「神話と伝説の山 冠着山」 探訪(1)
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    07.2.1 更新                        

◆ 冠着山(千曲市・東筑摩郡築北村)
 『信州百名山』
冠着山(かむりきやま)標高は1252mで、またの名を「姨捨山(おばすてやま)」といい、善光寺平南西に位置します。 山体は古い溶岩(第三紀の安山岩)が侵食し残された山で裾野の千曲市更級地区には、はっきりとした扇状地形を見ることが出来ます。
「かむりきやま」の名は、神代の伝説では「天手力男命が天の岩戸を背負って天翔(あまがけ)てきたところ、あまりにも美しい峰に心ひかれ、ここでひと休みし、冠をつけ直し身も心も引き締めて戸隠へ向かった」とされて冠着山と呼ばれています。

山麓は古くから「田毎(たごと)の月」として知られ「おばすて山」の名前は古く、『古今和歌集』(905年)において、  「わが心なぐさめかねつ さらしなや をばすて山に照る月を見て」 読人しらず と歌われており、月の名所として古くから知られ、西行や紀貫之などの歌人たちも姨捨山を歌いこんでいます。さらに江戸時代には、芭蕉などの俳人たちも多くの句を残しているように、「名月の山」として全国に知られています。

そんな関係で「国土地理院」発行の地図には「冠着山(姨捨山)」となっていますが地方では「更級山」とも呼んでいます。

◆案内図

@屏風岩へのコース
千曲市更級小学校の「坊城平いこいの家」の看板を終点の坊城平(標高1000メートル)まで車で(30台ほど駐車可能)行くことが出来ます。
青少年の家、キャンプ場わきから尾根を登る。「屏風岩へのコース」と「ぼこだき岩」コースの分岐から右の尾根筋を登りきると神社のある頂上へ。(駐車場から約45分で登頂)
また更級小学校から歩きの九露滝コースがあり地元の人や学校が利用しています(戸倉駅から市営バス更級小学校前下車―徒歩約3時間)

A「ぼこだき岩コース」
坊城平から左へ「ぼこだき岩」の直下を登るコース(鎖場有り 約1時間)は上級者向け子供連れには不向き。

B「鳥居平コース」
東筑摩郡筑北村坂井の鳥居平コース(駐車場より約30分)(冠着駅から110分)がある。
鳥居平には下記のルートがあります (いずれも山岳道路のため道幅が狭く落石に注意)
  ◇更級小学校から坊城平手前から一本松峠に回る方法
  ◇48曲峠から一本松峠方面に回り込む方法
  ◇上山田温泉から城山公園の荒砥城横を通過し冠着山の南側から鳥居平に行く方法
  ◇千曲市内から聖高原線を途中から千曲高原に入り一本松峠方面に回り込む方法があります


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