名月の里 姨捨 (4)
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■四十八枚田 (長楽寺寺領)
四十八枚田は、西行法師が阿弥陀の四十八願にちなんで名づけたと伝えられ、1反歩(いったんぶ)(=300坪)を48枚に分けた棚田で、田に水のある春にその1枚1枚に月が映る美しい光景を「田毎の月」と呼ばれてきました。
宝永3年(1706年)に建立された「田毎観音」が四十八枚田を見守っています。
四十八枚田の伝説
役人が台帳と照らし合わせ何度数えても47枚しか見当たらず「これこれ、どう数えても1枚見当たらぬが」「お役人様の置いてある傘の下に1枚ございます。」それ位小さな田圃があったと言い伝えられていました。「四十八枚田の伝説」に因んで観光用に「田毎観音」の脇に設けられています。


■田毎の月
田圃に水の入る田植の頃は、小さな田圃の畦道を一寸歩くだけで、それぞれの田圃に月が一緒に移動して映る様を「田毎の月」と呼ます。(月が田圃に映る様を一編に幾つもの月を見る事は出来ません)
鏡台山から昇る仲秋の名月(満月を鏡に譬えて鏡台山と呼んでいます)







■姨捨棚田

四十八枚田は長楽寺の寺領の棚田でそれに対し姨捨棚田が存在しています
日本の棚田百選の1つ
小さい棚田は機械化された近代農業には不向きのために、田んぼが放置され荒れ放題と成り、考え出されたのがオ−ナ−制度。稲作を体験してみたいという一般から公募して田んぼを貸し出し、 田園の持ち主が指導して、田植えや田の草取り・稲刈りを体験して米が収穫出来き棚田も保存できる制度で好評のようです。
この近くのJR篠ノ井線(中央東線)姨捨駅のホームからは、眼下に広がる雄大な善光寺平と 棚田の風景が見事のことで、国鉄時代に日本三大車窓景観に選ばれています。
昨年「産経新聞」が読者から募集した「再び訪れたい駅」のアンケートに「姨捨駅」が全国第2位に選ばれていてJRでは姨捨駅付近の写真を募集しています。
名勝姨捨は1999年5月に文化庁より棚田としては全国初めての国の景勝地に指定されています。

棚田から善光寺平の夜景



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