さいと〜光世 ART GALLERY

一瞬の印象・一瞬の閃き

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今週の1枚2010

大崎のアトリエで描いてきた作品をアップします。

 今年も去年に引き続き師匠の齋藤信也先生に1枚選んでいただき、コメントもしていただきます。先生のコメントは奥深いものがあります。じっとその意味を考えていくと、描く意欲に変わっていくのが不思議です。今年も楽しみにしていてください。ナンバー表示は去年からの通し番号になります。

20101210

12月10日

No-35(35回 おめでとう?) 大胆で勢いのある作風はとてもよいと思う。この1点を選んだのは、ハッチングに立体を意識させる感じがあるということ。 ハッチングはもともとペンで立体を表現する技法で、17世紀頃 盛んだったが それはデッサンの世界でのことでハッチングクロス ハッチングダブルクロス ハッチングと研究されていく。ハッチング(/線)は強さを求めるのなら 固定ポーズで取り組んでみたら おもしろい…かも shin

20101119

11月19日

No-34 このごろ どの作品も主張や試みが感じられ、俗に言う <のってる> 状態そんな中でこの1点! 強いようで繊細モデルの雰囲気を大事にしながら 作者自身のさらりとした大胆さも見せている。2つの要素が 不思議な感覚でミックスされた佳作だと思う shin

20101112

11月12日

No-33 モデルに対し*印象・感覚的認識で対応する*実体・構造を徹底追及する上は強く 元気な作品下は じっくり構えた静かな作品上はクロッキー下は固定だろう…た・ぶ・ん面白さは断然 上 しかしクロッキーをもとに大作を とするとアウトラインで精一杯。と言うことがある。固定にとりくむことは制作にねばりをもつようになる今 この場にいるのは 上の認識なのか下の認識なのか自覚が必要すべてが勉強なのだ shin

20100917

9月17日

No-32 今回は悩みました。それぞれが 同じように主張している…何をよみとればいいのか。 こえが大きい(表現が強い)のが人にアピールするとは限らない。 アウトラインがやさしい、モデル(人体)をみる目がふっとやさしくなる。 そんなメンタルな面を強いてとり上げて見たわけです。 No-36 は説明不足で曖昧なところがあり。いずれ又 shin

20100910

9月10日

No-31 動きの大きいポーズに対応する線はいつも快調で他の追随を許さない。この様な表現の場合(からだの中の線は 必要ないかも)ポーズをおう線に比較すれば中の(立体とか陰の)線は概念的に感ずる斜線に費やす時間と目ぢからをポーズを決定させる線(2重・3重)になっても追求するほうがインパクトの強い作品が生まれるような気がする。頑張ってshin

20100618

6月18日

No-30 量をとらえるための斜線は場合によっては無くてもよいと言ったけれど この1点は逆である。陰の量を描くことは陽の量を描くことでもある。明るい部分が的確であれば 外側の線は無くてもよい。 量(陰)と線(陽) この不思議な関 係はどこか綱引 きをする。 ※線=アウトライ ンのこと立体(3次元)を平面(2次元)に クロッキーなんてどこかへそ曲がりだ。shin

20100611

6月11日

No-29 クロッキーでポーズを追う時 ・プロポーション・バランス・強弱…等 頭の中に無意識でも存在して描き手を拘束することがあるが、そのようなことから解き放され、気分・感覚が線をつくっていく。さながら 氷の上の スケート選手のような…ならば 陰や量を意識したのだろう斜線はいらない。かわりにもう一周滑ってみよう。もう二周滑ってみよう。shin
DATA:クロッキー紙、チャコールペンシル。

20100521

5月21日

No-28 明度段階の表現に気をつかいすぎるとかきすぎになりかねない。いったりきたりしながら、求める明るさにたどり着くのもいいが、的確にはじめから表現できれば、明るくもなくくらくもないのが 中間なのではなく はっきり主張する中間(色)であってほしい。十分応えられるようになってきた。モデルが小道具を使うのは、単に見た目の面白さだけではない。空間の中に構成される棒なり布なりは、ポーズの手助けとなる。棒は外にでようとする力を受け止め、布は内にひきこもうとする力にこたえる そんなポーズと小道具の関係を見いだして描くことは、重要なことである。shin
DATA:クロッキー紙、チャコールペンシル。

20100514

5月14日

No-27 黒から白の間は何段階あるか おそらく数値で答えられる質問ではないのだが… デッサンでは少なくとも11段階の表現が要求される。 そのことは見事にクリアしている。明度の諧調が美しい。しかし それを超える要求はまだある。モデルの発信する 緊張・弛緩など、形だけにとどまらない領域にも挑戦してみたいものです。 shin
DATA:クロッキー紙、チャコールペンシル。

20100416

4月16日

No-26 構造的な見方を もしかして抽象…と言ったけれど、この1枚のデッサンはとても暖かさを感じさせる。 よく モデルの体温や呼吸が伝わってくるほど描けと言うけれど、この白黒の表現は色彩を超えて体の暖かさを描くことができるのだ。モノクロはカラーより真実の色をとらえることができるのだ。もしかして具象作家*このところ いいですね〜ほとほと感心しています。イジワルなコメントでもはじめましょうかshin
DATA:ケント紙、チャコールペンシル。

20100409

4月9日

No-25 もしかしたら抽象作家= これは説明を必要とするが、人体はパーツをあつめて成り立っているわけではない。人体を一つの建造(構造)物としてとらえようとする雰囲気さえ感じさせる。目の前の実体におぼれない 自立した自分…その大きさと余裕が表現され、近来にない代表作。 このように描けとは言わないが、作者の中に=抽象性=を感じさせる1点である。shin
DATA:クロッキー紙、チャコールペンシル。

20100319

3月19日

No-24 墨の使い方に新鮮な感覚が見られる。それはここ数年 作品を見せてもらって初めて感ずる=もしかしたら 抽象作家= 話せば長いが、私の中の幻覚なのだろうか。shin
DATA:クロッキー紙、チャコールペンシル。

20100312

3月12日

No23-ここ1*2年たいへん力をつけてきた感じがする。それは何だろうと考える。勢いがあって 大胆にとらえられる目のもち主…これが大方の評価だが、このごろポーズ(モデル)の内面をフッと代弁しているとおもわせる作品をつくる。勢いはあるが線と墨の技法の範疇からちょっと視点をかえ、モデルの内面に同調していく感じが墨のやさしさに読み取れる最後の1枚
DATA:クロッキー紙、チャコールペンシル。

20100219

2月19日

No-22 表現の強さや勢いからすれば他に数点あるが、ポーズのもつ特徴(いくつかの支点= 力のかかる方向= )が 的確にとらえられていることがいい。動きの強いポーズを描くとき、場合によってはあまりハッチングの線を使わない方がよい場合もある。ポイントの位置を正確にとらえられるだけで十分なのだから… それにしても ここ1*2年素晴らしい力を発揮している と感心します。 shin
DATA:クロッキー紙、チャコールペンシル。

2010.2.12

2月12日

>No-21 最後に描いた一枚。モデルをよくみる…とは言うけれど 忠実に目の前の人体を描きうつすことではない。何を見 何を描くのか認識する前に自然に答えるのが培われた感性である。よくみているといえばみている。みていないといえばみていない。ただ感性の線が 十分に走っている。肩の力を抜いた良い作品である。 (時間がなかったから、必要なものだけが残った というわけかなア…) shin
DATA:クロッキー紙、チャコールペンシル

2010.1.15

1月15日

No-20 かげは3種類ある。1 反射・投影の影 2 物体に光線が届かないためにできる陰 3 物体があるために光線が遮ぎられてできる空間、木蔭などの蔭 この背面を描いた作品は 3 に属 している感じである。アウトラインにそってスミが入っていないところが 妙に 背面に蔭の存在を作っている バランスのよい 心地よい作品 である。 shin
DATA:和紙、筆、葦ペン、墨

2010.1.8(固定)

1月8日

No-19 ≪細部は全体の邪魔をしてはならない≫この概念・言い方は 既に中世には根づいていた。 全体と細部…その解釈は広い。 おおまか→細か 全体→部分像へ 弱く→強く など過程のことは勿論のことだが、同時進行的に考えられることも必要。いきすぎてもどる、おさえすぎてはもどす…技法用語でいう 半ごろしなどである。全体と細部 No-22からつづきをかこう shin
全体と細部 描きだしのとき なにを表現しようかかんがえる。これはまさしく全体、否応なしに目に入ってくるのが細部。このパターンは動かせない。ところが、目に見えるもの(細部)の描写に のめり込んではじめにかんがえていた表現の全体像を浸蝕してしまう。細部を描くことは 自分のかんがえる全体を完成させる仕事の1部なのかも知れない。細部の表現とは どのようにすればいいのだろうか。 shin
DATA:チャコール鉛筆、ソフトパステル

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