さいと~光世 ART GALLERY

一瞬の印象・一瞬の閃き

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今週の1枚2009

大崎のアトリエで描いてきた作品をアップします。

 2009 年は師匠の齋藤信也先生に1枚選んでいただき、コメントもしていただきました。先生の視点からどのようなコメントをいただけるのか楽しみでした。

20091211

12月11日

18回おめでとう。批評におめでとうは変な はなし。しかし 一度全体的に考えてみよう。 よく見て…と言うけれど、リアリティだけを求めることが究極ではない。このことは作者は すでにとらえている。ある意味で他の(他人の、または自分の)作品との比較は意味をなさないのかも しれない。自分との対話の中で理解し、納得できるものが掴めるのなら… リアリティを超えて存在するものを きっと つかまえられるだろう。 大きな目線と やさしい対話は この作家の持つ魅力の一つである。 shin
DATA:ファブリアーノ、チャコールペンシル

20091016

10月16日

得てして殆どの人は頭から足のほうに描き進んでいく。それでつい足が紙の外に出たり…足が切れるのなら 頭を切るほうがよい。的確な位置!(モデルと自分の関係、距離、目線の高さ、遠近等)大切な要素はモデルの足元に集約される。デッサンそのものではないが 画面にどう収めるかは、力量が問われるところである そこを クリアーしている作品ということでこの一点を選んだ。shin
DATA:画用紙、チャコールペンシル

20091009

10月9日

普通に立っている人体の左右の線は明快で美しい。しかし人体に線はない。空間とモノとがあるだけと考える。しかし整理し説明するための手段として線はつかわれる。その線でさえ一平面上にあるわけではない。そーとすれば線はいろいろな意味合いをもつ。 一本の明快な線は いろいろな意味合いを含んでおり 作者の非凡さを感じさせる。 からだの中のクロがいい。モノの存在をちょっとだけ見せてくれているような…shin
DATA:ケント紙、チャコールペンシル

20090918

9月18日

クロッキーの表現で点に面積はなく線に幅はない。平面に どう適切に位置づけていくかでいい…とする考え方がある。この作品は 短い時間でかいただけに空間を適切にあつかった心地よさを感じさせる佳作である。ポーズから受け取る一瞬の印象を空間(画面)に表現できる澄んだ目を いつも持っていてほしい。shin
DATA:ケント紙、墨、葦ペン、平筆

20090911

9月11日

昨夜は久しぶりの固定ポーズのためか みんなはりきり 突っ込み過ぎの感あり。 あらためて ゛作品は未完成の状態でものを言う"うらを返せば、゛言うことがなくなったら完成"なのだろうか。 この1点については、よく描きこんでいるが、強いて言えば 未完成の余裕がなくなりかけている。顔や指など描かなくてもいいのでは…完成させない見方って何だろう。
DATA:(固定) チャコールペンシル、木炭紙

20090717

7月17日

一つのポーズに描き易い・難い位置がある。 座って手を前に のポーズを後ろから…は やっかい人体の実際の長さの線が描けないからである。描きようがないぶん やわらかい表現になっている。よく見てとは言うけれど見ることの意味合いは、難しい。 shin
DATA:葦ペン、筆、墨

20090710

7月10日

大物の芸術家?って 時に意外なことを言うものだ。 「君 もっと いい加減で…もっと真剣に曖昧さを追求しなさい…」と 言った。曖昧さの存在を認識することは難しい。要するに明るい暗いを部分的に追いかけすぎないで 常に全体を見つめると、曖昧の役割もある…という事かな。 shin
DATA:(固定) チャコールペンシル(黒)、色鉛筆(白)、ファブリアーノ紙

20090619

6月19日

エゴン シーレのデッサンの中に作品の天地左右を90゜回して展示してある(サインももちろん)のをみることがある。 人の体は 水の中でも 空中でも不思議に どこかバランスをとろうとする。この1枚も 両手を支点に なにかを飛び越す瞬間と見えなくもない。デッサンの中でのささやかな遊びと冒険。空間の意味あいがわかるような気がする。 shin
DATA:葦ぺん、筆、墨

20090612

6月12日

*線を束ねて人体の動きを追いかける。*ファッション化を狙ったおしゃれ派。* 目の前の存在を確かめようと時間いっぱい鉛筆を離さない人。そんな中で*人体の構造をじっく見抜いていこうとする、モデルを正面(角度のことでなく)に据えたデッサンである。作品の中で動きの大きいポーズはクロッキーからとることが多いが、長時間モデルと対峙できる力がないと 作品はまとまらない。このデッサンは貯金である。いつの日か大輪の花を咲かせるため この貯金はむだではない shin
DATA:(固定) チャコールペンシル(黒)、色鉛筆(白)、ファブリアーノ紙

20090515

5月15日

今週のこの一枚 結構 結論がでない。そこで見方をかえて…未完成ぽいのを 敢えて とりくむ時間が短い=急ぐとは無関係。短時間やポイントが決まらないときは むしろすぐに描かずみている。と これだけは…と言うところがみえてくる。急ぐは必要がない が 未完には可能性がある。可能性は過剰な表現とウラハラの関係になることがある。未完だけどなんとなくいいなアと思わせる一点というわけ。 shin
DATA:(5分) チャコールペンシル

20090509

5月8日

(木炭にしろ鉛筆にしろ)コンテで影を拾う…多分かなりの時間!でも、カゲを描くなら、あかるさを描くのにも同じだけ時間をかけたい コンテであかるさを描く…この矛盾。明暗の真ん中を認識でき、暗をかく・明をかく気持ちを同等に持つことが大事。一度明度中間の紙に、鉛筆の白・黒を使ってトライしてみて(コンテはやわらかすぎて画面をよごす)はいかが shin
DATA:(固定) 木炭紙・木炭

20090417

4月17日

モデルは男性である。男、女にたいする認識(違い)をつかむことは必然だが、ダンスを学んでいるというモデルのふっとしたしぐさに それを感じさせるのもおもしろい。的確に人体をとらえる要素の一つになるのかもしれない。shin
DATA:(10分クロッキー) クロッキー紙・チャコールペンシル/鉛筆/コンテ

20090411

4月11日

のびのびとした表現がいいですね。アウトラインの強さに負けないコントールライン(立体の中にある稜線)が強くものを主張してあり、線の数か゛少ない割には 人体はしっかり捉えられている。でも これからタブロウの世界に移行するのが大変なんだよね。 shin
DATA:(5分クロッキー) クロッキー紙・チャコールペンシル

2009.3.13 (今週はこれ1枚・・・固定だから)

3月13日

一瞬は持続出来るか。一瞬とらえた感覚を具体的な表現にするには時間が必要、しかし この時間がくせもの 大抵は作品をダメにしてしまう。ながい時間をかけても 一瞬を失わないもの…とは何だろう。この作品は 作者独特の表現ながら肝心なところをはずしていない。もっと描きつづけていたとしても 一瞬を感じさせただろう。佳作の一点。shin
DATA:(固定) 木炭紙・木炭

2009.2.20

2月20日

モデルのつくるポーズは人体の構造(特徴)の部分を際立たせることによって成り立つ。強弱、緊張・弛緩、…など しかし このポーズは数か所の支点で支えられる ほとんど緊張のポーズ。その中で一気に描いた(描かかされた)勢いの乗り移った作品である。shin
DATA:(10分) チャコールペンシル

2009.2.13

2月13日

線は強くとよく言うけれど人体に線はあるのだろうか。塊りを描ければいいだけのこと。と言っても線は使わない訳にはいかないし…塊まりと空間の説明だけに終わらない全体的な雰囲気をこの作品はもっている。shin
DATA:(5分) 鉛筆

2009.1.23 (今週はこれ1枚・・・固定だから)

1月23日

画家とモデルが向かい合う。一瞬にして感じとることには、結構真実な部分がある2時間かけて描くとき、一瞬のきらめきを大事にしてモデルの実体だけを追いかけてしまわないことが大事なのかもしれない。 shin
DATA:(固定)チャコールペンシル、擦筆、

2009.1.16

1月16日

白い紙にいろいろな線を試みる。いろいろな意味合いが生まれる。その中で軽快でリズミカルな葦ペンはポーズの特徴を的確にとらえている まさに秀作のこの1点である。shin
DATA:(10分)葦ペン、墨、筆

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