のぞみの日記・4年生になって
春休み
7日目
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6時にパパに起こされて顔を洗い、荷物を整理して朝ご飯に行きました。今日は最 終日でカイロに行き、少し観光してから夕方の飛行機で日本に帰ります。昨日、昼 寝の後ルクソール博物館に行き、帰りにルクソールのスークを歩いてみました。 絵里姉ちゃんやママと行ったというアーケードのスークにも行きました。8時前に 帰って晩ご飯の後、ホテル内のお土産屋を見て回りました。
昨日はエジプト最後の夜なので、みんながお部屋に集まってコーヒーを沸かし、残 っていたカップうどんを食べました。キャスターバッグを廊下に出してレストラン に行くとお姉ちゃん達が食べていて、の〜の達が入って行くとおはようと手を上げ ました。繭子と繭ママが来るとパパが繭子にワカメご飯を渡しました。これが最後 のワカメご飯です。ありがとうと言って美味しそうに食べています。
「いよいよ最終日ですね。8日間ってあっという間やったわ」由香里姉ちゃんが言 うと麻衣姉ちゃんも笑いながら頷いています。 「これからカイロに行って夕方の飛行機やけど、日本に着くのは明日の午後やから な。まだたっぷり1日半あるで」パパが笑いながら言うとみんなも笑いました。
ご飯の後ロビーで待っているとアデルという人が来ました。みんなが居るのを確認 して表に出ると、マイクロバスにキャスターバッグを積んでいました。時計を見る と7時15分です。ルクソールの空港に着いたのは7時45分になっていました。 パパがマイクロバスの運転手に封筒のようなものを渡しています。アスワンの時も マイクロバスの運転手に渡していました。パパに聞くとチップだと笑いました。
キャスターバッグを預けてチェックインをすると待合室でコーラを買いました。半 分飲んでパパに渡すと笑いながら飲んでいます。繭子やお姉ちゃん達とお土産屋を 見て回ったけど、時計やバッグなどの知らない物ばっかりです。案内があって飛行 機に乗ると8時40分の定刻通りに動き出しました。カイロに10時頃に着いて駐 車場に行くと、1日目、2日目のマイクロバスと同じ運転手です。
「こんにちは〜」の〜のは顔を覚えていたから挨拶すると、運転手も笑いながら手 を上げました。マイクロバスが動き出したのは10時半を過ぎていました。空港か らカイロ市内を過ぎて狭い道を曲がり、川沿いの道を暫く走って止まりました。
「ここはパピルス屋やねん。別に買わんでもいいけど他の店より少し安いらしいわ」 パパが言ってマイクロバスを降りると、横の駐車場に観光バスが止まっています。 お店に入るとスカーフを被った女の人が迎えてくれました。日本語が上手です。入 った横の方に大勢の人が屯(たむろ)しています。の〜のと繭子が何やろ〜と思って 覗くと、草の茎を切って並べ、重りを乗せています。パパに聞くとパピルスの作り 方の実演だと言いました。
お店の中をパパや繭ママ、お姉ちゃん達と見て回りました。壁にパピルスの絵がい っぱい飾ってあって値段が書いてありました。王家の谷のお墓で見た壁画の絵やピ ラミッド、ファラオ(王様)の絵などが壁一面に飾ってあります。他のお客さん達も 値段を見ながら相談しています。
「パパ〜、あの絵が綺麗だよ」の〜のがパパに言って一緒に見に行きました。繭マ マも繭子と一緒に見ています。の〜のが見たのは女の人が神様に何かを捧げている 絵です。お姉ちゃん達は青い色で女の人が曲がって描いてある絵を見ています。あ の絵もお墓の中で見ました。前にパパとママが来た時に買っていた絵と似ています。 の〜のが選んだ絵を3枚買いました。
小さな物でノートくらいの大きさです。砂漠の中をラクダが歩いている絵も買いま した。1枚18ドルと書いてあり、パパがお店の人と値段の交渉をして3枚48ド ルで買いました。お姉ちゃん達も交渉しています。パパが入り口の横でタバコを吸 っている間に繭子と絵を見ていました。
パピルス屋を出るとモハメッド・アリ・モスクという所に行きました。このモスク はシタデルという城塞の中にあり、高台になっていてカイロの街が見渡せます。 「わ〜、綺麗だね〜」モスクの中に入ると赤い絨毯が敷き詰められ、高い天井はグ リーン模様で隅にグリーンのプレートみたいなんが飾ってあります。何枚か写真を 撮って絨毯に寝転がるとお姉ちゃん達が笑っていました。
お姉ちゃん達と繭ママはグリーンのマントを借りて着ています。の〜のも着てみた かったけど、大人用しかなくての〜のが着るには大き過ぎます。麻衣姉ちゃんのマ ントを借りてパパに写真を撮ってもらうと、繭子も繭ママのマントを借りて撮って います。モスクを出て端の方に行くとカイロの街が見渡せます。直ぐ近くに名前は 知らないけどモスクも見えました。遠くにピラミッドも見えていました。
「パパ〜、ピラミッドが見えるよ」の〜のが言うとお姉ちゃん達、繭ママも一緒に 見て写真を撮っています。みんなが並んでアデルという人に写真を撮ってもらいま した。 「ほら、向こうに高い建物が見えるやろ。あれはラムセスヒルトンやで」パパが指 差した方を見ると、1日目と2日目に泊まったホテルが見えました。モスクを出る と1時半を少し過ぎていてこれからお昼ご飯です。
マイクロバスでカイロ市内の大っきなホテルに行き、レストランに入ると日本語で お店の名前が書いてありました。 「今日は日本料理で天麩羅やで」パパがみんなに言うと、繭子がやった〜と嬉しそ うに叫びました。繭ママやお姉ちゃん達も嬉しそうです。レストランに入ると、奥 の方で料理を作っている人は日本人でした。他のレストランでは出なかったお茶も 出ました。
パパ達はまたまたビールを頼みの〜のと繭子はオレンジジュースを頼みました。パ パがジュースはノンアイスと言い、冷えていたけど氷は入っていませんでした。 「かんぱ〜い。お兄ちゃん、今回はありがとう。うちと繭だけやったらよう来んけ どお兄ちゃんと一緒やったから安心やったわ。繭もの〜のと一緒やったから楽しん でいたし、ほんまにありがとう」繭ママが嬉しそうにパパとグラスを合わせました。
「お兄さん、ありがとう。私も何時かは来たかったけど、8日間のツアーって結構 バタバタしているツアーが多いけど、今回はカイロ、アスワン、ルクソールと2泊 ずつでのんびりしたツアーで楽やったわ。暑い中で強行軍やとしんどいしね」由香 里姉ちゃんと麻衣姉ちゃんもありがとうとグラスを合わせました。
天麩羅の盛り合わせにご飯、味噌汁と漬物の簡単な定食だったけど、久しぶりに食 べる天麩羅は凄く美味しく感じました。エビやイカ、ナスなど日本で食べる天麩羅 と一緒です。パパの話では帰りの飛行機には日本食はないそうです。久しぶりに天 麩羅を食べてゆっくりすると日本に居るような気持ちです。繭ママとお姉ちゃん達 がパパにお金を渡しました。
話を聞いているとアデルという人へのチップだそうです。アスワンとルクソールで マイクロバスの運転手に20ドルずつ渡し、カイロのマイクロバスの運転手にも2 0ドル渡すそうです。これは全部パパが出したので、アデルという人へのチップは みんなも出すと言って25ドルずつ出しました。パパも25ドル出して100ドル 渡すそうです。
3時半くらいにレストランを出るとマイクロバスで空港に向かいました。空港の近 くでアデルという人の知っているお土産屋さんに寄ってくれました。小さなお店な のでツアーの客は来ないそうです。色んなお土産を見ながらお姉ちゃん達、パパと 繭ママはカルカデ茶を買いました。カルカデ茶はアスワンのホテルで飲んだハイビ スカスティで、ビタミンCがたっぷり入っているとパパが言っていました。
の〜のと繭子はキーホルダーを買いました。空港に着いたのは4時40分になって いました。アデルという人が手を上げ、台車を押して人が来るとみんなのキャスタ ーバッグを積んでいます。パパが運転手に封筒を渡すとショコランと言いました。 これがどういう意味か知らないけど、ありがとうと言ったのだと思いました。
アデルという人と一緒にチェックインしてキャスターバッグを預けると搭乗券を貰 いました。パパとアデルという人が話をしています。パパが封筒を渡すとありがと うとパパの手を握りました。繭ママやお姉ちゃん達もありがとうと言っています。 「のぞみちゃんもまゆこちゃんも暑い中、体調を崩さんで頑張ったね。また大きく なったらエジプトにおいで。エジプトは何時でも待っているからね」アデルという 人が繭子との〜のの手を握って言いました。
「うん、また大きくなったら来るよ。ありがとう」の〜のが言うと繭子も嬉しそう 顔でありがとうと言いました。アデルという人がセキュリティチェックの所まで一 緒に来ると、手を振りながらさようならと言いました。
の〜の達もさようならと手を振り、セキュリティチェックを受けて出国検査を受け、 免税店でタバコやチョコレートなどのお土産を買いました。パパは最後のタバコを 吸っています。搭乗の案内があると飛行機に乗り、席に着いてシートベルトを締め るといよいよエジプトとお別れです。暫くして飛行機が動き出しました。滑走路の 端までゆっくり行くと向きを変え、エンジンの音が大きくなって走り出しました。
の〜のは窓から外を見ていました。飛行機が上昇すると遠ざかるカイロの街明かり を見ながら何故だか涙が溢れてきました。 この飛行機が関西空港に着くのは明日の午後1時15分です。それまで長〜い飛行 機の時間が続きます。
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