硬式テニスの秘密 本文へジャンプ
ポリストリングについて
ポリストリングはナチュラルストリングやナイロンストリングに比べて歴史が浅いため、毎年いろいろな性能の新製品が発売されています。初めて発売された頃のポリストリングは、まるで針金のように硬くネット前にいて相手の前衛に強打された玉を受けたら一発でテニス肘になりそうなくらい硬かったです。
最近は性能もナイロンに近いものも発売されて以前よりは使いやすくなってきていますが、まだまだ一般のプレーヤーに安心して薦められるものはありません。
しかし、使いこなせれば有効な武器になる性能も秘めているのも感じます。
使うには体力、テニスの技術、ラケットの選択を含めた工夫が必要でしょう。
また一般レベルの女性は使用しない方がいいです。怪我をするかプレイの質が著しく低下する可能性が高いです。

@性能の特徴
反発はかなり少なく、スイングスピードが早ければ玉が一瞬ストリングに喰いついて球威とスピンのある玉が打ちやすい。
ただし、スイングスピードが遅いと硬くて飛ばないだけのストリングになります。
ポリには大きく分けて打球感が硬い物と打球感が柔らかいソフトポリの二種類があります。ソフトだと飛ぶようなイメージがありますが、飛びません。
また、最近は硬いナイロンに近い打球感の反発のあるポリストリングもあります。
ポリストリングは破断に対する耐久性は高いが緩むのは早いです。切れないから何ヶ月も使い続るとプレイに悪影響があります。(緩むと玉に回転がかかり難くなり玉がコートをオーバーしてアウトすることがおおくなります。また、振動が増えて腕に負担が増えることもあります。)切れなくても早目に張り替える事をおすすめします。
また、一般の人には縦糸横糸両方のストリングをポリストリングにするのはお奨めしません。どちらか一方をナチュラルかナイロンにすることをお奨めします。
冬はポリストリングも硬くなります。冬のポリストリングの使用は特に避けたほうがよいと思います。
ポリストリングは年々進化していて、毎年より性能が良い物が発売されています。ポリストリングを使い続けるなら毎年発売される新製品をチェックし続ける必要があります。

Aポリストリングの区分
(1)反発系ポリストリング
私が一番好きで一般の人にも使用しやすいポリストリングだと思います。私もこの区分のポリをハイブリッドに使用しています。
(反発系ポリストリングの推奨ラケット)→フレーム厚の薄く、しなり感があるか、ホールド感が高いラケットのハイブリッドに使用したい。
下記に反発系ポリストリングを記載します。(私の勝手な好みです)

POLYBREAK(GOSEN)
ポリブレイク(ゴーセン
発売当初は16、17、18ゲージの3種類ありましたが、最近18ゲージが廃盤になりました。縦糸に18ゲージを使用すると角切れが発生しやすいのでやめたのかな。でも実は私は18ゲージが一番好きでした。
現在のポリの中では一番バランスが良いと思います。ポリのヘビーユーザーに言わせると何処がいいか全く分からないと言うことですが、ストリングの反発もプレイに活用したい人には最適です。ある意味ポリ好きの人には合いませんが、ポリが好きではないがその性能の良い所だけを使用したい人には向く気がします。
切れにくさはナイロンより高いが硬いポリよりは切れやすいです。しかしポリの攻撃力もある程度持っていて、ポリとナイロンの良い所だけを使いたい人には持って来いだと思います。
ナイロンよりは打球感が硬いのですが、硬めのポリよりは柔らかい。ポリにしては反発もあります。ストリング表面が滑らかでストリング同士が動きやすくスピンもかかりやすいです。

Poly Plasma または Plasma pure(SIGNUM PRO)
ポリプラズマ プラズマピュア(シグナムプロ)
ポリブレイクに似ていますが、反発力とテンション維持力はこちらの方がよいかも。しかし、ポリブレイクの方が玉を持ってくれる時間が若干長く感じるのでコントロール性はポリブレイクが上だと思います。
ポリブレイクが発売されるまでは、私もこのストリングをハイブリッドにして使っていました。
ゲージは118/123/128/133と色々な太さがありますが、私は118以外は使いません。118は一番反発がありスピンもかかりやすいです。しかし、ハイテンションで張るとガット加工中にも切れますし、縦糸に使用するとボールの当たり所によって角切れしやすいです。
ガット加工中、一般的にポリストリングはボビンには巻かずにチャックに直接はさむのですが、細いポリの場合にはボビンに巻くと横糸の加工中にストリングが切れることが少ない気がします。


(2)ソフト系ポリストリング
打球感が柔らかめのポリストリング。打球感は柔らかいのですが反発は少なめ。
ENERGY 125(POLY STAR)が打球感が一番柔らかいとして有名ですが反発がかなり低いので個人的には使用したいと思いません。
(ソフト系ポリストリングの推奨ラケット)→中厚で打球感にホールド感があり、コントロールと反発のバランスを狙ったラケットが合う気がします。ラケットの性能を発揮させるためにストリングの撓りが必要とされるラケットと合う気がします。もちろんハイブリッドに使用する前提です。

TCS(Polyfibre)
ティーシーエス(ポリファイバー)
ゲージは120 125 130の3種類があり、私は120しか使用しません。
タッチはポリにしてはソフトですが、しっかり打つと硬めの打球感が出てくる感じです。反発もポリにしてはあるほうだと思いますので個人的には目的に応じて使用してみたいストリングです。
ある程度しっかり振れる人ならオールラウンドに使用しやすいストリングだと思います。
ストリングの表面が滑らかで滑りやすくスピンがかかりやすいストリングだと思います。

Hyperion(SIGNUM PRO)
ハイペリオン(シグナムプロ)
「Tornado(SIGNUM PRO)」よりナイロンに近い感じがしました。攻撃力は「Tornado」の方が上ですが、手に対する衝撃の少なさは「Hyperion」の方が上です。
打球感はポリにしては柔らかめで反発はあるほうで普通に打ちやすいのですが、やはりポリなので中途半端なスイングでは攻撃的な玉は作れません。
太さは1.18mm1.24mm1.30mmの3種類です。
社会人なら1.18mmがおすすめです。

RENCON(TOALSON)
ソフトと言うほど柔らかくないかもしれませんが、バランスが良いと感じています。
反発もそこそこあり、硬すぎず柔らかすぎず。
反発が良いので、ホールド感は少なく、球を捕らえてからコースを狙うようなコントロールの安心感は少ない。
一度使ってみる価値はあると思っています。

(3)ハード系ポリストリング
ALU POWER fluoro 123

ALU POWER(LUXILON)
アルパワー(ルキシロン)
一般の男性ハードヒッターのたくさんの人がポリを使いだすきっかけとなった記念碑的ストリングだと思っています。
早いスイングでボールを打ち抜いたときに、玉がグッと一瞬ストリングに食いついて、パーンと勢いよく弾き出していく感覚はたまりません。ただし、この打球感が感じられるのは1日か2日程度です。緩むのは大変早いです。一試合で何本もラケットをかえられるプロなら良いのですが、何ヶ月も張りっぱなしのストリングを使い続ける人には勧められません。
ちなみに、私は使いません。

ALU POWER fluoro 123(LUXILON)
アルパワーを少し柔らかくして反発を少し足した感じ。
仲間内で大好きな人が二人いるのでのっけてみました。
ラケットはプレステイジとピュアドライブです。
ちなみに私は使いません。

Tornado(SIGNUM PRO)
トルネード(シグナムプロ)
昔のポリと比べると、若干柔らかく、若干反発があり、結構喰いつく感じ。打っていてバランスがよく直感的に使いやすく感じた。
スピンもかかりやすく、普通に打ってもスピンが自然にかかる感じです。個人的にも好きですが、ちょっとだけハードなので夏しか使いません。太さは117 / 123 / 129の3種類あり、社会人なら117をおすすめ。


PRO HURRICANE TOUR(BABOLAT)
発売当初はポリの中では反発があり打球感も良くなって使いやすかったので、たくさんの人が使っていました。
現在は過去のストリングになりつつあります。
ちなみに、以前ナダル選手が使っていました。
ちなみに私は使いません。


ポリストリングは私は好きではないので、内容が薄いです。ごめんなさい。