温泉修行
 〜越後---通のプレミア 〜



【栃尾又温泉】 新潟県北魚沼郡湯之谷村
02579-2-1122
日帰り入浴1000円。これを聞いた時、思わずひるんでしまった。どうしよう? 迷ったけど、ちょうど台風の雨風で今日は一日撮影が出来そうになかった。この温泉の近くの銀山平、または枝折峠は撮影ポイントなのだが、お天気のよい日でないと撮りにくい&一人では危険な場所だった。「せっかくここまで来たのに、今日一日無駄な日かー」 そういう事情があり、ケチな私が日帰り1000円に入ることになった。

正解である。

この温泉は源泉37℃のぬる湯のラジウム温泉で、浅い浴槽に寝っころんで (でないと肩まで浸からない) 片側一面ガラス張りの広い窓から緑あふれる外を眺めながら、一日4〜8時間、間に休憩をはさみながら数回に分けて入浴する。 約一週間、泊り込みで湯治する客がほとんどで、一日10時間以上入浴する人も珍しくない。
お湯はかなりぬるめで、私は真夏8月に入ったにもかかわらず、湯船に浸かりながら寒くて寒くて鳥肌までたち、まさに「出るに出られぬ、ぬるいお湯」  まあだからこそ一日10時間も入れるのだろうが・・・要するにお湯としてではなく、ラジウムに浸かって、皮膚から空気からラジウムを吸収しようということらしい。

長いこと入ってるとポカポカあったまってくるというが、そんな気もするし、単に疲れて体が火照ってるだけの気もするし。 健康な私の意見はさておき、自称不健康だったという各地のおばさんおばあさんは、ペットボトルに重りの石を入れた湯内腰掛け持参でがんばってる。私としても温泉通を名乗りたい人は、話ネタに入っておくべき温泉だと思うし、近くに住んでいるなら、水浴びしたくなるような夏場に時々、一日ゆっくりと過ごしてみるのもいいかなと思う。カーと熱いお湯に浸かってキーンと冷えたビールをクーと飲みたい人には不向き。





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