妙法蓮華経 方便品 第二 真読 [発音付]private 現代語訳、付き

世尊せそんそのとき、お釈迦様は。 じゅうさんまいfrom、 瞑想・禅定 (ぜんじょう:精神集中)の三昧状態 あんじょうそして、安詳として (=気分すっきり頭脳明晰状態で)、 静かに、起きられ(目を覚まされ)ました。
ごうしゃほつ(ふつ)舎利弗に、 告げました。
しょぶつ じんじんりょうすべての仏の智慧は、みな、 奥が甚だ深く、また、測れない量だ。 もんなんなんにゅうさらに、その智慧・知識の領域は、 難解で、入るのすら難しい(取っ付き難い)。 いっさいしょうもん自身の利得の為だけに学問する (他人をも救う[済度]、 という大きな志が無い) 小乗仏教者である、 全ての、耳弟子にとって、  びゃくぶつまた、仏の支えを避け、誰の手助けも乞わず、一人で修行し、さらに人への教化もしない聖者、 独覚・縁覚にとって、 しょのうそれらを知ることは、所詮、不可能である。
所以しょいしゃそれは何故ですか? (何故、諸仏の智慧を知ることが無理なのか。)
ゆえはいかん。者「は」は、他と区別し強める助詞。
ぶつぞうしんごん。 百千万億。@かつて私は、沢山の仏達に親しく近づき学んだ、 その仏の数は、百千万億にも及ぶ。 しゅしょぶつ数知れない色々な仏達に教えを乞うた。 じんぎょうしょぶつAそして、私は、諸仏に対し、全力を尽くした修行をした。 りょうどうほう測り知れない量の広範囲な道と法を学んだ。 ゆうみょうしかも、全精力を奮い立たせて、精進に励んだ。 頑張り・頑張り抜いた。 みょうしょうもんおかげで、その道の名声をも得た、程である。 成就じんじん。 ぞうほうBいまだかつて無い(奇跡の)悟りの法 を、非常に深いレベルで成就した。 しょCそして、仏は、相手モードで説明する (= その人に分かってもらう為に最善を尽される)、
(- 赤ちゃんには、"ブーブー、アブナイ"と言う、 "自動車、危険"とは言わない。
- 先生からその知識を全て学び取るには、 生徒側の姿勢・態度も重要。仏は人を見る。)
意趣(以上、少なくとも@〜Cなどの考慮要。) だから、 仏の言動から真の意趣を理解することは難しい。
舎利弗しゃりほつ ちゃんよ
じょうぶつ私は、悟りを得て (=成仏して) から今日まで。
(= 自我得仏来) 30 or 35歳で正覚
種種因縁。 種種さまざまな因果関係や、さまざまな例え話を用いて ごんきょう広く人々に、言葉によって教えを説き示してきました。  しゅ方便。無数の方便を使いました。  引導しゅじょう衆生を導きました。  りょうshoじゃく(煩悩)。さまざまな煩悩を 彼等から 引き離なさせました。
sho以者何それは何故ですか?
(どうして、それをすることが出来たか。)
  如来方便。如来は、方便の能力と。  けん波羅はらみつ六波羅蜜の第6パラメータ知見(智慧)の能力と、の。  かい具足。皆、既 (已)に、
その2つの能力を完成し、身に付けているからです。
 
舎利弗しゃりほつ ちゃんよ
如来知見深遠じんのん如来のこの知見能力は、
広大(広範囲にわたり)で、深遠(内容は奥深く)で、
  無量限りない「慈悲喜捨」の四無量心の精神を持ち、
また、妨げるものが無い、自由自在の言葉で、
  力。十種の力 を備え、  しょ恐れを知らない、のです。
(勇気、師子吼の如し)
  禅定ぜんじょう如来は、瞑想と  解脱げだつ物欲解脱と  三昧。集中力と  じん入無際。を用いて、深く際限の無い境地に入り、  成就一切。 未曾有法かつて誰も経験したことが無い(奇跡の)悟りの法を
ことごとく、手に入れたのです。

舎利弗しゃりほつ ちゃんよ
如来能。如来は能力を持つ。  種種分別。 ぎょう説諸法。分別能力。
諸法を巧みに伝える能力。
  ごんにゅう軟。 えっしゅしんそして、言葉使いは柔軟で、
衆生の心を喜ばす。

舎利弗しゃりほつ ちゃんよ
取要しゅ、ようごんこれを要約すると
(要するに)、だ。
  無量無辺。 未曾有法ぶつしつ成就測り知れなくて果てしない
未曾有の奇跡の法を、 仏/私は、 ことごとく成就したのです。

舎利弗しゃりほつ ちゃんよ、もう、止めよう  しゅせつもう説明すべきでは無い。
(あんたらの二乗の頭では、無理。
と、ワザとつっぱねる。)

所以者何それは何故ですか?
(何故、話を止めるのですか。)
  ぶっしょ成就  第一 希有けう仏である私が成就させた所のものは、
まず第一に、滅多に無いもの、
そして、この法は難解だから。
i.e. 『第一稀有難解の法』を行ずることだよ。
ゆい仏。 ないのうじん。 諸法実相。唯一、仏と仏の関係者だけが、
(or 仏のみが仏を与える)
乃ち能く
諸法の実相(悟りの法 [or 事物]の実像[究極の仕組み])
を究め尽くしているのだ。

    法。諸法 (あらゆる生命・現象・法則・悟りの法) の捉え方、
所謂(いわゆる) 10大 (= 十如是) 要素。
  如是にょぜ相。It is like a 姿・形.  如是性。like a 内在する性質. 如是体。法の相・性を合わせた総体 如是力。内在する力
(体の次は、体力の力)
如是作。作用 如是因。直接的原因 如是縁。間接的原因 如是果。結果 如是報。報い, 結果が外に表れる事 如是ほんまつきょうとうこれら9個は、最初のもの(本)から最後のもの(末)まで、
究極の所、同時発生。
( 瞬時に備わる生命の一貫したサイクルを
本末究竟等と述べている。
-- 諸法はそのまま実相/真実の現れである。
-- 仏は人を見る。仏はいつでも、あなたモード/あなた色。
-- i.e. 教えてと頭を下げれば、教えてくれる?。
-- 刹那において、衆生も仏も、同体である。)


© 徒温堤湾 F.IMAI as of Nov.17.2007     Link: 寿量品

■鳩摩羅什[くま らじゅう] (5世紀) の微笑み
( 竺法護[じく ほうご] (2世紀) 訳『正法華経』から『妙法蓮華経』への名前変更  --- 秩序を封印した。)
@妙=meow (ミャウ)=猫叫声、 蓮=Leon (レオン, レオ)=獅子/ライオン :妙+蓮=師子吼(ししく、449)
A妙法 Myoho 蓮華 Lenge 経 Kyo :アルファベット頭文字 M+L+K=弥勒(みろく、369)
Bアルファベット頭文字の3連続降順性 M→L→K : 弥勒下生(みろく げしょう) (救世主として天から降りてくる様子)
彼はアルファベットの知識をシルクロードを介して既に知っていた。

■日蓮 (13世紀) 題目のご加護 (偶然にも摂理を保ち、さらに深めました。)
南無 / 妙法 / 蓮華 / 経 (/ 日蓮) =
Nam / Myoho / Lenge / Kyo (/ Jitsu日 +Hasu蓮: 日は実とも発音する)
• なんと、アルファベットの7連続降順性(但し、日("実"の音)は先頭2文字): N→M→L→K→J→I→H

● my英語耳: 法蓮華≒ harangue [ハラング]=師子吼(する) ...親戚:arrange [アレインジ]=調整・手配する

© F.IMAI from Sept, 2007 , All Rights Reserved. (=上記の法則の発見は、F.IMAIに帰属する。)

(補足:何の因果か分かりませんが、西暦 369年という年は、鳩摩羅什が丁度二十歳の頃です。)

(Japanの語源考: 『本日は晴天なり』の次に、本と日の字をひっくり返した、『日本は晴天なり』を発音させたとき、『Jippon は晴天なり』となる外国の人は、多分いる。マルコポーロ(1254 - 1324) の時代の中国人は、「日本」を「実本」と発音していた。「実本」の中国人発音から Zipang, Zipangu がヨーロッパへ伝わった。そして、Japan となった。--- 日を実と発音するのは、漢字としては由緒正しい、と、下記の如く、私の持っている漢和辞典に書いてあった(月の音が欠、意味も欠、なのと同じ)。
日:<解字>象形。太陽。○と一との合字。もちろん太陽の形を示したものであろうが、各古代文字と比較して気のつく中国古代文字の日の字の特徴は、形は丸かったり四角かったり色々だが、必ず中に一あるいは・(ポチ)あるいはこれに類するものを書いていることである。だから説文(せつもん)では、月には闕(けつ:欠ける)といい、日には実(充実)との音の上からも通ずるものだと説明している。
音読み= 【漢】ジツ、【呉】ニチ、【pinyin】ri、訓読み=@ひ ex.夕日ゆうひ、Dか ex. 五日いつか)

本日が「ほんじつ」、なんだから、日本が「じっぽん」だってチットモおかしくない。むしろ自然。

• Buddha 仏陀 (菩薩の頂点), bud = 芽吹く、悟る (subtle を subtle, 機微能力), bodhi = 悟り、宗教真理, bodhisattva = bodhi + searcher = 求法者 = 菩薩
• はっきり言って、お釈迦様は、少しイジワルですね。答えをズバリとは言わない。
[ 難解(なんげ)、難解... --- だから、面白いんだよ、遣り甲斐があるんだよ。 --- やってみたくない? ]
• 随宜(ずいぎ) = (相手の) 宜しきに随い → my private 解釈: 汝次第(なんじしだい)/ あなたモード/ あなた色
• 諸法実相。元(=実相、実像、真理)は1つ(?)。人により見え方十色。また、また同じ人からでも、その人の考え方(意識)・体調次第で、また、十色。
( 時々、色盲の人もいたりして。その人達に罪はない。 --- もしかして、色盲は自分だったりして。)
• 十如是の文は原文には無く鳩摩羅什の加筆とのこと。俳優の森繁久彌が本の中で書いています。「名優とは、を一言でいうと何でしょうか?」 「答え:ピンの人の気持ちからキリの人の気持ちまで、等しく分かっている人」。森繁さんは「本末究竟等」を理解していますネ。

意識:梅干をイメージ → よだれ、が垂れる(パブロフの犬、(無意識下) 条件反射、心理学)。
日蓮:イメージ・トレーニングの具体的実践法の提示。環境武装、理論武装。
ex. 私はマラソンの天才だ。とイメージしてマラソンすると、完走できる(?)。楽になる。の如し。
ex. お題目(唱題) → 勇気凛々。

諸仏世尊  唯以ゆいい 一大事因縁故 出現 於世おせ ⇒ 諸仏世尊は、唯(た)だ 一大事の因縁を以っての故に、世に出現したまう。
如来にょらい但以たんい  一仏乗いちぶつじょう  衆生説法 ⇒ 如来は但(ただ)一仏乗を以っての故に、衆生の為に法を説きたまう。


●鳩摩羅什訳、方便品の最後の段落: --- 答え?。 です。
  随宜方便事ずい  ぎ   ほう べん じ   無復諸疑惑 むぶ しょ ぎ わく  
  心生大歓喜しんしょうだいかん き   自知當作佛 じ ち とうさぶつ  
宜しきに随う方便の事を知り、また、諸々(もろもろ)の疑惑無く

心に大歓喜(だいかんき)を生じて 自ら当(まさ)に作仏(さぶつ)となるべしと知れ。

「ちちんぷいぷい」(日本の呪文) --- from じんゆう 御代の御宝(ごよのおんたから)」:一説、春日局が幼少の家光に励ました言葉。王者に必要な四つの気質。 すなわち、知識、仁義、武勲、勇気。