おうち日記 (2012.4月30日〜8月11日)



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風景ノスタルジア
2012年6月20日発売の「風景写真」 7‐8月号に、フォトエッセイ・風景ノスタルジアの第9回目「光と影」を連載させて頂いてます。
今回の写真は栃木県尚仁沢の光芒です。ぜひぜひご一読いただければ幸いです。

風景ノスタルジア フォトエッセイ


捨て猫顛末記(8月11日)
→→→ 揺れ動く私の心のように、右に左にまとまりなく、ダラダラと長くなってしまったので、 「にゃんこ日記」 のページに移しました。

どなたか、人懐こい猫を飼ってくれる方、おられませんか?
にゃんこの詳細はにゃんこ日記の最後に書いてあります。

はろ〜
ハロ〜


オリンピック、見てますか?(8月1日)
昨日我が家に新しいテレビがやってきました。
少し前にリビングのテレビが壊れ・・・音は出るんですが、画面がつかなくなってしまいました。この時期に有り得ない。テレビが壊れるなんてこと事態も人生初でした。
リビングの他にも、うちには2台テレビがあるので、本当に見たい番組を見るには困らないし、父はしばらく入院中だし、もう一台、わざわざ買う必要ないんじゃない?と、私的には消極的だったんですが、「家事をしながら見れない」と母は大不満。
私の部屋のテレビをリビングに持ってきても、「小さくて見づらい」というし。わがままですね。

そもそも地デジ化の時、リビングのテレビはうち中で一番上等だったので(10年以上はたっていたけど)、買い換えるのももったいなく、ずっとチューナーで対応してたんです。で、私の接続の仕方が悪いのか、そういうものなのか、チャンネルを変えるとき、ちょっと間があるんですよね。ずっとそれが不満だったらしく・・・ 母にとっては、テレビというのは、電気屋さんが来て、配線や調整をしてくれるものだと思っていたのに、機械音痴の私が説明書をめくりながらコードをつなげたので、チャンネルの間があくたび、不信感を持ち続けてたらしいです。

で、せめて下見をと電気屋さんへ行ったら、優柔不断の私にしては珍しく即決できまして・・・買うことにしました。これで、我が家には、シャープのアクオス、東芝レグザ、ソニーのブラビアの三種類のテレビが揃いました(笑) 今回は今までよりちょっと大き目の40インチテレビだったので、さすがにお持ち帰りは出来ず、お店で配達&配線(サービス)をお願いしました。
3時から5時に伺います。と聞き、2時間かかるのかと思ったら、あっというまに配線してくれました。(たぶんコード繋いだだけ)
母も「昔は1時間もかかって、電気屋さんがあれこれ調整してたのに」とびっくり。
テレビ自体もブラウン管と違って、薄くてスッキリしてるから、これからはテレビの後ろが埃だらけのブラックホールにもならずに済みそうです。

で、ここんとこしばらく腰痛だったこともあり、愛宕山の千日詣には行かず、明け方までオリンピック見てました。ロンドンオリンピックをしっかり見るのは、初めてです。まあ、女子サッカーも格下相手に引き分けだったし、女子体操団体も最下位だったし、フェンシングも負けちゃったし・・・(最後は見るのが怖くてチャンネルかえたけど) あんまり後味のいいもんではなかったですけどね。残念。

暑中お見舞い申し上げます(7月27日)
ほんと、暑いですね。それでいて、突然のゲリラ豪雨。昔の夕立って、ここまで酷くなかったですよね。夕立・・・などと風流な言葉で語れないほど、最近の夕立は激雨で、「節電」のため、なるべくクーラーをつけず、風を入れるために窓を開けているんですが、「どうも空模様があやしくなってきた」と思ったらすぐに行動(窓を閉めて回る)しないと、あっというまに部屋がビショビショになってしまいます。

さて、ここしばらくデスクワークに追われていまして、すっかり日記がご無沙汰になってしまいました。デスクワークついでに、デジタルデーターで撮影した京都の紅葉リスト を作成しました。
すみませんね。宣伝してるみたいで・・・でも、時々チェックしておかないと、記憶がまぜこぜになって、訳わかんなくなるんですよね。

紅葉の撮影は、この三年間だけでも、なんと200ヶ所あまりも撮影してました。200ヶ所も紅葉名所があるのもすごいですが、数えてみると本当にあるんですね。(有名撮影地は毎年〜一年おきに行っているのですが、重複分はカウントしていません。ただし昼の風景とライトアップは、各1カウント(計2カウント)として計算してます)

気がつくと、明日からオリンピック。なんか実感わかないなあ。

中西敏貴さんの個展が、梅田のキャノンギャラリーで開催中です(7月8日)
ご縁とは不思議なもので、2000年代前半から相互リンク※させて頂いている方々の中に、実は今、すごく活躍されている写真家の方が多く、中西さんはその筆頭のお一人。今ではプロに転向されて爆進中の方です。 私は土曜日に伺ったのですが、素晴らしかったです!

中西敏貴写真展 光の彩
キヤノンギャラリー梅田 7月5日〜11日(日、祝日休み)10:00-18:00
美瑛道の駅「丘のくら」2Fギャラリー  9月4日〜10日 9:00-17:00

キャノンギャラリーが日曜が休みなのが、ほんとに残念。あと3日となってしまいましたが、お時間の都合つかれる方はぜひぜひ。
中西さんは大阪出身ですが、最近美瑛に単独移住されて、アトリエを構えられ、撮影会などもされているそうです。
詳しくは、中西さんのHPにて、ご確認下さい。

オフィシャルサイトはこちら
アトリエnipek


ちょっと関係のない話なのですが・・・
※相互リンクにつきまして・・・当HPはリンクフリーなので、ご紹介頂けるのは大歓迎なのですが、現在は相互リンクは更新しておりません。
時々、相互リンクのお申し出をいただくのですが、建て増しで膨らみすぎた「地球のうえ」のカオス状態が顕著になってきたのもあり、もうすぐリニューアルしようしなきゃと・・・その際のリンクページは、別の形態のものにするかもしれず、とりあえず、現在は新たに相互リンクを更新するつもりはないので、ご了承下さい。また、この趣旨は数年前からリンクページの冒頭にも記載してあるので、それでもなおお申し込み頂いた場合も、失礼ながらお断りのメールは省略させて頂いてます。すみません。

だって最初から「相互リンクは増やさないことにしてるの。ごめんね」って書いてるのに、また改めて何回も謝るの、イヤだもん・・・

ツツジを撮りにいったんだけど・・・(6月23日)

板取川の岩ツツジ 岐阜


一週間ほど前になりますが、岐阜県の板取に岩ツツジの撮影に行ってきました。
ここ、風景写真界では有名な撮影地ですが、なぜか私は行ったことがなく・・・信州東海方面に強いEさんが「ちょうどいい頃だから」撮影会をするって聞いて、周辺の撮影コースも含めてアドバイスしてもらいました。
で、当日。雨予報がずれて曇になったので、私の旅程もずらそうかと迷ったんですが、その撮影会というのが自然奏の名古屋支部の撮影会で、しかもカリスマTさんも来るって耳にしたので、なんとか睡魔をねじ伏せて板取へ向かいました。
で、さり気なく(見え見えだったか?)途中から合流し、なんとなく勢いに任せてくっついて行かせてもらいました。いや〜楽しかったです。大変お邪魔しました。ありがとうございます。

翌日は待望の雨。自分ひとりなら車の外には出たくないほどの雨雨雨。雨の撮影って、疲れますよね。それでも周りの方々につられるように、ほぼ一日、撮りまくりました。遅めの昼ご飯の後、帰路に向かう皆さんと別れ、グッタリしつつもあまりの所在無さと、急に一人になって寂しくなったのと、びしょ濡れついでに、「もうひとがんばり」と再び板取川へ。

板取川の岩ツツジ 岐阜


さっきまでは、撮影会のメンバーだけでなく、何人ものカメラマンがいた板取も、あまりの雨のせいか、だーれもいません。岩場は濡れてツルツルだし、水かさも増えてるみたいで心細かったけど、せっかくなので暗くなるまで一人で撮って、その後、板取温泉に直行。
入浴後は、あまりの疲れに、そのまま熟睡。翌朝、いつものように寝過ごして、焦りながら板取川に行ってみると・・・ 川はまっ茶茶の濁流。増水もすごくて、ツツジが水没しています。たった一晩で・・・一晩というか9時間ほどしかたってないというのに、怖いもんですね。ある意味感動。
やっぱり写真は撮れる時に撮っておかないとですね。昨日撮っておいて良かった・・・

板取川 増水

この朝もけっこう沢山のカメラマンが来られてたんですが、立つ場所に困るくらい岩場が浸水してました。このおじさんが撮ろうとされているのが、最初の写真のツツジ。昨日の私の立ち位置は今日は長靴では立てないほどの水の底です。


八日目の蝉(6月22日)
今朝の朝刊を見て、今夜、「八日目の蝉」がテレビで放映されるのを知って、飛び上がるほど嬉しかった。偶然にも一昨日、原作を読んだところで、これがなかなかよかったのだ。クライマックスは涙涙で、永作博美と井上真央で映画化されたのも知っていたので、イメージが描きやすかったのかもしれないが、久々のヒット作品だった。

原作を読む気になったのは、先日ラジオで作者の角田光代氏の話題が出てきたからだった。絵本作家の松谷みよ子氏の新作?の帯を角田氏が書いていて、彼女が小学生?の頃から「松谷みよ子さんみたいな作家になりたい」と思っていたことを知り、すごいなあ・・・と。

角田氏の本は、何かのインタビューで「読書の楽しみを知らないなんて、(人生)もったいない」みたいな彼女の発言を読み、「そこまで言うか」と興味をもち、短編集を1冊か2冊読んだことがあるだけだったが、実は読みやすいなあという印象くらいしか持たなかった。今回「八日目の蝉」を読んで、「そこまで言った」意味がはじめてわかった気がする。

私は原作でも映画でもこだわらないタイプなので・・・いや、どっちかというと、ビジュアルに訴えてくる映像の方が楽ちんなので、今夜の放送がほんとに楽しみだ。特に私の涙腺を大いに刺激した最後のセリフ・・・まだ見てないけど、私の頭の中では、もう永作博美が叫んでいるシーンが目に浮かぶ。
あと、原作で「角田さん、やるなあ」と思ったタクシー運転手のどうでもいいセリフ。映画に出てくるかどうかが楽しみだ。私が映画監督なら、ああいう遊び心は、はずさないけどな。

(追記)
・・・で、テレビで見ました・・・

なんか変だと思ったら、誘拐犯の永作博美じゃなくて、誘拐された子供が成長した井上真央が主演だったのね。それであんなにわかりにくい映画になっちゃったんだ。映画だけ見た人は、たぶん原作の半分も感動しなかったと思う・・・それでもテレビはテレビで泣いたけど。

それに時間制限あるとはいえ、はしょりすぎでしょ。と思ったら、ラストで思いっきり原作にないストーリーを付け加えていた。ここまで作っちゃって、原作者OKなの?

原作では井上真央は幼少時を永作博美と過ごした小豆島へ渡るところで話は終わってて、そのフェリーの中での会話が私的にはグッときたんだけど、それもスルー。私が一番泣かされた永作博美が言うべきセリフも、ちょっと違ってたし・・・なにより、最後の最後で、偶然二人は同じ場所にいて(お互いを相手とは気付かないのだけど)、それがちょっとした余韻になってたんだけど、これは跡形もなく省略され、代わりに原作では撮りっぱなしで手にすることのなかった記念写真を、二人ともがゲットする話を捏造(笑)  その写真館のおやじが、無意味に不気味なんだ。

なにより、マロンちゃんが小池栄子で、ああなるほどのキャスティングだなと思ったのも束の間、なぜかオドオドしすぎてて鳥居みゆきみたいで不気味。マロンちゃんはああじゃないでしょ。

小説と違って、映像というのは、捏造してでも全部見せなきゃ伝わらない。。。というのが象徴された映画だったように思います。私は小豆島を歩く井上真央より、フェリーの中で、いつのまにか島言葉で夢中になって島自慢を語り始める井上真央が映像で見たかったなあ。そのきっかけになるセリフは、原作どおり小池栄子が喋ってたんだけどね。テレビの井上真央は聞き流してた。じゃあ小池栄子のあのセリフも省略すればいいのに。

・・・語り出したらキリがないです。

にしても、子役の子が可愛いいし、イメージ通りなのは嬉しかった。


金環日食 Part2(5月24日)

金環日食 2012年5月21日


一応、見れたという証拠写真をUP。いやほんと、奈良の片鱗も感じさせない画像ですね。
金環日食といえば、昔愛読していた「BASARA」という架空古代歴史マンガで、この金環を指輪に例える(プレゼント)シーンがあり、一回実物を見てみたいものだと思ってました。漫画では、今みたいに誰もが事前に金環日食の予定日時がわかるのではない前提だったので、それも有だと思うのですが、現代なら、これをプレゼント・・・なんて言われたらドン引きしますよね。マンガでは感動のシーンでしたが、現実現代でそういうロマンチックさは、私なら鳥肌です。(笑)

ちょうど父も入院していたので、早朝出発するには好都合と、朝4時に起きて母を乗せて奈良まで行き、平城宮跡で撮りました。
最初は大極殿とかを絡ませようと思ったんです。で、現場にも行き、好位置だと確認したのですが、直前になり気が変わり、少し離れたところから撮りました。大極殿近くには、カメラマンがずらりと並び、まあそれでも人数的には知れていたので、場所も充分あったのですが、なんか、カメラマンの放つモーレツな写欲というか、うーん。なんていうのかなあ。 悪気とかじゃなく、お互いを牽制しながらの和気藹々ぶりっていうのかな。うまく言えないけど、そういう独特の空気の中で、金環日食を見たくなくて・・・私も撮影者としてなら、そういう気持ちはわかるし、そういう空気もビンビン放射してると思うんだけど、この朝は「撮影<記憶」モードだったんですよね。

カメラマンなら、誰でもそうだと思うのですが、撮れる(見れる)ことが大事であり、極端な話、いい写真が撮れるなら、現場で嫌いな人と隣り合わせで不快な思いをしても、いい場所に拘ると思うんですね。(別に平城宮跡が嫌な雰囲気だったという意味じゃありません)
で、やっぱり、いい写真を撮ろうとする場合、そこにはある程度エゴってのも生じる。誤解を招きがちな言い方ですが、それが悪いというんじゃなくて、そういうエゴや欲がないと、いい写真が撮れないこともあるし、私もご多分にもれず、エゴや欲丸出しで撮ってると思います。マナー違反のことを言ってるんじゃないですよ。マナーを守っていても、必死で撮ってる人(私も)からは、ある種のエゴ光線・モーレツ光線が発射されてると思うんです。

でも金環日食は、とにかく穏やかな平和な楽しい空気の中で見たかった・・・例えれば、ひと昔前の一般人(カメラマンじゃない)が写真を撮る時の雰囲気といいましょうか。最近は、一般人でも、カメラマン顔負けのモーレツ光線を発射してることが少なくないですからね。

で、選んだ場所は大正解でした。
そこにいたおじさんがとにかく理想的な方で、そこに来た若い女の子も理想的な一般人で、もう一人、終始無言のおじさんがいたんですが少し離れていたせいで、可もなく不可もなく、影響もなく(笑)。
母はキャンプ用の椅子に座り、時々、日食下敷きで太陽を眺めては俳句をねり、私もいつものモーレツエゴ丸出しの撮影モードは返上し、「日食見れてよかったねー」的なひと昔前の一般人モードで撮影し・・・予想以上にいい思い出になりました。

思えば私の人生、「誰と行くか、誰と見るか」より「どこへ行くか、何を見るか」を重視してきましたが、写真の仕事をして、見たいもの行きたい所は、可能な範囲で貪欲に行って来た今、年齢も重ねてきた今、たまには、こういうゆとりも癒されるなあと思いました。


金環日食、みれましたか?(5月23日)
天気予報は曇りでしたが、ちょうどいい具合の曇り加減で、全国の広い地域で金環日食が観測できたみたいです。天気予報がいい方にはずれる(当たった?)なんて、珍しいですよね。

天文系のページを参照すると、関西では和歌山の潮岬が一番きれいに金環になり、金環の継続時間も長い。京都はギリギリ金環になるかならないか。時間も短い。
和歌山の他、鹿児島や高知も最適ポイント。北陸をはじめとする日本海側では金環にはならないんだとか。

皮肉なことに、前日までの天気予報では、金環になる地域は曇〜雨。金環にならない地域は晴れ。皆既日食の悪夢再びか。(屋久島まで行ったけど、見えなかった) 神様いじわる・・・と、苦笑いしていた。

「どうせ見えないんじゃないの?」という空気の中、1か月前には「潮岬まで行っちゃおうかな」と思ってた気持ちは消え失せ、「どうせ撮れないんじゃないの?」と高額の専用フィルターは買わず、500円の「金環日食ブック」の付録の下敷きで対応することにした。

ちなみにブックはけっこう役立ち、各地の金環の完璧具合や継続時間が書いてあり、それによると、京都と奈良では継続時間にして数倍、環の完璧具合も奈良の圧勝だった。曇りの天気予報を見ると、継続時間の短い京都だったら、もしかして金環時を見逃すかもと思った。

なんでこう長々と書いているかというと、京都を撮るのが仕事の私が、わざわざ奈良まで出かけていった言い訳をしたいからだ。
結果だけいうと、奈良の金環もすごく良かった。が、友人のメールなどを総合すると、京都でもバッチシ見えたらしい。
一番最初にメールをくれた京都のA君は、どうやら色んな人にメールしまくったみたいで、全てが終了した頃、やはりメールを受け取ったBさんから電話が来た。

「A君からメールが来てさあ。よっぽど感動したんだね。・・・そんなに良かった?」
以前金環日食の話題になったとき、Bさんは「興味ないし、仕事だし。でも休みとったほうがいいかな?」とすこーし揺れたみたいだったけど、結局見もしなかったらしい。えー、あんなにニュースで騒がれてたのに、こんなにぶれない日本人もいたんだ。まあ私としては、もっと興味なさそうだったA君が、一応撮りに行って、感動して、メールしまくったことの方が、びっくりだったが。

A君の「(京都の)嵯峨野で撮りました。と言っても、嵯峨野は微塵も感じませんが」というメールには、「私のも、奈良は微塵も感じないよ」と、大いに共感しながら、ちょっと「しまった」と反省した。

明日は葵祭・・・のはずですが・・・(5月14日)

御蔭祭 糺の森 東遊び


雨で順延でしょうねえ。何日も前から、そんな予報だったので、気持ちが弛んでます。もし、今さら「夜だけで雨があがったから、予定通りに葵祭ができそうだねえ」となると、逆にしんどいような気もします。
実は辰野さんの東京の写真展&パーティの後、翌朝の新幹線で帰京し、上賀茂神社の競馬会と石清水八幡宮の万灯会を撮った翌日から、急遽、北方面へ赴きました。今年は霜が降りなかったので、水芭蕉がきれい・・・という噂を聞いたからです。
予定では、葵祭ギリギリまで遠征しているつもりだったので、そのまま色んなところを廻るつもりだったのですが、急な諸事情により早々に京都に戻ってきました。ガソリン代使って、車の走行距離消費して・・・もったいないオバケにとりつかれそうでしたが、せっかく京都にいるし、転んでもタダでは起きへんで・・・と、今年はパスするつもりだった宇治三室戸寺のツツジ、御蔭祭、大田神社のカキツバタの撮影に。三室戸寺は京都市内からは少し遠いし、拝観料と駐車料がダブルで必要なので、ついつい足が遠のきがちで、ここのツツジを見るのは初めてだったのですが見事でした。
大田神社のカキツバタは最近新聞で紹介されたらしく、早朝にも関わらず、たくさんの人で賑わっていました。

大田神社 カキツバタ 大田神社 杜若


辰野清氏の写真展が、まもなく開催されます!(5月1日)
東京の富士フォトサロンで、5月4日から辰野清氏の写真展、「凛の瞬」がはじまります!10日の木曜日まで。時間は10時〜19時(最終日は16時まで) 
プロとして大活躍されている辰野さんは、アマチュアコンテスト応募時代からその名を轟かせた伝説のカリスマン。私も大ファンです。そして、ついについに開催される大規模個展。どんな傑作が披露されるのか、楽しみを通り越して怖いくらい(笑)です。すごいだろうなあ。

初日にはパーティも催されます。辰野さんにはいつもお世話になりっぱなしの私、もちろん駆け参じます。もれ聞くところによると、年末の100人展主催規模の盛大なパーティになる模様。一次会はもちろん、二次会三次会も楽しみです。今から体調を整えておかなければ・・・
開催中の会場にはもちろん、辰野さんご本人がおられます。辰野さんに会えるチャンスですよ〜名古屋6月8日〜14日、大阪8月31日〜9月6日にも巡回されます。

写真集も発売されます。
定価3,500円(税込、送料別) サイン入り
天地250×横260 ハードカバー 108ページ 
詳しくは  辰野さん(自然奏)のHP  にて、ご確認下さい。

新潟〜信州〜京都(5月2日)
新潟の中子の桜が満開、弘前城も満開、荘川桜も満開・・・
色んな桜情報が耳に入るなか、私は今、京都にいる。
あ〜、複雑
ここ数年、京都の行事をあまり撮っていなかったので、今年は久しぶりに新作を撮ろうと京都にいるんだけど、やっぱり桜を追いかけて北上したほうがよかったのかな・・・と思わないでもない。少し前に続いた夏日のせいで、北の桜は一気に満開をむかえ、見応えもあるらしいが、例年の順序通りというわけにもいかず、果たして北上していたからといって、どれだけの桜に会えたかは疑問だけど。

耳に入ってくる桜情報に鬱々&多少イライラしながら、今春は腹をくくるべきだろうなと思っている。最近のジレンマでもあるんだけど、そもそも、京都と全国の両方を完璧にこなすには自然の旬を迎える時間差、私の体力、気力、経済力では無理があるんだろうな・・・と痛感している。
なので、一時期はしばらく京都を封印しようかとも思ったけど、天邪鬼で負けず嫌いの私は、やっぱり京都を撮り続けている。同じ時間に同じ場所にいたら、絶対に一番いい写真を撮ってやる・・・と京都で思うのは、そうでもしないと写真を使ってもらえないんだろうな・・・という危機感があるのかもしれない。

こんなことを言うと怒られるかもしれないが、興味や楽しさを度外視して、撮影自体の大変さからいうと、全国のネイチャーを撮る時のほうが、頭を抱えることが多い。知らない場所や、知っていても数年ぶりに訪れる場所なので、勝手がわかりにくいということもあるし、やっぱり一番思うのは、京都は絵になるように計算されつくした場所だなあ、ということ。

京都で写真を撮っていて、後から、「あー、こうじゃなくて、こう撮っておけばよかった。」と思うことは、わりと少なく、条件さえ良ければ、大抵はそこそこ満足のいく写真を撮れている事が多い。それは私の力なんかじゃなく、京都の景色というのはそういう風に作られているんだと思う。

で、同じ調子で地方へ行くと・・・迷う。撮った後も、自然条件がよければよかったほど、果たして自分がその条件を活かせたかどうか、不安になる。それ以前に、その気象条件で、その場所に行ったことが正解かどうかも、断言できない。

そして、私が最近自分自身で感じている京都病。
写真の撮り方には色々あって、特に桜で陥りやすいのは、名桜を追っかけてしまうこと。追っかけるまではいいが、そこで、どういう写真を撮るか・・・昔、私は「どこの景色(桜)かわからないような写真を撮りたい」と思っていた。「こんな魅力的な景色(桜)が、ほんとにあるんだ」と思われるような写真。だから琵琶湖へ行っても、なるべく竹生島は画面に入れたくなかった。
もし、これが、コンテストなどを目標とした作品を目指すなら、まあ、それも正解だと思う。
けど、これが商用目的(特に京都の)だとすれば、一目でどこの写真かわかるような写真じゃないといけない。この呪縛を切り替えられず地方に引きずっていってしまうのを、私は自分自身に京都病と名づけた。

お天気にしても、私は小雨が降る程度のお天気が一番すきなのだけど、京都で商用的に使ってもらえる写真というのは、圧倒的に晴れた日の写真が多い。そして、最近になってやっと、私自身も晴れた日の魅力がわかってきた。わかってきたのか、感性が鈍ってきたのかはわからないけど。

そして地方と京都の行ったり来たりになると、どうしても「成果」や「目的」を求めてしまう。漠然と、「春を探しに・・・」旅に出ることが、なかなか出来なくなってしまった。これは「作品」を撮るには致命的である。わかってはいるんだけどねえ。

高田城 日本三大夜桜

関西の私には馴染みのなかった高田城の夜桜。たしかに日本三大夜桜だけあって、なかなか綺麗でした。肖像権なんて関係なさそうなので、ちょっと大きめにアップしてみました。
でも・・・京都の夜桜だって、負けてはいないと思うんだけどねえ。人の多さでは圧勝だし。


京都病ついでに、私は今春、日本三大夜桜の高田城を目指したんだけど、ここはいつも撮りそびれている場所だった。どうしてか?普通にネイチャーの桜を追いかけていくプランでは、非常に撮りづらい時期に満開を迎えることが多いからだ。逆に言うと、桜旅が軌道にのっている時なら、「機会があえば撮りたいけど、体力、時間、ガソリン代を費やしてまで撮ろうとは思わなかった場所」である。でも年々、埃のように「行ってみたい欲求」は貯まっていく。そのうち、そういうのが、気持ちの余裕を失わせていく。京都病の副作用で、リストに載っている場所をクリアーすることに夢中になってしまう。

〜〜〜〜〜〜〜

夜のうちに、桜の咲いているところまで走ろうか?とも思ったが、一度、リセットして、頭を切り替えないと、せっかく遠出しても、今の私には、いい作品は撮れない。桜の方の条件は整っているので、いい記録写真は撮れるかもしれないけど。。。その日そこにいる皆と同じような写真、発表が早い者勝ちになってしまうような写真しか、私には撮れない気がする。。。そう、自分に言い聞かせて、たぶん明日、霧が出るだろう満開の中子の桜を諦めることにした。おそらく明日は、知人が最高の桜の写メを送ってくるような気がする。その痛みを、反省と今後の教訓として受け止めないとね。

あ、ちなみに京都病はあくまで私個人的なもの。ちゃんとしっかり京都だけを撮っておられる方々は、京都病なんかじゃないと思いますので、誤解なきようお願いします。


新潟〜信州〜京都(4月30日)
京都の桜を撮り終えた後、日本三大夜桜の新潟高田城を撮りたくて新潟に行ってきました。そのまま信州を通り抜け、昨日京都城南宮の曲水の宴を撮るために、京都へ戻ってきました。
京都はすっかり新緑の季節。これからいよいよ葵祭のシーズンです。

伏見酒蔵 黄色い花

この間、おうち日記でご紹介した伏見の酒蔵。あの時は最近(去年から?)登場した菜の花でしたが、今度は昔から咲いているキガラシの花が群生していました。でも、よく似てますね(笑)

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