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広島人はある種の人懐っこさがある。広島湯来の桜を撮っていた時知り合った人達は、毎日その桜に通っているのでお互い顔見知りになり、いつしか協力しあって場所取りをするようになり、結果、毎日同じ顔ぶれが並んで撮影する方式が出来上がっていた。桜の時期、毎日これだけたくさんの同じ顔ぶれが揃うのは、私が知る限り、他では岩手の小岩井牧場の一本桜位なものだ。カメラマンだって色んな桜を撮りたいから、意外とバラけるものなのに、ここは盛りの約一週間、毎日みんなが通ってくる。誰かが来ないと心配し、明日来ない人はその旨を宣言する。賛否両論だろうが、カメラマン同士仲がいいのは確かだ。上の写真の辛夷と桜は、彼らの毎日の撮影コースになっていて、朝一に湯来の桜を撮った後、各々ながらゾロゾロとここに集まってくるのである。私にこの場所を教えてくれた方は「秘密の場所」と言っていたが、地元では「公然の」秘密の場所なんである。 (上写真：秘密の加計町） |
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Copyright (C) 2003 Yuka Hoshino