別府温泉といえばあまりにも有名で、かえって興味がなかったのですが、無料で入れる秘湯があるときいてやってきました。 |
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別府温泉にはかつて一般人?だった頃、青春18切符を使って、九州に来たときにも訪れています。「地獄」と名付けられる数々の観光名所も見て回ったし、どこだか忘れたけど別府温泉にも入りました。 別府と一言で呼んでも、かなりの広範囲で、マイカーでもないとちょっと回り難く、温泉も源泉が2800、公衆浴場だけでも101ヶ所もあるようです。別府で入手した「別府八湯温泉道リスト(表泉家120湯)」にも120ヶ所の日帰り温泉が名を連ねています。入湯料も無料から50円、100円と安い温泉が一杯。もちろん別府温泉保養ランド¥1050と、それなりのお値段の所もありますが、内容も満載してるから、それなりに納得できる値段です。 聞き込みをしているうちに、どうやら「秘湯」はヘビん湯だけではないらしく、もっとすごい秘湯があるとの情報を入手しました。 それが、鍋山地獄です。 ところが肝心の場所がイマイチわかりません。が、とりあえず現地付近に行ってみる事にしました。すると・・・ さすがですね、温泉王国ニッポン。現地にさえ近づけば秘湯愛好家がうろついてるもんです。 上から降りてくる車を停め、聞き込みをして、突き止めました。 秘湯といっても誰も知らないわけじゃありません。でもさすがに人は少なかったです。ちょうど世間話に花が咲く、数人程度の愛好家がいて、更なる情報をゲットできました。 余談ですが、この人数って微妙で、少なすぎても多すぎても、見ず知らず同志では、話しにくいんですよね。 ちなみに、これはウソかホントかわかりませんが、最近この地帯一帯は個人の所有になったらしく、番人のおじさんがいて、秘湯に来る人達を追っ払う・・・という噂もあります。 |
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鍋山地獄エリアにはいくつか秘湯があって、「泥湯」「カラス湯(黒湯)」などと呼ばれていましたが、これが正式名称なのか、個人で勝手に呼んでるのかわかりませんが。 上の写真は「第3の秘湯」と教えてもらった湯坪です。おそらく愛好家が「より快適に(適温で)」秘湯を楽しむ為に工夫したとみられる水引きホースがあります。 この周辺にはいくつか、こういう湯坪があって、とあるおじさんはパラソル持参で一つの湯坪を独占してました。 そう、ここは影になる場所がほとんどないので、太陽光線が痛いのです。 |
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「泥湯」はちょっとぬるめでしたが、本当に真っ黒い泥が沈殿していて、これをすくってパックにしてみました。・・・お肌がちょっぴりカサカサになってしまいましたが・・・ ここの粘土層は、ドイツ人の学者が絶賛した(なぜ絶賛したかはしらない)そうで、その「泥」は特別な「泥」らしいのですが、私が行った時は台風の影響で少し砂が混じってました。(と愛好家のおじさんが嘆いていた) |
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少し青みがかかった黒いお湯のカラス湯(黒湯)は岩にお地蔵さんが彫ってあり、確かに人間用に存在している湯坪だなとわかります。こちらは適温で、なかなか快適でした。湯の花も黒いのには驚きました。 さて「ヘビん湯」は鍋山地獄エリアから少し離れた所にあります。 こちらは緑に囲まれた渓流の秘湯って感じで、北海道によくある感じの「普通に秘湯な」無料露天風呂です。お湯は透明ですが、温度も丁度よく、のんびり出来ます。むしろ行くまでがワイルドで、川を渡るのに丸太チックな木を組み合わせてあったり、ちょっとしたアスレチック気分です。 |
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秘湯とはいわれるものの、地元の人で満員の鶴の湯は、車で少し走った墓地の中にあります。墓地の中といっても、お墓に囲まれているわけではなく、車を置くところが墓地の道路で、そこからちょこちょこと歩いた所にある無料の露天風呂です。鶴の湯といえば、秋田の鶴の湯を思い出しますが、九州にも鶴の湯があるわけです。 ここは朝早くから地元の常連さんで一杯。男女混浴ですが、おばさん達も平気で素っ裸で入ってます。かろうじて更衣室みたいのがありますが、おばさん達は平気で外で着替えてます。写真を撮らせて下さいといっても平気で素っ裸。おおらかというかなんというか・・・ この鶴の湯、お湯はかなり熱くて、酸性も強いようで、ちょっとお肌が痛いくらいです。お湯も透明だし、熱いから長くは浸かってられないし、よそ者の女性が入るには、ちょっと勇気がいるかもしれません。 |
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