《バイクのレストア作業記録》
〔Kawasaki Z650遍〕
◆その1 : 「Z650君がやってきた」
ひょんなことからバイクレストア熱に犯されて、動かなくなったまま20年近く放置した
ままの「Z650」をレストアし始めてしまった。バイクはすんごい状態なので、動作する
までには多大な苦労が掛かると思われるので、気長にやっていこうっと・・・
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このバイクは、弟が車のセールスマンをやってた時にどっかから仕入れてきたまま、
ず〜っとおいてたもんなんですが、動かないので何年もほったらかしにしていたもの。
しばらくは、エンジンばらしてシコシコと磨き魔に徹しようかなぁ。しかし大変そう。
<-- 実家に放置されていたZ650
フロントフォークが結構錆びているので、こいつをどうしようかなぁとあれやこれやと
考えるてると「ムフフ」と自然に笑みがこみ上げてくる。 問題はどうやって実家から
運ぶかだが・・・ .
弟の仕事場から手配するつもりだったバイクを運ぶ予定の軽トラは、使用中との
ことでボツ。仕方なくトヨタレンタリースからタウンエースのトラックを6時間のレンタル
で借りることにした。
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搬送当日は、6時すぎに起きて早速バイクを点検。「ひぇ〜、さびさびじゃん、こりゃ
ブレーキパッドがディスクブレーキに貼り付いて動かんのとちゃうか」想像はしてたけ
ど、実物を目の当たりにするとちょっとひるみそうになる(+_+)。リヤブレーキも動か
ないし、もう大変。あれやこれやといじくって、何とか押すと動くようになった。
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あと、もう一台動かないバイクがあるのでそいつの状態によっては、2台とも持って
くる予定にしていた。まずは、そのもう一台のバイク(なんとGSX-R750)を先に見に
いくことに。 .
知人から電装系のトラブルで廃車にしたバイクをもらい、これまた別の知人の廃屋
に置いたままとのこと。「なんでそのままにしてたん?」と弟に聞くと、「電装系のトラ
ブルやんか、さわる気なくしたよって、そのままになってもうた」だそうな。廃屋と聞い
てたので、どんな山奥かと思ったら、住宅街の中へ。「こんなとこに廃屋なんかあん
のか?」と聞くと、「たしかこの先やったと思う」だって。おいおい大丈夫かいな〜。.
ところがどっこい、住宅街の中にその廃屋はあったんですね。ポストには何年前
のかわからないような新聞やら郵便がどっさり状態。件のGSXRといえばミイラの
ごとく車のカバーにぐるぐる巻きになって横たわっていた。「おぉ、残ってたやん
ラッキー。まぁ誰が見ても、この姿を外からはバイクとは思わんやろうけど・・・」
なんていいながらレンタカー屋さんへ。 .
いざトラックを借りようとすると、「すみません、タウンエースではなくて、ライトエース
でした」とのこと。ちょっと小さくなったけどまぁいいか。まずは実家のZ650を積む
ことに。時間は6時間しかないので、忙しい、忙しい。
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トラックの荷台に幅30cmの板を渡して、その下に木の切り株やらブロックやらを
おいて、Z650を押しながら積むことにし、いざ押すぞっという時にちょっとブレーキ
レバーを握っちゃったら、またロック状態になってしまいガーンッ。ところがブレーキ
レバーを元に戻したらロック状態は回復したのでやれやれ。「せーの、どりゃ〜」
と2人で渾身の力で押し上げたら、スルスル〜っと乗っちゃった。「ありゃ〜、メチャ
簡単やんか」てな具合でさっさっとロープでくくることに。ところが以前に習ったはず
のロープ結びを忘れてしまってさあ大変。「あれ〜、何年も前に習ったから忘れて
しもた、アハハ」と言いながらあーでもない、こーでもないとやりつつなんとかそれ
らしくなったので(怖〜)、急いで次のGSXRの元へ。 .
GSXRミイラ君の包帯をはずした途端、大量の蚊がドワ〜っと襲ってきたではない
か。「うそ〜っ、なんじゃこりゃ」といいながらファラオの呪いと戦いつつなんとか
車に乗せて、いざ我が家へ出ッ発じゃ〜!! .
2時間かけて我が家へ到着。バイク2台をそそくさと降ろす。家の駐車場から
裏庭へ狭い通路をなんとか通して定位置へセッティング。 ついにバイクが我が
家にきたんだなぁと、しばしジーンとする(T_T)。
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<--到着後のZ650
「次回はキャブレターの分解メンテナンスです」なんてこの前書いちゃったけど、文が長く
なってしまったので、「その2」と「その3」に分割した。と言うことで「その3」の方にキャブの
分解メンテを記述しました。
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<--- すごい状態のエンジン