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記憶2

記憶に関する中禅寺説の一端。

「現実と仮想現実の区別が体験している本人には絶対に判らない」
「言葉に依る情報も、体験した情報も記憶になってしまえば結局同じになってしまう」

さて、これらは体験した記憶も言葉による情報記憶も同じ蔵に収められるところから来るもので、
脳が都合の良いように都合のよい記憶(情報)を引き出してきて仮想現実を体験させることもあるという話なわけですが。


だとすると榎さんの脳って改めて驚異的ですよね。
言葉による情報すら本人の体験とごっちゃになるなら
他人の視覚的記憶であれ、それの記憶を「視た」という体験そのものは榎さん本人が実際してるわけで。
榎さんが体験した記憶なのか、
他人の記憶を視たことによる記憶なのかっていうのは
言葉による情報以上に混同されそうな気がします。

今のところ原作によれば、その辺の混同なく榎さんは生活しているようですが。

だから魍魎で、人一倍聡明で適応力があると書かれていたのでしょう。

でも……なんだかつらいな……。