2004・6.7
マロニー3



マロニー異物混入事件、いよいよ検査結果報告です
今回これを書くにあたり、もう1度検査結果報告書を読み直しました
スキャナがあるので取り込もうかと思ったんですが、
なぜかできないので辞めました



この事件は実際にあった話で、フィクションではありません
読んでくれた方々がどんな感想を持つかは人それぞれですが、
ここでは俺自身が思ったことを述べておきます。



結果報告


報告書総枚数5枚
マロニー会社側2枚
分析センター3枚


マロニー会社側報告書

1枚目上部にまずはお詫びと報告のあいさつ
下部から報告説明


1事故品内容
商品名 マロニーおなべ250g 
内容 鍋に入れようとした商品に、食物の茎のような物が入っていた。


2異物の調査と異物

異物は日本食品分析センターに分析依頼の結果
(分析センター試験報告書を添付)食物片と判定されました。


3混入原因

工程設備に該当する物質が使用されていないか建物設備、
清掃道具も含めて工場内すべて調査いたしました。
混入原因の特定は出来ませんでしたが、工程中の目視検査に
見落としが有り、袋詰されたものに気が付かず出荷されたものと思われます。


2枚目
4混入防止対策

1)検査体制の強化。

当工場では、商品を全品人手で計量しておりその際、異物の目視検査
もあわせて行っていますがいま一度、関係者には異物検査の徹底を行うよう
指導致しました。

2)持込み防止対策

エアーシャワーと粘着ローラーによる衣服の付着物除去の再徹底を
行うとともに、確実に行われているか、作業員相互に確認を徹底してから
入室するように指導致しました。

3)外部よりの混入防止策

ドアの開閉管理の徹底を指導するとともに、資材の搬入口に
ビニールカーテンを新設いたしました。


最後に
ご報告に際し日数が掛かりました事、深くお詫び申し上げます、以上


分析センター報告書


1枚目は目次、最下部に
本報告書を他に掲載するときは当センターの承認を受けて下さい。
と記載されているが、なぜだかさっぱりわからない。


今回の件に関して、公表されたくない何かがあるのだろうか?
俺にはこの件に関して守秘義務など全くありません。
なので、この記載事項は飲めません、この報告書は強制的に
作成させたものでもなんでもなく、マロニー側がお詫びのタメに
送付してきたものであって、返送義務がない以上俺の私物です、
著作権などのお金も絡んでいません、どうしようと俺の自由です。


もし違法行為にあたるならその理由と罰則を明記してほしい
もしお願いなら聞けません。


まぁでも掲載ではなくただの引用ですけど


2枚目は検査報告

1依頼者、2検体、3目的の後、

4試験概要

1)顕微鏡観察
2)リグニンの検出試験

5試験結果及び考察

1)顕微鏡観察

検体は長さ49mm及び63mmの淡褐色の細長いもので、
一部を採取し、光学顕微鏡を用いて観察した結果、植物組織
(植物細胞及び導管)が認められた。

2)リグニンの検出試験

検体について、フロログルシンを用いて試験した結果、
リグニンが検出された。


以上の結果から、検体は植物片(木質繊維)と判断された。


3枚目は検体の写真のみ


検査結果報告はここまで。




ここまで読んだ方、これで納得できますか?
まず最初に、読み始めて1枚目ですでに疑問が沸きました


上記黄色で示してますが、
植物片が食物片と書かれてます


普通に読んだら

食物片→食べれる
植物片→食べれない

と思いませんか?

俺は1枚目を読んでいきなり

えっ?あの異物食べれんの?

って思いました、で、その後に

あれが食えるわけね〜だろ!お前が食ってみろよ?

と思いました。

分析センターの報告書では、ちゃんと植物片と記載されています
単なる誤字脱字だと言えばそうかもしれませんが、
今回の報告において、この部分は最も大事な部分では
ないでしょうか?
正直俺には、謝罪の気持ちが欠けているようにしか
思えませんでした。



次に、混入原因の特定はできなかった、
これは入ってしまった以上どこで入ったのかわからないというのは
ある意味納得できますが、どこの工程での目視の見落としなのか
はっきりしてもらいたい、異物はマロニーと同じ形に加工されていました、
つまり、マロニーがあの形に加工される段階ではすでに混入しており、
一緒に加工されていたと容易に想定することができます、
加工の前にすでに混入されていたってことでしょ?
加工が全工程のどの段階なのかもこの報告ではわかりませんので、
なんとも言いようがありませんが。


それから、分析センターの
リグニンとフロログルシンについてですが

何ですかそれ?

俺にはリグニンもフロログルシンも何のことだか
さっぱりわかりません。
これを読んだ方で、リグニンとフロログルシンを
知ってる方がいましたら教えてください
このような検査の仕事をしてる方達以外の
素人の人でも知ってる物なのでしょうか?


結局最終的には、異物が何だったのかもわからないままです
植物片と言っても、毒性のある植物もあります、
その辺の安全性についても記載は何もありません。
普通に疑問がありましたので、メールの返信にそれを記載しました。


件名 届きました

○○です、書類届きました、
はっきり何なのかはわからないんですね?
結果の欄(1ページめ)に、食物片と書いてありますが
あれは植物片の間違いじゃないですか?
食物なら食べられるってことでしょ?
後の結果ページにはちゃんと植物片と
書いてありますから。

そして安全性については何も書いてないんですが
どういうことでしょう?
植物片なら何でも安全ってわけじゃないでしょ?
なぜ入り込んだかもはっきりわからないみたいだし
ちょっと報告が手抜きなんじゃないですか?


それに対して、マロニーからの返信メール


件名 異物の安全性につきまして

○○様

度々申し訳ございません。

ご指摘@ 食物片

  ご指摘通りでございます。当方の間違いでございます。

ご指摘A 異物の安全性。

  「異物の安全性」につきましては報告の中に記載
  してなかった事、弊社のおちどでございました。
  申し訳ございません、再度検査センターで「毒性」
  につきまして検査いたしますので、結果が出次第
  ご報告申し上げますので少々お時間をいただけ
  ますでしょうか、宜しくお願いいたします。

マロニー鰍ィ客様相談室


ということで、しばらく待ってみることにしました


そして3日後

マロニーからのメール

件名 異物の安全性(毒性)につきまして

○○様

1月10日にメールさせて頂きました「異物の安全性」
の調査につきまして、日本食品分析センター及びイカリ
消毒検査センターへ再検査を以来致しましたところ、
これ以上の判別は不可能との回答がまいりました。
私どもマロニーでは製品の安全性確保のため最善を
尽くしておりますが異物混入防止などにつきより一層
努力いたしますので、今後ともお引き立て賜りますよう
宜しくお願い申し上げます。

マロニー株式会社
お客様相談室


これ以上は不可能?

なんで?
なんで不可能なのか記載がない以上
めんどくさいからやらないっていう意思だと俺はとりました

当然納得いくわけがなく、怒り心頭、これが企業の実態ですか?

マロニーへの返信メール


件名 えっ?

あれだけの大きさと状態で渡してるのに
これ以上判別不可能?冗談だろ?
安全かどうかわからないものを口に
入れろと?
安全確認は販売側の義務だろ?
こんなずさんな管理でなにが最善だよ!
どうしてもわからないっていうなら
お前らが食って確かめてみろよ?
俺たちはあの異物が入った鍋を
食ってんだぞ?販売側としてそれぐらい
するのが当たり前。


このメールを送信したのが2004年1月15日

それ以降、マロニーからメールは届いてません。


今回のやりとりの総合的な判断として、俺は

マロニーには謝罪の意思はない

そして


再発防止の意思もない


と受け止めました。


次の犠牲者はあなたかもしれません


これは
あくまでも俺個人の意見であって、読んでくれた方々が
どう思うかはわかりませんし、他の方がクレームを入れた場合、
その対応も違うかもしれません。



ただ、事実です


一番最初に書きましたが、俺はマロニーがすごく好きでした
このような結果になったことを非常に残念に思います。


自分の身は自分で守れということでしょうか・・・



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