「でも、どうやっていくの?」

「分からない。あの時は呼ばれたから・・・。」

「何か俺、嫌なカンジがするんだ。うまく言えねぇけど・・・。」

(「大輔)

不意に大輔の頭の中に声が流れてきた。

「おい、今、賢の声がしなかったか?」

「別に、しなかったわよ。」

「ハイ、僕も聞こえませんでした。」

「ヒカリちゃんは?」

「分からない。」

「おっかしいなぁ。」

(「大輔、大輔、大輔」)

大輔の頭の中の声は大きくなる。

「やっぱり・・・。」

そして、大輔のD−3が光っている。

闇が大輔を包んだ。

「何だ、これ・・・。」

大輔が消えた。

「大輔?」

「多分、一乗寺君は大輔君を必要としていたのよ。」

「じゃ、大輔さんは海へいったんでしょうか。」

「分からない。」