました。
「もし、典子に逢えなかったら期待した分可哀想やろな」と前にパパが言ってい たけど、の〜のは逢えなくても側に行けるだけでも嬉しいです。典子姉ちゃんは パパが死にそうになった時、泣いていたの〜のを抱きしめてパパを助けてくれた から大好きです。パパと尚美姉ちゃんの話を聞きながら最高のお年玉だと思いま した。
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「の〜の、翔ちゃん、おめでとう。お兄さん、有希、おめでとう」2日の10時 頃に香織姉ちゃん、慶子姉ちゃんと沙耶姉ちゃんが来ました。奈央姉ちゃんも祐 子姉ちゃんと一緒にも来ました。おばあちゃんは挨拶回りをしてくるからと9時 頃に出かけています。みんなが2階に上がるとママがおせち料理を持って来まし た。ママ達はビールでの〜のと翔はジュースで乾杯しました。 「の〜の、翔ちゃん、おめでとう」乾杯の後お姉ちゃん達にお年玉を貰うと、翔 は嬉しそうな顔でありがとうと言っています。
「パパ〜、ママ〜、言ってもいい?」の〜のが聞くと笑いながら頷きました。 「お姉ちゃん、あのね、春休みに典子姉ちゃんの所に行くんだよ」の〜のが言う と、香織姉ちゃんと奈央姉ちゃん、祐子姉ちゃんは驚いた顔でパパとママを見て います。パパがの〜のを見ながら頷くとママも頷いています。
「そうか、いよいよママのお姉ちゃんの所へ行くんか。良かったなぁ」香織姉ち ゃんが言うと、奈央姉ちゃんと祐子姉ちゃんも良かったなぁと言ってくれました。 でも慶子姉ちゃんと沙耶姉ちゃんは何の事だか知りません。香織姉ちゃんが、マ マのお姉ちゃんの典子姉ちゃんで最初はパパと結婚するはずだったけど、阪神淡 路大震災でお母さんと一緒に亡くなって、パパが新婚旅行で行くはずだったエジ プトに典子姉ちゃんのお骨のカケラを持って行ってナイル川に沈めた話をすると 驚いていました。
ママと結婚して4年目に、ママをお姉ちゃんのお骨が沈んでいるエジプトに連れ て行った話をしています。の〜のが授かったのはその時で、の〜のは典子姉ちゃ んの生まれ変わりらしくて、何度か不思議な事が起きた事などを話しました。 5年前にパパが死にそうになった時、典子姉ちゃんが実際に現れ、ママや繭ママ、 おばあちゃんやお医者さんの前で奇跡を起こしてパパを助けた話をすると、2人 とも信じられないような顔をしています。
「有希を連れて行った時は典子が夢に出て来たらしくて有希は喜んでいたけど、 希にはどうかなぁって思ってんねん。夢の中では一緒に遊んでくれてるみたいや けど、たとえ夢でも逢えるかどうか分からんし、あんまり期待し過ぎると逢えん やったら可哀想でな。希は側に行けるだけでも嬉しいと言っているけど」パパが 話すとみんながの〜のを見ました。 「大丈夫やわ。お姉さんは何時もの〜のを見守ってくれてるし、の〜のもお姉さ んと約束していい子にしているから逢いに来てくれやるわ。遥々逢いに行くんや からきっと逢えるわ」奈央姉ちゃんが言うと香織姉ちゃんと祐子姉ちゃんも頷い ています。
「2人だけで行くん?」 「智姉ちゃんが一緒に行きたいって言って繭子と一緒に行くねん。智姉ちゃん、 新婚旅行で行く筈やったけどテロが起きて行けなんだやん。翔はまだ小さいから エジプトは無理と思うんよ。だからUSJにでも連れて行こうと思ってんねん」 香織姉ちゃんが聞くとママが話しています。 「そうか、翔ちゃんはママとお留守番してるんか。じゃぁお姉ちゃん達と一緒 にみんなで行こうか」香織姉ちゃんが笑いながら言うと、翔は嬉しそうな顔で お姉ちゃん達を見ながら頷きました。
3日は毎年行く京都の八坂神社に初詣に行きました。曇っていたけど雨にはな らないようです。八坂さんでお参りして由香里姉ちゃんのお家に寄りました。 「明けましておめでとうございます」玄関で声を掛けると、由香里姉ちゃんと お母さん、絵里姉ちゃんが出てきました。
「大原さん、有希ちゃん、おめでとう。希ちゃんと翔ちゃんもおめでとう」お 母さんが挨拶すると、由香里姉ちゃんと絵里姉ちゃんも挨拶してリビングに案 内されると、由香里姉ちゃんのお父さんと絵里姉ちゃんの旦那さんが居て挨拶 しました。ここでもお父さん、お母さん、由香里姉ちゃんや絵里姉ちゃん、絵 里姉ちゃんの旦那さんからもお年玉を貰いました。お母さんと由香里姉ちゃん がコーヒーとジュース、ケーキを出してくれました。
「有希ちゃん、車の免許を取ったんだってね」絵里姉ちゃんが聞くとママは嬉 しそうに話しています。暮れに車を買った事も話しています。 「お寿司でいいですか?」由香里姉ちゃんが聞いて電話をしています。 「お姉ちゃん、春休みに典子姉ちゃんに逢いにエジプトに行くんだよ」パパと ママに言っての〜のが話すとみんなが驚いたような顔をしました。
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