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ごきげん中禅寺♪

「今昔続百鬼」に中禅寺が登場したとき、話の終わりのほうであの京極堂が笑ったと、何かかなり珍しいことのように何か京極関係の本の中で書いてた人がいましたけど
そのとき私は、え、そんなの、百器徒然では榎さんのコスチューム見て爆笑してたじゃん、と思ったんですが、
それどころの話ではなかった(笑)

あの姑獲鳥単行本の最初の50ページ内。

・気難しい古本屋は顔を少し上げてにっと笑った
・京極堂は何故か楽しそうにそういうと
・京極堂は一層楽しそうな顔になり
・京極堂はそういうと可笑しそうに笑った
・京極堂はそういうと--一層愉快そうに笑った
・京極堂は、まったくだといって笑った
・いきなり目の前の男が高笑いを始めたので私は我に返った。
 「あっはっはっは、君、関口君……」
・京極堂は腹を抱えて笑っている
・京極堂はそういうと再び大笑いした


ごきげんじゃないか。
むしろ笑い上戸かおまえは。

それだけじゃないんだぞ。
関くんに副業のことを訊かれて「驚いたような顔」をしたり、
「君だって巧い喩を使うじゃないか」と褒めてみたり。

仏頂面で登場した中禅寺ですが、後々のことを思えばこのころは随分愛想のいい、好い人じゃないか(笑)。
よく、榎さんの性格が姑獲鳥のときは違うと言われるけど、それを言うなら中禅寺も違うぞ。
でも私は姑獲鳥の榎さんも当然ながら榎さんの一部と思っているので
とすると中禅寺も本質はむしろ百器徒然の悪ガキノリというか、基本面白いことが好きなんだろうな。
だから榎さんなんかと(なんかって…)ずっと付き合い続けてるんだろうな。