3月9日

スゥゥッ…
和歌彦「何だってンだ?アレだけいた狼どもが、消えやがった…」
ナージャ「やぁやぁ」
和歌彦「む!?姉上!本物…だよな?」
ヒュッ!
ナージャ「甘いっ!」
ガゴッ!
和歌彦「痛つつ…。こりゃ、本物の姉上だな」
ナージャ「どういう根拠だい。まぁ、いいけどねぇ」
和歌彦「それはそうと、七瀬たちを見なかったか?偽者すら見かけないンだが」
ナージャ「う〜ん、私は見なかったけどねぇ。ひょっとして、その部屋とか?」
和歌彦「扉が半開きしてやがる。嫌な予感がしやがるぜ…」
キィィッ…
勇人「おやおや。ずいぶんと遅いご到着ですねぇ」
和歌彦「く…、七瀬、昴、昭哉!大丈夫か?」
七瀬「うぅ…、バカ彦の幻が見える…」
昴「ほんとだ。もうだめかも…」
和歌彦「しっかりしやがれ!俺は本物だ!」
昭哉「すまねッス。おれ達の手に負える相手じゃなかったッス…」
ナージャ「これは早いとこ対処しないとまずいねぇ。癒しの風!
ヒュオォォォッ…
昭哉「あ…あれ?」
昴「体が楽になった。傷が治ってる…?」
和歌彦「姉上。とっておきを使わせちまって悪いな」
七瀬「え…?あー、ナージャさん!…と、ついでにバカ彦
和歌彦「おいおい、俺はついでかよ」
勇人「これは計算外ですねぇ。このような術を使えるものがいたとは」
和歌彦「運が無かったな。七瀬たちの仇を取ってやる。いくぜ!」
七瀬「バカ彦〜、勝手に殺さないでよね」
ヒュン!
和歌彦「ちっ。確かに七瀬たちが倒した連中とは違うな」
勇人「満足に時間稼ぎも出来ないような、出来の悪い弟と一緒にされては困ります」
和歌彦「ちっ、気に入らねぇ台詞だな。自分の兄弟の悪口言うたぁ」
勇人「仕方ないでしょう。本当のことを言って何が悪いのです?」
和歌彦「ホント、むかつくぜ…野分!
ブォン!
勇人「これはこれは、当たったら痛そうですね」
和歌彦「焔群!
キィンッ!
勇人「私も幻術だけが取り柄と言うわけではありませんのでね」
カン!キン!カンッ!
和歌彦「ちっ、やりやがる…」
勇人「私はあなたのような野蛮人と違って、文武両面に長けていますからねぇ」
和歌彦「フン。なら、術でも何でも使ってこいよ。蹴散らしてやる」
勇人(そのためにも、幻術を使うだけの隙が欲しいところですね…)
ナージャ「和歌彦!」
和歌彦「姉上、どうしたよ?」
ナージャ「悪いけど、ここは私と交代してくれない?」
和歌彦「どうしたンだよ?まぁいいけど」
勇人「おやおや。『風使い』のお出ましですか…」

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