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魍魎と榎木津

榎さんは何かに取り憑かれたり自分を見失うというイメージがない。
なので、うっかりすっかり読み過ごしていたのだけれど、某サイト様での記述から
「魍魎の匣」にこんな部分があったのを知った。
中禅寺が美馬坂に言ったんです。
「あんたの所為でここにいる全員が魍魎に当たってしまった。美波絹子さんこと柚木陽子さん。探偵榎木津礼二郎。事件記者鳥口君。柴田財閥顧問弁護団の増岡さん」
以下、福本、青木、木場、関口と続くんですが……。
え?
陽子の次に榎さんですか?
しかもフルネーム。
しかも木場より先。
他のみんなはわかるんですよ。増岡さんでさえなんとなく。

で、こんな疑問を口にするってことは、魍魎が何だかわかってない証拠になるし(わかってないんです)
そうなるとこの作品がわかってないっていう根本的な問題になるわけですが、あえて。

榎さんにとっての魍魎って何だったんですか?

そのサイト様で言っていたような意味でないことは確かなんです(笑)。
(もちろんその方もそれは重々承知承知の上で妄想をかかれていたわけで、本気でそう解釈しているとは私は思いません)

ちゃんと読み直さなきゃいけないかな。
読み直したいんだけどね。
時間はないわ、ほかに読みたい本山積みだわ……。