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【無形民俗文化財の百八灯】 24.8.18 

千曲市八幡大池地区に約400年も続く、千曲市指定無形民俗文化財に指定された「百八灯」が「送り盆」の16日に、大池区の子供たち等により行われた。

八幡大池地区(大池新田村)は、天正(てんしょう)14年(1586)徳川家康の養女・小松姫が上田城主真田信之に嫁いだとき、化粧料として小松姫に与えられた土地だと言われている。

小松姫は、元和(げんな)6年に急逝し後 元和 8 年(1622)真田信之の松代に城替えにともない、大池新田村は寺領となり、その翌年から小松姫を偲んで、月遅れの8月16日夕暮れ時、一本松峠につながる古道に108(煩悩の数)の灯火を点して小松姫の供養をしている。

現在、大池区育成会を中心に行事が運営されていて、子供たちが部落をまわって藁を集め、集めた藁で百八の塔をつくり、最後の一つは大きな塔をつくる。

午後からの豪雨で 2m 間隔で並べた藁や、最後に大きな塔が濡れて点火に苦難したようで、燃え上がりが今一だった。


  撮影 : 長野県千曲市八幡大池公民館   24.8.16 
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