京都写真歳時記(京都1月の正月行事)
(12年に一度)寅年の1/1〜3 鳴虎の掛け軸公開( 報徳寺 )

鳴虎 報徳寺

上京区の報恩寺で、寅年の元旦三が日限定、つまり12年に一度、3日間だけ一般公開される「鳴虎」の掛け軸。限定モノに弱い私。もちろん行って来ました!
豊臣秀吉がこの掛け軸をじっくりと鑑賞しようとお寺から借りて聚楽第に持ち帰ったところ、夜、虎の鳴き声が聞こえ、一晩中眠れなかったことから「鳴虎」と呼ばれています。(掛け軸をお寺に返したところ、鳴き声はやんだそうです。)
近づいて見ると、虎の毛が一本一本描かれていて、虎の毛並みのザワザワ感までわかります。また、右から眺めるとスリムな虎に、左から眺めると筋骨隆々とした虎に見えるのが不思議。

鳴虎 報徳寺 鳴虎 報徳寺

鳴虎の他にも公開されている寺宝の掛け軸の中に描かれている「日本人が描いた虎」と「鳴虎」を比べてみるのもおもしろいですよ。
「鳴虎」は虎の生息する中国伝来のものなので、虎がリアルに描かれていますが、当時日本には虎がいなかったため、日本の画家は想像で虎を描いてました。で、ネコっぽかったり猿っぽかったりと、なかなかユニークな虎が登場してます。
報恩寺にはもうひとつ、悲話が伝えられる「撞かずの鐘」があります。今は大晦日・除夜の鐘でだけ撞かれる鐘です。機会があれば、除夜の「撞かずの鐘」も掲載させて頂きたいと思います。

報恩寺 12年に一度の公開 報恩寺 寅年 報恩寺 寅年正月

拝観は2010年1月1日〜3日の午前9時〜午後4時で有料 500円。残念ながら写真撮影は禁止です。
※今回は特別にご許可を頂いて撮影、HPに掲載させて頂きました。
お問い合わせは報恩寺 075(414)1550 まで。市バスなら堀川上立売から徒歩2分。地下鉄今出川駅からは徒歩10分

おうち日記にコメントかいてます。(上記とほぼ同文)

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