第42回
横浜カントリーサイン Vol.2
〜GW特別企画 其ノ弐〜

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 <第10の選択:金沢区> 17:17、総走行距離92.2km

 はい、後半戦。4周目に突入。順番でくじはさんぎょー。引いたのは何と緑区。南の端まで来たかと思ったら今度は残っている中で一番北の緑区。さんぎょー、いよいよツキがなくなってきたか。


目的地

引きもネタも中途半端

 金沢区からの帰りは、さすがに見てきた横横がダダ混みだったので一般道で。どこがいいかと模索すると、おなじみ環状2号が浮上。もうこの道路を通るのは何回目だろうか。確かに環状2号の南側は初めて通るのだが…。まあ、これだけ使えるというのは、便利な道路なのだろう。

 途中、下永谷にて、神奈川県で3軒しかない天下一品を発見。写真には取れなかったのだが、場所はチェックできた。天一のためにここに来ることはないと思うが、それにしても環状2号沿いにはラーメン屋がやたらと多い。もう時間も時間なのでどこもそれなりに混んでいるのだが、店によっては全く客が入っていないところもある。群雄割拠の環状2号。さんぎょーと私は、モノを食べるのに並ぶのが嫌いなので、当然のようにこんなところは選択肢に入らないのだが。

 思ったより(横横の大渋滞の状態を見ているので)環状2号がすいていたのだが、そこはやはり長距離輸送。緑区到着は抽選から何と1時間を経過していた。しかも、この時間(18時半)になってもまだ西武戦が終わっていなかったところがすごい。NACK5、そこまでして野球中継をしたいのか。尊敬に値する。


カントリーサイン

 <第11の選択:緑区> 18:27、総走行距離120.9km

 走行距離も100kmを越え、時間も18時半。西武戦もやっと引き分けに終わり、ラジオは巨人戦にシフト。いよいよ疲れが見えてきた。11回目は私が抽選。そこで磯子区を引く。今度はまた南である。スグノレの金沢区から3連荘で大ハズレを引く一同。段々脱力感が我々を襲う。


目的地

疲労困憊でこの引きの弱さ

 日も落ちた横浜市を、ひたすら南に向かう。さすがに腹が減ってきたので磯子に向かう途中に晩飯を食うことに。緑区は会社のそばなので、帰りによく行く「インドのとなり」中山店へ。学生の時に南草津で食べたあの店以外に、インとなで食べるのは私はここしかない。店が駅から離れた辺鄙なところにあるため、何時行っても大体空いていてボックス席に座れると思ったのだが、タイミングが悪かったのか、ボックス席は満席。カウンタは1席として客が座っていないという異常事態。仕方がないので3人並んでカウンタで食すのだが、店の姉ちゃん(おそらくバイト)が、注文から出来上がって我々が食べているまで、ずーっと正面に立っている。まさか我々が気に入ったとは思えないので、「早よ食べて早よ帰らんかい!」と思っていたのだろう。しかし、貴方はカレー一杯食べるのに、店員に正面に立たれて一部始終自分の姿を見られたことがあるだろうか。かなり食べづらい。姉ちゃんは2人いたのだが、立っていたのは私の好みでない方だったのがいけなかったのか。ゆっくり食べることもできず、退散。

 緑区界隈は裏道も多少知っているので、比較的ラクに抜ける。行き先は…おなじみ環状2号である。なんて便利な道路なのだろう。計画した人に感謝。街道沿いにあるヤマダ電機も、妙に安いクリーニング屋も、相変わらず人のいないラーメンショップも通り過ぎて、磯子区到着。晩飯を食べた分到着が遅くなったが、概ね順調。しかし外はすっかり暗くなってきた。


カントリーサイン

 <第12の選択:磯子区> 19:36、総走行距離142.7km

 後半に入って2ヶ所回っただけですでに2時間以上経過。効率が悪くなってきた。ここはミスターカントリーサインのスグノレに期待が高まる。そのスグノレ、栄区を引き当てる。かなり近い。3人が連続して横浜縦断だっただけに、かなり大きい。


目的地

暗すぎて気味悪い

 今回は通る道が狭い。片道1車線だが、山道であり、暗いせいか運転もしづらい。しかしそんな中、スグノレは後部座席で熟睡中。前日も車中でタップリ寝ておいて、この余裕である。ま、喋ったところでそんなに気の利いたことも言えないだろうから放置。

 港南区を越え、栄区に到着。あたりはすでに真っ暗。もうすぐ20時になろうかというところ。いくら夏至が近づいているとはいえ、さすがにもう日は残っていない。例によって片側1車線なので、待避線のような場所を見つけて停車。で、歩いて戻ってカントリーサインをゲット。

 このあたりで、撮影にはフラッシュが必須となるのだが、フラッシュをたくと反射してカントリーサインが見えなくなり、フラッシュ無しにすると暗いままなのでカントリーサインがやっぱり見えないというジレンマに陥る。多分フラッシュを遅らせるか何か方法はあるのだと思うが、カメラのマニュアルを携帯しているわけではないので、デフォルトの使用方法しかできない。何遍も何遍も取り直していると、なんとバッテリーが切れかけの表示が。フラッシュ焚きすぎたのが原因か、それともやたら電源をON/OFFしていたのが原因か。ともあれ、ここからは体力に加え、暗さと、バッテリーとも闘わなければいけないようだ。


カントリーサイン

 <第13の選択:栄区> 19:53、総走行距離147.8km

 ついに5周目。20時目前、野球もトータル聴取時間が4時間。かなり疲れてきた。ここはひとつ、さんぎょーの腕に賭けてみたい(よう考えたらかなり危険な行為やな)。しかしさんぎょー、見事に港南区を引き当てる。ハズレ3連発からのアタリ連発。裏側に回って撮影して終了。ここらで体力を回復しておきたい。


目的地

金かからない勝負に勝つさんぎょー

カントリーサイン

 <第14の選択:港南区> 19:54、総走行距離147.8km

 続いての抽選は私。残る区は4つで、南区以外はハズレっぽい。で、引いたのが旭区。ここ自体はそんなに遠くはないが、これにより残る3区がどれもこれも離れているという、後の状態を考えると最悪な引きである。ミスター(=スグノレ)のことを笑ってられなくなってしまった。


目的地

もう目も当てられない

 港南区から、もう通い慣れた通りの環状2号に出る。出たT字路は天下一品。道路も天一も見飽きた光景。ここから北上していく。なんだかんだ言うても、この道路が幹線道路なのである。ゆえにいつも混んでいるのである。

 旭区到着。が、またしても駐車ができない。今回の場合は交差点のそばで車を停めるところが無いのがネック。高架というわけではないが、この交差点は保土ヶ谷バイパスの入り口になっており、左折する車が多く、曲がりもせんのに左車線を走ることすらできない。さらに今回の不運なところは、神奈川区のように下道がないところである(下道は保土ヶ谷バイパスで、こっちこそ路駐などとんでもない)。反対車線の離れたところに店らしきものがあり、ここに車を入れてしまえば、ちょっと遠いが歩いて撮影は可能のようだ。仕方がないので先に進み、反転して戻ってくることにするが、今度は右折ができず、反転することができなくなる。左折して住宅街に突っ込み、どうにかして反対車線に戻って来て、この駐車スペースに車を収める。さんぎょーがカメラをかかえて撮影に出る。スグノレはトークを盛り上げようとするが盛り上がらず。結局おとなしく野球を聞く。

 10分ぐらい経っただろうか。さんぎょーが戻ってきた。うかない顔をして。さんぎょーは基本的に喜怒哀楽が顔に出る男なので、何かあったことはすぐに想像できる。で、恐る恐る話を聞くと……。カントリーサインが無かった、というのである。どうやら交差点を1つ間違えたようだ。

 こうなったら手段は1つ。戸塚の時にもやった、区の入り口ではなく出口で裏側から見つけることである。旭区を縦断していくと、比較的すぐに抜ける。で、今度も交差点のそばだったのだが、前回よりは路駐しやすい。サインは交差点ギリギリなので、20mほど手前に車を停め、再びさんぎょーに託す。

 今度はさんぎょー、試行錯誤しながら何かゴソゴソやっている、と思いきやとびきりの笑顔で戻ってきた。さっきよりもさらに怪しい。問い詰めると…。続き


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