3月16日
竜一郎「貴様!亜美を助けるといっておきながら…!」
和歌彦「別に斬り捨てるつもりはねぇよ。もっとも、効かなかったようだけどな」
竜一郎「なんの躊躇いも無く斬りかかっておいて、何を言うか!」
和歌彦「四の五の言ってる暇はねぇ。アレを追い出す方法を考えようぜ。お互い…なっ!」
ガスッ!
亜美「グオッ…!」
和歌彦「…と、やっぱしダメか」
昭哉「和歌さん。ボディブローを決めても霊が吐き出されるとは思えねッス」
和歌彦「如何せん、封印の術は専門外だからな。思いついたことは片っ端から試してるだけだ」
亜美「ガァァァッ!」
ドキャァッ!
和歌彦「七瀬、上手いこと懐にもぐりこんで、雷槌撃てねぇか?」
七瀬「やれなくは無いと思うけど、衝撃で吐き出させようってのは無駄じゃないかな?」
和歌彦「やっぱ、そう思うか…?」
ナージャ「それよりも和歌彦。腰の刀が光ってない?」
和歌彦「まさか…、玉桂が反応してるだと?」
ナージャ「それ、使ってみればいいとか?」
和歌彦「そうだな…いや、待てよ。こないだみたいな事態が起きたら…」
昭哉「和歌さん。前に母さんは『生粋の術士でないと使いこなせない』って言ってたッスよ」
和歌彦「そうか、そうだったな。姉上!ちょいと頼むぜ!」
ナージャ「ふぅ。姉遣いの荒い弟だねぇ」
和歌彦「だが、そっちが反応したってことは…」
洋「うわぁっ!なしたなやこれは!?」
昴「あの秋田弁の人がいつの間にかいなくなったと思ったら…」
昭哉「ひょっとして、どさくさに紛れて持ち出そうとしたッスかねぇ?」
竜一郎「ともかく、白夜と玉桂、そろえてみる価値はありそうだな…」
和歌彦「よし来た。何とか食い止めるからよ、頼んだぜ…」
数分後…
パァァッ…!
竜一郎「な…!ここに来て、一気に共鳴が強くなった、だと?」
ナージャ「こっちの共鳴も、強くなってるねぇ」
亜美「グ…眩シイ…!」
和歌彦「これなら行けるかもな。あの怨念を何とかできそうだぜ」
竜一郎「封印法か。まさか実戦で使う機会が訪れるとはな」
七瀬「ちゃっちゃとやっちゃいなよ。もうボクたちが持たないよ〜」
昭哉「回復術の使いすぎで、昴さんなんて失神してるッス…」
竜一郎「む…、そうか。では行くぞ、ナージャとやら。失敗は許されんぞ…」
ナージャ「分かってる。いくよ!」
竜一郎&ナージャ「はぁっ!」
ゴゴゴゴゴゴゴ…
亜美「ウ…ウァァァァッ!」
七瀬「うっわ。ますます眩しくなった!全然見えない〜!」
和歌彦「左眼が…疼きやがる…!」
昴「眩しさでおきてみたら…、何これ!?」
昭哉「本当に、とんでもない力ッスね…」
スゥゥゥ…
亜美「……(ドサッ!)」
ナージャ「疲れた…」
竜一郎「頭が…朦朧とする…」
和歌彦「怨霊は抜けたみたいだな。二人とも、上手く行ったようだぜ」
七瀬「ナージャさん、お疲れ様〜」
竜一郎「亜美は…無事なのか…?」
昴「とりあえず、息はしてるし大丈夫みたいですよ」
昭哉「よかったスね〜」
竜一郎「……」
和歌彦「おいおい、どうしたンだ?複雑な表情しちまって」
竜一郎「よりにもよって、貴様らに助けられるとは…」
昭哉「別におれ達は、あんたらに個人的恨みとかは無いッスからね〜」
和歌彦「あぁ。一族がどうのとかこだわるから、あんな怨念につけ込まれるンだぜ?」
七瀬「こらこら、バカ彦。フォローになってないって」
竜一郎「いや、気にするな。私とて疑問には思っていたのだからな…」
同時刻 祭壇の部屋
洋「腰が抜けて動けねぇってのに、俺はこごさ置いてけぼりだなが…?」
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