カードの逸話

ここではカードの逸話について、そのまんま書いていく。

フリーフォーム
「今日は、お前にフリーフォームの陣形を教えてやろう」
「わかりました!高いところから飛び降りながら組む陣形ですね!」
「そうだ。ではさっそく飛んでもらおう」
「え?だって、そんな……冗談ですよね?」
「なにが?」
マケイヌの冷ややかな目線。
命にかかわる冗談は言うもんじゃないな……とイブマヤは反省するのだった。落下しながら。
〜『イブマヤのルポ』

レインフォーム
「師匠、つめたいです」
「レインフォームの陣形は、知力をアップさせる効果がある。おまえにぴったりの陣形だな」
「雨に濡れて体が重いです……これ、攻撃力下がってますよ絶対!」
「お、よく気づいたな!知力アップの効果が出ているじゃないか」
「もう、いいかげんなことを言わないで下さいよ!
この陣形って、雨で頭を冷やしてすっきりさせよう!なんて思いつきで考案されたものじゃないんですか!?」
「お!ますます頭が冴えてきたな。実際、そのとおりだ」
「やっぱりいいかげんなものじゃないですか!でも、そんな陣形で効果がある私って……」
ちょっぴり自分が情けなくなるイブマヤだった。
〜『イブマヤのルポ』

ブリザードフォーム
「師匠、づべだいです」
「頭寒足熱といってな、頭は冷やしたほうが知力がアップするのだ」
「づべだいです、ざむいです」
「レインフォームより知力アップの度合いが高いのだ……それぐらいがまんしろ!」
「だっで、だっで、づべだぐでこうげきなんででぎばぜん……」
「うーむ、攻撃力が激減するのは問題かもしれんな……」
あったかい部屋の中からイブマヤを指導するマケイヌ。
そのつぶやきからは、イブマヤへの気遣いなどかけらも感じられなかった。
〜『イブマヤのルポ』

エアフォーム
「イブマヤ、エアフォームっ!」
「ラジャー!」
マケイヌが変形コードを入力すると、イブマヤは歩行形態から空中飛行形態へ瞬時に変形をする。その間わずか0.3秒!
エアフォームへと変形したイブマヤは防御力は落ちるが、敏捷がアップし、マッハ7.2の超音速で大空を駆ける!
早いぞイブマヤ、強いぞイブマヤ!明日の大空は君のためにある!ゴーゴーイブマヤ!
「……ししょ……師匠……、師匠っ!」
「はっ!?」
よだれをたらして起きるマケイヌ。
「もう!師匠ったら、エアフォームの陣形を教えるとか言っておいて、寝ちゃわないでくださいよぉ!」
「はっ、夢か……ふぅ……」
「いったいどんな夢見てたんですか?マッハとか変形だとかつぶやいてましたけど……」
「う、うるさい!なんでもない、意味のない寝言だ!」
「……師匠、意外と子供っぽいですね」
言い返すことができないマケイヌは、ただ立ち尽くすだけであった。哀れ……
〜『イブマヤのルポ』

ストームフォーム
「師匠、ストームフォームの陣形は、どうして敏捷が上がるんですか?」
「うむ。簡単に言うと、強い嵐を陣の攻面に吹かせることによって、その範囲にいる者の動きを風圧で加速させるのだ。
ただし、加速方向は風の流れと同じ方向に限られる」
「え?それってただ風に飛ばされてるだけじゃぁ……」
「専門的にはそうともいう」
「じゃぁ、防御が激減するっていうのは……」
「風で飛ばされている奴が、上手く防御体勢をとれるわけがないだろう?」
「私、この陣形使わない……」
「そうか?慣れると便利だぞ?なにごとも慣れだ!」
「はぁ」
イブマヤの気の無い返事
〜『イブマヤのルポ』

サンドフォーム
「えー、サンドフォームの陣形は、防御力アップの効果がある。だが……」
「ミミズですね!?あの砂の惑星にすむでっかいやつ!」
イブマヤのボケ。当然マケイヌは無視して講釈を続ける。
「……反面、敏捷が下がるという欠点を持っている。それは……」
ぞわり……、イブマヤの足元で何かがうごめく。
「あ?し、ししょう!?なんか足元で動いたんですけど……」
「まったく、少しは静かに聞かないか!だいたい、でかいミミズと言ったのはお前だろうが!
そんな冗談をいつまでも……こら、イブマヤ!逃げるな!」
マケイヌの後ろに出現した巨大ミミズを見て、イブマヤは一目散に走り出す。
その逃げ足は、敏捷が下がっているとは思えないほど見事だった。
〜『イブマヤのルポ』

ロックフォーム
「師匠……この陣形、すごい防御力ですね……」
「岩だからな!」
「でも、すごく足元がゴツゴツして動きにくいですね」
「岩だからな!」
「……なんか味気ないとおもいませんか?」
「巨大ミミズがいたほうがいいか?」
無言でぷるぷる首を振るイブマヤであった。
〜『イブマヤのルポ』

ヒートフォーム
「あちーー!」
「心頭滅却すれば、火もまた涼し」
「暑いもんは暑いです!ったくもー!こんな陣形で本当に攻撃力がアップするんですか?」
「ほら、もうイライラして私に当たり散らしているじゃないか。その怒りを敵にぶつけるのだ!」
「こんちくしょうっ!これでもくらえっ、ファイヤーボール!」
すかっ……、呪文のミス!
「あーん、頭がぼーっとして呪文が上手くいかないよぉ……」
「うむ、同時に知力も下がるのがこの陣形の欠点だな」
「しぃーしょーぉおおおお!」
イブマヤの攻撃力が更にアーップ!
〜『イブマヤのルポ』

ナパームフォーム
「ひゃひゃひゃ燃えろ燃えろぉおおう!」
「おい、イブマヤ?」
「きゃほぉおおおお!」
「うむ、暑さでおかしくなってしまったか……可哀相に……」
「師匠のせいでしょうがっ!?ヒートフォームより暑い陣形なんてかけて!
まったく、こんなに暑くちゃ戦えませんよ!知力もがた落ちするし……」
「攻撃力が激増するからいいじゃないか。だいたい、1の知力が0になったところで、そう違いはなかろうに……」
「なんか言いました?師匠」
迫力あるイブマヤの凄みに、マケイヌはプルプルと首を振るだけだった。
〜『イブマヤのルポ』

プレーンフォーム
「プレーンフォームって甘そうですね」
「どこからそう間違えるんだ?」
〜『イブマヤのルポ』

フリームーブ1
「フリームーブ1は、どちらかの陣の1人を空いている好きな場所に動かすことのできる陣形だ」
「あ、知ってます!歩は前にしか動けなくて、王将はどの方向にも動けるんですよね!?」
「あー、残念ながら、取った駒の再利用はできないぞ」
「お、師匠、東方のゲームをよく知ってますね!?」
「うむ、レジェンドの友人に教えてもらったのだ」
陣形の話をすっかり忘れている二人であった。
〜『イブマヤのルポ』

フリームーブ2
「フリームーブ2は、どちらかの陣の2人を空いている好きな場所に動かすことのできる陣形だ」
「すごい、フリームーブ1よりも2倍お得ですね!」
「あー、魔力はその分多く消費するぞ?」
「ちぇっ、じゃぁあんまり意味ないや」
「まぁ戦況を見て、効率がいい方を選ぶのが賢いやりかただな」
「はぁ、そんなもんですかね?ま、どっちでもいいけど」
〜『イブマヤのルポ』

フリームーブ3
「フリームーブ3は、どちらかの陣の3人を……」
「はいはい、魔力もその分多いんでしょ?意味ないじゃない……」
「そんなことはないぞ!無駄な動作を省くことによって、1の3倍はお得なのだ!」
「本当ですか?」
「お得な気がする……少し……」
「そんなもんじゃないですか……」
二人の身も蓋もない意見……
〜『イブマヤのルポ』

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