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温泉と言っても船からボシャンボシャンと海へ飛び込み、岸のほうへ泳ぐうちに、青かった水がオレンジ色に変わってゆき、水温も段々なまぬるくなっていく「海の温泉」。足が着く所まで行くと、底の砂や岩は赤茶の泥でぬめっている。しばらくバシャバシャやっていて、ボーっと鳴る汽笛の合図で、みんな一斉に船へ向かって泳いで戻る。グズグズしてると置いていかれる可能性があるので、泳げない人はやめたほうがいい。(その前に溺れてるか・・・) もちろん水着は着たまま乾かす。 おすすめなのが、オールドポートからフィラへ戻る時の「ロバタクシー」 580段の急でジグザグで狭い階段を、ロバに乗って上る。(1000ドラクマ 約400円) 悪名高いロバの背中だが、思ったよりも乗り心地は悪くなく、しかも速かった。・・・私のロバは・・・ 私の乗ったロバは負けず嫌いらしく、乗るといきなり走り出し、前にいた2〜3頭を追い越してしまった。そのあと時々ペースが遅くなるものの、うしろのロバが迫ってくると、進路妨害をするように前に立ちふさがり、慌ててスピードをだす。まるで競馬のようだ。あまりに露骨なので、後ろのロバに乗ってる人と大笑い。 それにしても長い長い階段だ。一度乗ったら最後、ロバまかせで上まで行くのだが、降りてくるロバとぶつかりそうになったり、足を滑らせたりしながら、やっと到着した。 ロバは「早く降りてくれ」と言わんばかりに壁に頭をくっつけて「待機」姿勢をする。でも一人じゃ降りられないから、そのまま乗ってると、せかすように足踏みしたり、少し先に行って止まってみる。「ほら、ここが終点だ」って言うように。私が降りると、ロバは休む間もなく、下へ連れて行かれた。 @ネア・カメニの火口を歩きながら、サントリーニ島を望む。 A海の色がオレンジに変っているのがわかりますか? Bこれが噂のロバ達。オールドポートの階段の前には何10頭ものロバが客待ちしてる。 |