腫瘍
22〜23才のとき、ふと気づくと左手中指の爪下に「ほくろ」のような薄紫のものがありました。

ゆみやんは「あれ?いつドアにはさんだっけ?内出血かぁ」と思い別に支障はないので、放置していたらそのうち無くなると思っていました。

でも、その薄紫のものはその場所から動くことも変わることもなく爪の下にあり続けました。

ゆみやんは「へぇ〜爪の下にほくろなんてできるんだぁ」と思い、「ほくろが増えたんだぁ、いやだわぁ」なんて思っていました 笑

でも、たまに中指が痛くなるのです。
それは決まって指パッチン(?)をした当日や翌日。
なんなんだ?とは思っていたものの、深く追求もせず医者にも行かず年を重ねていきました。

それから数年後、今の旦那様と知り合い結婚をしました。
結婚したのは11月。主婦業を本格的にするようになり冬場の洗い物をお湯を使ってしていると、手にもったお皿などを思わず落としてしまうほどの激痛が中指に走るのです。
「痛っ!!」ガシャン!
何枚のお皿を割ったことか……

旦那様は、割ったお皿で手でも切ったのかと驚きます。
「なにした?手切ったのか?」と。
でも、私は
ガシャン→痛い!。ではなく
痛い!→ガシャン。なのです 笑

ゆみやんは
「指先の小さな骨?でも折れているのかなぁ…それともヒビでも入っているのかなぁ。なんか触れ方によって指が痛くてお皿を落としちゃうんだよぉ」と説明。

旦那様は「医者行け!」
たしかに…。(--;

旦那様の「医者行け!」の声に最初はのらりくらりとかわしていたものの、
さすがに割った食器の数が増えると「これは行かないとなぁ」と思い5月頃近所の整形外科へ行きました。

ゆみやん
「中指が痛いんです。骨に異常でもあるのかと思って…」
医者
「これは爪の下に腫瘍がありますね。念のためレントゲンも撮りましょうか」
ゆみやん
「(心の声)は??腫瘍??え?えぇぇ??」

医者
「あぁ、やっぱり骨はなんともないよ。これはね腫瘍だと思うよ。
整形でもできるけど整形だと爪を全部剥がさないといけないから。
形成外科とかならレーザーとかでもできるんじゃないかなぁ。形成外科に行ってごらん。」

その医者の言う言葉に従い、ゆみやんは大学病院の形成外科に行きました。
紹介状を持って診察を受けると、
医者
「んぅ、たぶんグロームス腫瘍という良性腫瘍だと思いますけど。MRIを撮りましょう。」
ゆみやん
「レーザーで取れると聞いたんですけど…」
医者
「これは無理ですねぇ。やはり爪を取って取り除くことになりますね。」

なんだよ…違うじゃん(--;
いろんなことにショックを受けながらも次回はMRIの検査を受け、その次に検査結果がわかるという時間が流れました。

夏になって、やはり「グロームス腫瘍」の可能性が一番高い。とされました。
さてこれでいよいよ手術への道です。

次回は、術前カンファレンスで手術の詳しいお話をしますね。と、大学病院特有の先延ばし予約に翻弄されまくりました。汗

術前カンファレンスでは、手術の仕方や術後における予想されることの説明を受けました。
医者
「できるだけ爪を残しての手術にしましょうね。爪の右半分を取り除いて腫瘍をとります。
しかし、その場合爪を取ることによって爪母(爪の生え際の皮膚下にある爪を作り出す部分)になんらかの影響があった場合爪が生えてこなくなる場合があります。
やってみないとわからないので、どうなるかはなんとも言えませんが…」

ゆみやんは「生えてこない」という言葉を聴いて、頭が真っ白です。カンファレンス前からそのようなことは聞いていたのですが、改めて細かく説明されてかなりショックを受けました。
なぜならば、自分でネイルアートもどきなこともしてしまうほどの、ネイル好きだからです。

とりあえず「はぁ。そうですか」といいつつも、なんにも聞いちゃいません。
でも、決めてしまったものは仕方ない。つけ爪だってあるし。と手術までに自分を言い聞かせていよいよ生まれて始めての手術を迎えることになりました。