☆文字列の探索☆
(逐次探索)
配列の中からあるデータを探し、見つかればその要素番号を返す「探索」 プログラム。逐次探索は下のように先頭要素から順に調べて見つかれば、 そこで処理を中止するという単純な方法です。 数字よりも文字列を探す事の方が多いと思うので、サンプルは文字列が 対象です。
'単純な探索 'SimpleSearch 文字列 target を文字列配列 sdata の中から探し、 ' 見つかれば、その要素番号を返す。見つからなければ ' -1 を返す。sdCount は配列の数 '(文字列の比較は、大文字と小文字の区別をしません) '(引数には、NULLを指定しないで下さい) Public Function SimpleSearch(ByVal target As String, _ sdata() As String, _ ByVal sdCount As Long) As Long Dim i As Long For i = 0& To sdCount - 1& If StrComp(sdata(i), target, 1) = 0 Then SimpleSearch = i: Exit Function Next i SimpleSearch = -1 End Function
(3分岐2分探索)
考え方は非線形方程式の解を求める二等分割法と似た感じで、 ソートされた配列に対して、探索データの対象範囲を半分ずつ狭めていく 効率的な方法です。ただ探し出すデータが配列の中に複数存在したとき、 最初に見つかった要素番号を返す所が欠点です。 文字列のソートについては、「ここ」を参考にして下さい。
'3分岐2分探索 'BasicSearch 文字列 target を文字列配列 sdata の中から探し、 ' 見つかれば、その要素番号を返す。見つからなければ ' -1 を返す。sdCount は配列の数 '(文字列の比較は、大文字と小文字の区別をしません) '(引数には、NULLを指定しないで下さい) '昇順(ABC順)ソートされた配列データが対象であることに注意して下さい Public Function BasicSearch(ByVal target As String, _ sdata() As String, _ ByVal sdCount As Long) As Long '探し出す要素の最初と最後と真中の番号 Dim high As Long, low As Long, mid As Long low = 0&: high = sdCount - 1& Do While (low <= high) mid = (low + high) \ 2 Select Case StrComp(sdata(mid), target, 1) Case -1 low = mid + 1& Case 1 high = mid - 1& Case 0 BasicSearch = mid: Exit Function End Select Loop BasicSearch = -1& End Function
(2分岐2分探索)
3分岐と違い、探し出すデータが配列の中に複数存在したときでも必ず先頭の 要素番号を返します。一見、効率的に見えますが、「low >= high」になるまで 検索を続ける上、ロジックがわかりにくいので、必ずしも万能な検索とはいえません。 ソートされた配列が対象です。
'2分岐2分探索-改 'Basic2Search 文字列 target を文字列配列 sdata の中から探し、 ' 見つかれば、その要素番号を返す。見つからなければ ' -1 を返す。sdCount は配列の数 ' 配列内にtargetと一致するものが複数ある時は、必ず ' 先頭の要素番号を返す。 '(文字列の比較は、大文字と小文字の区別をしません) '(引数には、NULLを指定しないで下さい) '昇順(ABC順)ソートされた配列データが対象であることに注意して下さい Public Function Basic2Search(ByVal target As String, _ sdata() As String, _ ByVal sdCount As Long) As Long Dim high As Long, low As Long, mid As Long low = 0&: high = sdCount - 1& Do While (low < high) mid = (high + low) \ 2& If StrComp(sdata(mid), target, 1) = -1 Then low = mid + 1& Else high = mid End If Loop If StrComp(sdata(low), target, 1) = 0 Then Basic2Search = low Else Basic2Search = -1& End If End Function
(3分岐2分探索−改)
探し出すデータが配列の中に複数存在したときでも必ず先頭の 要素番号を返します。ここで紹介した物の中では一番利用しやすいかな・・・。 ソートされた配列が対象です。
'3分岐2分探索-改 'BasicSearchEx 文字列 target を文字列配列 sdata の中から探し、 ' 見つかれば、その要素番号を返す。見つからなければ ' -1 を返す。sdCount は配列の数 ' 配列内にtargetと一致するものが複数ある時は、必ず ' 先頭の要素番号を返す。 '(文字列の比較は、大文字と小文字の区別をしません) '(引数には、NULLを指定しないで下さい) '昇順(ABC順)ソートされた配列データが対象であることに注意して下さい Public Function BasicSearchEx(ByVal target As String, _ sdata() As String, _ ByVal sdCount As Long) As Long Dim high As Long, low As Long, mid As Long low = 0&: high = sdCount - 1& Do While (low <= high) mid = (high + low) \ 2 Select Case StrComp(sdata(mid), target, 1) Case 1 high = mid - 1& Case -1 low = mid + 1& Case 0 Do While (mid > 0&) If (StrComp(sdata(mid), sdata(mid - 1), 1) <> 0) Then Exit Do mid = mid - 1& Loop BasicSearchEx = mid: Exit Function End Select Loop BasicSearchEx = -1& End Function
(参考書)
『アルゴリズムとデータ構造』
江村潤朗、上坂吉則、浅井宗海、有澤誠、西村俊介
実教出版
(サンプルプログラムの動作確認)
機種 PC-9821V13S OS Windows95 開発ツール Visual Basic Ver.4.0 更新日 00/11/25 ダウンロード Search.lzh(3.33KB)
Visual Basic Ver.5.0,Ver.6.0でも問題なく動作すると思います。
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