カードの逸話

ここではカードの逸話について、そのまんま書いていく。

銀の耳飾り
「さて今日の修行はここまでにしよう。ふぅ、少々喉がかわいたな」
「師匠、ちょっとまって下さい!」
ぽちゃん。イブマヤは、飲み物が注がれているマケイヌのコップに銀の耳飾りを落とす。
「はい師匠、毒は入っていないみたいです!」
「心遣いは嬉しいが、銀の耳飾りはそういう風に使うのではない」
それから遅くまで、アイテムのレクチャーが続いた。
〜『イブマヤのルポ』

護符
「では、行ってくる。留守は頼んだぞ」
二つ隣の町の依頼で、マケイヌは一週間ほど旅に出る事になった。
「はい、いってらっしゃいませ師匠。留守は任せてください」
「本当に大丈夫か?」
「やだなぁ、弟子を信用してくださいよ。そうだ!!これ持ってって下さい」
そう言って私は護符を差し出す。
「……おまえも少しは立派になったようだな」
「でしょ?安心していってらっしゃい」
マケイヌは歩きながら空を見上げる。
「アイツも……一人前になったのかもしれんな」
手には護符が握られている。
その護符には、ルーン文字で「安産」と刻まれている事を彼はまだ知らない。
〜『イブマヤのルポ』

次元石
「早撃ちじゃないぞ」
「言わないでくださいよ師匠!!」
〜『イブマヤのルポ』

神獣角
「師匠!!駄目です」
「そうか、一角獣は天敵だったな」
〜『イブマヤのルポ』

赤い宝石
「カレーが好きですか?」
「宝石がか?」
〜『イブマヤのルポ』

神の羽
我々は、世界を導く為に、手助けをすることがあります。
その為に、自分の羽をそっと一枚抜いて、下界へ鳥に運ばせるのです。
それを拾った人間が、私の加護を得る事が出来るというわけです。
でも気をつけないと、両目や爪をはがされた挙句に、皮膚の薄皮まで持っていかれます。
人間は業の深い生物です。
〜『ドミニオンズの天界白書』

邪眼
「いくら人を捜しているからって、手術で入れる事はないですよねぇ」
「誰がだ?」
〜『イブマヤのルポ』

月の石
「生物の進化に使用できるんですよね」
「ほぅ、それは知らなかった。何で知っているんだ?」
「本で見ました」
「何の本だ?」
「それは言えません」
〜『イブマヤのルポ』

妖精環
「師匠、この指輪なんですけど……」
私は、指輪を見ながら、マケイヌに聞いた。
「おぉ、妖精環じゃないか。妖精の指輪が何か変か?」
「妖精の指輪だったら、ゴマ大だと思うんですよ。だったらこれ、妖精のフラフープだと思うんですが」
〜『イブマヤのルポ』

悪魔の鈴
「これを鳴らすと、悪魔がよってくるんですよね。師匠!!」
「今は壊れているがな」
「あ、これあの青い耳無し悪魔の鈴ですか」
〜『イブマヤのルポ』

結界石
「どうじゃ、ロビーこの結界石は!!」
「ハカセ、これナンにツカウろび?」
「ふぁーははは、これを食卓におけば、料理にハエがよってこんのだ!!しかも、余分にこもった水蒸気は逃がす!!」
「……カヤでジュウブンろび」
〜『チャペック その輝かしき研究』

火蜥蜴の鱗
火蜥蜴の鱗は、焚き付けに便利じゃ。
松の乾燥した葉っぱに火蜥蜴の鱗を置いて火をつける。
そしたら、小枝、指の太さの枝、太い枝。と順番に太くしていくのだ。
そうすれば、しっかりした焚き火が出来上がる。
あとは、シルフに頼んで、風を通しておけばよい。
なに?着火弾でつけろだと?
馬鹿め!!それではオキ火にならんのだ。
〜『チャペック その輝かしき研究』

パンドラの箱
「開けるなよ」
「あー、師匠ひどいですよ。悪魔を逃がすと思ってるんでしょ?いくらなんでもパンドラの箱ぐらい知ってますよ」
「そうか、それはすまなかったな」
「いえ、こちらこそすみません」
イブマヤは、箱に残された最後の希望を手渡した。
〜『イブマヤのルポ』

白龍の牙
ワシら王族の間には、成人するときに白龍の牙を取ってこなければならないというしきたりがある。
この牙を取ってこなければ、キングの称号を名乗ることは永遠に許されんのだ。
なに?ワシは取ってきたのかって?
おいおい、ワシはキングを名乗っているのだぞ。
見ろ!この白龍の牙を!
え?猪の牙に見える?
気のせいじゃろ。
〜『ガストン立国日誌』

世界樹の種
ブラックオニキス観光協会では、ただいま緑化運動を実施しております。
みなさまの献金で、町を緑でいっぱいにしましょう!
「おいおい、本当に植えちゃっていいのか?世界樹の種」
「いいんじゃん?街が緑でいっぱいになるんだから」
「緑でいっぱいと、緑だけってのは違うだろう……」
「嘘はついてないさ。さ、さっさと終わらせて帰ろうぜ!」
〜『ブラックオニキス観光協会パンフ』

風の太鼓
とんとことんとん とんとことん
たのしいにゃ
風の太鼓は僕のお気に入りの楽器にゃ
とんとことこ……爪が引っかかったにゃ
抜けないにゃ
バリッ……
破れたにゃ
僕のせいじゃないのにゃ
でも、とりあえず逃げるにゃ
〜『ケット・シーのひとりごと』

黒影の指輪
「あぱらちゃもげーた!」
「はぁ?」
「うんとげーてるほっへ!」
「はぁ?あ、お前、黒影の指輪を!」
……
「ふぅ助かりました師匠。まさか自分が混乱しちゃうとは……」
「誰を混乱させようとしたんだ?」
イブマヤは、逃げ出した!!しかし回り込まれてしまった!
そして今日もマケイヌの説教がはじまる。
〜『イブマヤのルポ』

聖刻呪石
「ハカセ!コノイシハナニろび?」
「これは聖刻呪石と言ってな、デッキマスターが使うものじゃ」
「ハカセニハツカエナイろびカ?」
「ワシらは、マスクの裏を盤面にしてゲームをするくらいじゃのう」
「アマリヤクニタタナイろびネ」
〜『チャペック その輝かしき研究』

神の涙
「友の身代わりとなって、悪魔の手に落ちた少女。
このアイテムは、少女のために神が流した一滴の涙が固まったものだと言われる」
「うわ、しょっぱい!」
「イブマヤよ、なんでも口に入れるクセはやめなさい」
〜『イブマヤのルポ』

エルフの口紅
「師匠!」
「うわっ!」
……デュエル!
「ううぅ、酷いですよぉ。エルフの口紅、黙って使ったぐらいでそんなに怒らなくても……」
「いや、すまん。でもお前に化粧はちょっと早いと思うぞ?」
〜『イブマヤのルポ』

珊瑚の竪琴
ぺろんぴろん ぺろろんぴろん
たのしいにゃ
珊瑚の竪琴は僕のお気に入りの楽器にゃ
ぺろんぴろんぺろーん……爪が絡まったにゃ
外れないにゃ
ビーン……
弦が切れたにゃ
今度も僕のせいじゃないのにゃ
やっぱり、とりあえず逃げるにゃ
〜『ケット・シーのひとりごと』

羊皮紙の史書
「師匠、知ってますか?この羊皮紙の史書は、人の皮で作られているんですよぉ」
「羊皮紙の羊って、なんだか言ってみろ」
「え?あれ?」
「まったくどこでどんなデマを聞いてきたんだか……」
「だってネクロノ……」
「だってじゃない!」
また今夜も、マケイヌの説教で日が昇るのであった。
〜『イブマヤのルポ』

宝玉
グーシオン君にまたいいもの売ってもらったにゃ
宝玉にゃ
これで幸せがたーくさん来るらしいにゃ
え?騙されてるにゃって?
何言うにゃ。
一週間で効き目がなかったら返してもいいっていってたにゃ。
〜『ケット・シーのひとりごと』

疾風の腕輪
このまえね
フーアがおそいってみんないうから
しっぷうのうでわをつけたの
はやくなったんだけど
かべにぶつかりまくっちゃった
教訓:疾風の腕輪では身体が速くなっても鈍い奴は鈍い
〜『フーアのおともらちぃ……いたたたた、したかんら』

底なし鞄
「師匠、この底無し鞄ってどれぐらい入るんですか?」
掃除と片づけをしながら、私はマケイヌに聞いた。
「そうだなぁ、本来は暴れるベヒモスや、魔神を封じるのに使った鞄だからな」
「え、じゃぁ入れた物は……」
「底無しだから、出てこないに決まっているだろう」
「師匠」
「なんだ?」
「すみません」
部屋は綺麗になっていた。
〜『イブマヤのルポ』

魔法綱
魔法のロープは切れません。
だから私はいつも枕元に置いておくの。
なぜって?
悪魔様が枕元に現れた時に、捕まえて縛って部屋にいてもらう為ですわ。
ほら、もうこんなにいるんですのよ。
〜『マリアの悪魔大辞典』

金のつるはし
「金のつるはしって、壊れないからいいですよね師匠」
「そうだな。でも気を付けろ。石壁は一回殴るだけで壊れるぞ」
〜『イブマヤのルポ』

龍の紋章
またまたいい物にゃ
龍の紋章にゃ
風水でも龍の通り道はいいて言ってたにゃ
え?またグーシオン君かって?
やだにゃ
自分で買ったにゃよ
いい仕事してるって店の親父は言ってたにゃ
〜『ケット・シーの いいかげんにきづけって』

魔法の羽
ブラックオニキスの秋には、この街で生活する貧しい人達を救うために、街角で募金をしています。
募金をしてくださった方には、漏れなく魔法の羽を差し上げていますので、よろしくお願いします。
「恵まれないケット・シーに愛の手にゃ」
〜『ブラックオニキス観光協会パンフ』

クラインの壺
決定版にゃ
この壺にゃ
この壺は、なんと一つ10000Gにゃ
え、それを3つ買ったのにゃって?
違うにゃ
それを一つ1000Gで買ったにゃ
それを人に2000Gで売るにゃ
するとまたそれをその人が売ると、バックが500Gまた入るにゃ
そーやって続けていくと……大もうけにゃ
僕がどんどん儲けるにゃ……もう騙されないにゃああああああ!!
〜『ケット・シーの それって、それって、それって………』

炎玉の首飾り
この炎の宝石は、ブラックオニキスでは、たくさん発見される名産品です。
昔、新たな名産品として、月の石が発見されたと言う話があったんですが、デマでした。
〜『ブラックオニキス観光協会パンフ』

マサカドの眼帯
マサカド様。
東方で、呪いにかけては天下一と言われた方ですわ。
その呪いは、街の形状すらも支配したんですのよ。
だから私はその方の眼帯をつけて寝るの。
私にもそんな呪いが使えますようにって。
明るいと眠れないってのもあるんですけどね。
睡眠不足は美容の大敵ですから。
〜『マリアの悪魔大辞典』

羽根付き靴
僕の愛用の靴にゃ
これがあれば、魔界一周も80日間でOKにゃ
〜『ケット・シーのひとりごと』

黒帯
東方の戦士と闘ったときのことだ。
奴の殺意の我道の前に、さすがのワシもダウン寸前だった。
だがワシは機転を利かせ、奴の口に腐ったスシを叩き込んだのだ!
「オゥ!バッドスシ!」
姿勢を崩し、一瞬の隙を見せた奴に、ワシは必殺のアッパーカットを打ち込んで勝利した。
これは、その東方の戦士と闘った際に譲り受けたベルト『黒帯』だ。
その戦士?
あぁ、その男はもっと強い奴に会いに行ったよ。
〜『ガストン立国日誌』

魔法の碇
碇を上げろー!よーそろー!
なに?なぜ碇を持っているのかって?
それはだな、ワシが海の男に憧れていたからじゃよ。
陸地で碇を下ろすのはおかしい?
何がおかしいものか!これは魔法の碇だ!
魔法というからには、普通とは違うのだ。
だからこれでいいのだ!
〜『ガストン立国日誌』

幻影の外套
これはいいアイテムにゃ
これを着ていれば、魚屋さんで魚が食べ放題にゃ
おやじに叩かれないですむにゃ
さっそく食べにいくにゃ!
いたいにゃ!尻尾を踏むなにゃ!いたいにゃ、いたいにゃ!
ひどいめにあったにゃ
これならいつものほうがマシだったにゃ
〜『ケット・シーのひとりごと』

藁人形
「師匠!」
「おっ、お前、なんで二人に増えているんだ……?」
「へっへー、藁人形を使ったんでーす!」「へっへー、藁人形を使ったんでーす!」
「うるさい!サラウンドでしゃべるな」
「どっちが本物かわかりますか?師匠」「どっちが本物かわかりますか?師匠」
「………東方では、五寸釘を刺して本物を見分けたと言う話はしたかな?」
その言葉に真っ青になったのが本物のイブマヤだった。
〜『イブマヤのルポ』

魔法絵日記
○月□日
今日も、師匠に怒られました。
いつか師匠を追い越して、デュエルでボコボコにしたいと思います。
「イブマヤ!」
「はーい、師匠。あ!また私の日記読んでる!ひどーい!」
「ひどーい!じゃない!なんだ、この稚拙な文章は!」
「絵日記だから、これでいいんですぅ!」
書いた文に合わせて画が浮き出る魔法絵日記には、五歳児並のクレヨン画が描かれていた。
〜『イブマヤのルポ』

天使の眼鏡
「師匠、その眼鏡はなんです?」
「うむ、これは天使の眼鏡と言って、対戦相手のカードが透けて見えるアイテムだ」
「きゃ、師匠のすけべぇ!こっち見ないで下さい!」
「そんなに慌てなくても、服は透けて見えないぞ?」
「本当ですかぁ?」
「あ!おまえ、お腹のところに私のカードを隠してるな!てっきり無くしたと思っていたのに……」
「やっぱり見えてるじゃないですか!」
さて、悪いのはどちらだろう?
〜『イブマヤのルポ』

結婚指輪
「おーい、イブマヤ」
「はい、何ですか師匠?」
「この指輪を……」
「だ、ダメです!師匠と弟子でなんて、私、そんな……師匠が私のことをそんな風に……、心の準備が……」
「イブマヤ、もういいか?」
「ちぇっ、ぜんぜん動じないですね」
「つき合いが長いからな。ところでこのアイテム、危険だからどこかに捨ててきてくれ」
「はーい」 こうして、結婚指輪という意味深なアイテムはあっさりと捨てられたのであった。
ちぇっ。
〜『イブマヤのルポ』

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