「ある事象に関する一考察」2002年5月



博物館(2002.5.7)

一部ヘルシングネタ入ってます


GW、諸君はさぞかし遊んだであろう。
私はほとんど仕事であったが。
ついでに事故というおまけまでついた、それはそれは素晴らしい黄金週間であった。
さて、何回も何回も言ってるが、私は土日祝日になると時折、警備員の人になる。
場所はとある歴史博物館の駐車場。
ちなみに毎月ではなく、特別展示のある期間だけである。
ここは比較的新しい博物館で、庭(というか公園)が広く、よく子供を連れた家族が訪れる。
そんな家族連れのパパと私の会話。


  パパ 「ここにご飯を食べれるお店なんかはありますか?」
  私  「レストランがございます」
  パパ 「あ、レストランがあるんですか・・・・・・何か食べようか」

はしゃぐ子たち。
そして約10分後、私の前を意気消沈して帰るパパ・ママと不満顔の子供たち
なぜか?
そりゃそうだ。レストランといっても高級フレンチ・レストランだもの。
それも仙台でも有数の高級ホテル直営店。
ちなみにホテルのほうは、皇族が仙台に来た時に良く使うほど。
ま、普通の家族連れは帰るわな。
ここに限らず、仙台の博物館・美術館などには標準装備のように高級フレンチ・レストランがくっついている。
まあ、気持ちは解る。
こじゃれた建物にこじゃれた景色。それに合うフレンチ・レストラン。
確かに絵にはなる。
だがな、ちょっと待て。ここは博物館だ。
若い人onlyのデート・スポットではない。お金持ち専用でもない。
博物館や美術館はもっと誰にでも開かれているべきじゃないのか?
普通の家族連れが、何の気兼ねなく利用できるべきだろう。
そう、博物館にこそファミレスを置くべきなのだ。
デニーズを、ジョイフルを、ガストを。





だが、高いこじゃれたフレンチ・レストランに騙された我々には
ただのファミレスではもはや足りない。
そう、ファースト・フードを!
モスを!ロッテリアを!!マクドナルドを!!!





諸君は博物館に如何なるファースト・フードを望むか?
情け容赦の無いファーストフードを望むか?
カウンターに染みのついたファースト・フードを望むか?
殺伐としたファースト・フードを望むか?


――― よろしい、

ならば吉野家だ。

間違ってるかい?俺。


●しかしてその実態は・・・(2002.5.10)

掲示板にて、山羊様より「おすすめ」とあったレストラン「サンマルク」
今回はこのサンマルクがネタである。
実は、私はこのサンマルクを利用したことがある。
丁度、用事で山形の伯母の所へ行った帰り道。
私、妹、母、というメンバーであった。
時刻は19:00をまわろうかというところ。車の中で母がこうのたもうた。

  「どっかでコーヒー飲みたい」

確かに、せっかく出かけたのだから、家に直帰というのはちと寂しい。
コーヒーと煙草を心から愛する妹にも依存はなく、適当なお店に入ることになった。
あくまでコーヒーと軽食を目的に。
こうして国道286号線を仙台に向かって走ったのであるが、「適当」という言葉は存外に難しい。
なかなか「コレ」というお店がない。特にファミレスが。いや、あることはあるのだが、それらはことごとく反対車線。

  私 「どーするー?」
  妹 「このまま帰ろうーか?」

こうして家まで15分と言うところまで来たところに、「それ」はあった。
ベーカリー・レストラン 「サンマルク」


疑問1 こんな所にこんなお店あったっけ?
疑問2 ベーカリー・レストランとはなんぞ?
疑問3 美味いのか?




答え1 新しいお店に違いない。
答え2 ベーカリーというからには「パン屋」であろう。で、パン屋のレストランだから「軽食」であろう。
答え3 パン屋のコーヒーは美味そうだ。





結論=入ってみるべし。
こうして私たちは「サンマルク西多賀店」に入店することとあいなった。



お店に入ると、まずはパン屋区画。奥にはパン焼きの厨房が丸見えで、焼きたてパンの臭いが漂ってくる。
これはけっこー期待できそうで。
そして奥のレストラン区画に行くと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


立派なグランド・ピアノが「でん」と、
瀟洒なイスとテーブルが「でんでん」と、
テーブルの上には、
高そうなフォークとナイフが「でんでんでん」とあるわけだな。




フレンチじゃん。
軽食じゃないじゃん。
ベーカリーはどこいった。


  母 「帰れないよね」
  私 「だな」



こうして、ウェィターの「今夜のオススメのディナー・コースとワインは・・・・・・」などというお経を聞き流し、
とにかく安いものを注文することにした。

私・・・・・・・・・サンドウィッチ+スフレ+コーヒーのセット。
母と妹・・・・・スフレとコーヒーのセット。
で、結論から言ってしまえば、美味い。確かに美味い。満足である。
サンドウィッチが一口サイズという一点を除けば。
ソースがかかった、こじんまりした上品なサンドウィッチ。こんな上品なサンドウィッチはじめて見ましたの。
ですからわたくしも上品にナイフとフォークで食べましたの。
そしたら上品にバラバラになりました。




さて、落ち着いてくると、店内を見渡す余裕が出てくる。
すると面白いことに気がついた。


  @ウェイトレスがいかにもバイト。しかも端末もって、オーダー復唱してるし。
  Aコーヒーはおかわり自由らしい。
  Bコースがフレンチのわりに安い。
  Cここは国道沿いの、ファミレスやDIYストアが立ち並ぶ一角。




そう、「サンマルク」は「フレンチ・ファミリーレストラン」なのだ。
そうと判れば、こちらの態度もおのずと決まる。
「ねぇちゃん、コーヒーお替り!」





こんなお茶目なレストラン「サンマルク」
お勧めである。私は人に聞かれた時はこのように勧めている。


「サンマルク?安いよ。」





諸君
何が言いたいか、わかるよな?


そうそう、肝心のコーヒーの味であるが、ドトールと同じ味であった。

諸君

何が言いたいか、わかるよな?


●節約君(2002.5.13)

みなさんお元気ですか?私は元気です。
今日はネタがないので思いっきり日常のせこい話で皆さまのご機嫌を伺います。
さて、私の心の中には小人さんが住んでいます。
その名も「節約君」
節約君は、ジャンク・フード等の食べ物には弱いのですが、本屋さんでは実に心強い味方になってくれます。
例えば、本屋さんで
「自然派倶楽部」を発見しても、

 だめ、さっと読めば充分でしょ?たいした記事も無かったし。買わなくても大丈夫。

と、無駄使いを諌めてくれます。
同様に、
[歴史群像]太平洋戦史シリーズ Vol.37 帝国陸海軍補助艦艇 学習研究社
を発見しても、

 どうしても必要?来月でもいいでしょう?



おお、探していた「日本軍鹵獲機秘録」(光人社)が・・・・・・

 だから、また今度!



あ!ラスト・オブ・カンプフグルッペ」(大日本絵画)が!

 だーかーらー、今度買え。



あ、「屍鬼」の3.4.5巻が!!

 家に何冊読んでない本がたまってると思うのかね?
 今度、今度!!



あ、笹本祐一「ARIEL」18巻が!(←小説です)





























買え!絶対に買え!!
金が無い?
サラ金に行ってでも、
肝臓を売ってでも、
強盗してでもいいから、
買え!!!!!! (←節約君壊れました)



ふー。たった今読了。面白かった〜。


●人は何故ムチ打ちになるのか?(2002.5.16)

先日の事故から2週間とちょっと。
ようやく保険屋から連絡が来た。
過失割合については、8:2ですすんでいるが、なんとか9:1まで押してみるとのこと。
そらけっこうな話だ。っつーか10:0を主張したいくらいである。
が、問題が一つ。
私の愛車、シビックSiR(EG−6)は全損となったわけだが、そのお値段は・・・・・・
18万1千円
(゚Д゚)ハァ?  
をい!いくら12万走っててもEG−6だぞ、EG−6!中古車市場じゃ40〜60万するんだぞ?
しかも、こっちは全損でローンが残った。
相手は(たぶん)修理可能だろう。
なのに18万1千円。
しかも、この値段はよっぽどのことが無い限り、上がらないらしい。
まあ、理屈はわかる。どっかで線を引かないと正確な車の資産価値はでない。
だがなぁ・・・・・・・。
どーりで事故ったら、みんなムチ打ちになるわけだ。
ムチ打ちなら、痛いと言い張れば医者は信用するしかない。
そこで、今回は生活お役立ち情報。
とにかくムチ打ち。
こっちが悪くてもムチ打ち。
何が何でもムチ打ち。 
とにかくムチ打ち。

そうすれば、













慰謝料がでます。


次は!次こそは!!


●状況判断(2002.5.20)

フォント弄りを止めてみた。

それはある駐車場での出来事。
彼は駐車枠からバックで出ようとしていた。
私は車を誘導していたが、彼の車を出してやろうと思い、誘導していた車を止めた。
彼は、私が車を止めたのを確認して、車を出した。
ゆっくりとバックするマーチ。
ハンドルを切りながらバックするマーチ。
車の頭がこっちを向いて止まったマーチ。
これではいけない。この駐車場は場内一方通行。
私は手振りで「あちらのほうへどうぞ」と方向転換を促した。
すると彼、―――ギャル男であった―――は口を大きく開けて首をかしげた。
もう一度手振りで方向転換を促す私。
私に問い掛けるギャル男。
「こっちー、だめなんですかー?」
そうか、そんなに俺の方に進んで出たいか。それほどまでにこっちから出たいか。
何がなんでもこっちから出たいのだな。
だが、それは許されない。
「駄目です」
「え〜!」
一体彼は何故にこっちから出たかったのか?
何が彼を追い詰めたのか?風水か?宗教か?それとも地磁気の影響か?
ああ、俺だって通してやりたいよ。そんなにこっちから出たいのだろう。その熱意、確かに受け取った。
だが、それは出来ない。何故ならば――――
俺の後ろには大型4駆がいるんだよ、このヴォケ。おめーさっき確認したよな?ちゃんと見たよな?
物理的に通れねぇだろーがこのバカ。挙句にこっち向いて、正面確認して「駄目なんですか?」だと。
ハァ?寝言は寝て言え。お前の脳、沸騰してるのと違うか?何を見てそんなたわけた事ぬかせるのだ?
私はこんなギャル男に問い掛けたい。
状況判断って言葉知ってるかい?


●お前は一体なんなのだ?(2002.5.23)

宮城県多賀城市にある東北歴史博物館。
その名の通り、東北(特に宮城)の歴史に関する物品を多数展示している博物館である。
映像展示やテーマ展示、特別展示。
総合展示室には、東北(宮城)の旧石器時代から現代までを幅広くカバーしている、
宮城県、いや、東北でもなかなかの博物館である。
期間限定の特別展示も、当然東北や宮城、ご当地ということで多賀城政庁に関する、国宝級の物が展示されていたりする。
歴史好き、特にローカルな歴史好きな方にはたまらない東北歴史博物館。
さて、今度の特別展示は6月より、





























古代エジプト文明展


・・・なぜ?


くどいようですが、東北歴史博物館です。


●衝突する文化1(2002.5.27)

え〜、前に説明した通り、派遣先の工場は外国の企業に売却されてしまいました。
組織が変われば、特に外国の企業ともなれば、当然中身も変化します。
少し前に、さっそく組織変更にともなう通達がやってきました。
さぁ、いったいどうなるのでしょう?


  主任クラスはスーパー・ヴァイザー、
  課長クラスはマネージャー、
  部長クラスはディレクター


  以上のように呼称すべし。


ま、うちら、金もらって働いてるんで、かまわないんですけどね。
職場の床を緑色にしろって言われたら、ペンキとハケを用意するまでだし。
外人さんも、こっちの方が親しみやすくていいから呼び方変えたんでしょうね。


しばらくしたら、通達第2号がきました。
さあ、どんな組織変更があるのでしょうか?ワクワクドキドキ・・・・・・


  部長クラスはディレクターと呼称すべしと通達したが、
  正確な発音はダイレクターである。
  よって、今後はダイレクターと呼称すべし


ま、なんだ、
外人さんもヒマらしい。
ウチの工場ホントに大丈夫?


●おばさんの認識力2(2002.5.30)

さてさて、先週の土曜日・日曜日(5/24・5/26)にある警備にいってまいりました。
今回はその時のお話です。


ワールドカップに盛り上がる仙台。その仙台にはあるチームがキャンプしています。
そう、イタリア・チーム、通称アズーリです。
そのアズーリが練習試合のため、新幹線で移動することになりました。
スケジュールはある程度公開されていますが、細かいタイム・スケジュールは極秘です。
つまり、アズーリは突如仙台駅に現れるわけで、へたすると大混乱になります。今回はそのための警備でした。
仙台駅に集合、打ち合わせののち、規制はぎりぎりの時間に行うはずでしたが・・・・・・・
選手が通る通路を確保する為のプラスチックの柵を数個仮置きしただけで、溢れんばかりの大群衆が出来てしまいました。
そして私は質問攻めにあいました。
そう、お約束の「誰くるの?」です。一応職務上答えられないのですが・・・・・・。


  おばさんA  「ちょっと、あんた。誰来るの?天皇陛下?」
  おばさんB  「芸能人?」
  私       「すみません、職務上お答えできないんですよ」


そこに若者2人登場

  若者C     「イタリアチームくるんですよね!」
  若者D     (携帯で)「あー今仙台駅・・・すぐ来いっての・・・トッティ見れるから」


それを聞いたおばさん2人

  おばさんA・B 「え〜!イタリアチ〜ム!!トッティ!!!」



こうして群集は膨れ上がります。
何もしらなかったおばさんまでもが野次馬に混ざってしまいました。
そして、チームが通る時間になりました。
目の前をトラパットーニ・イタリア代表監督が、トッティが、デルピエロが歩いて行きます。


  若者C     「デルピエロー!!!」
  おばさんA   「きゃー!!」
  若者D     「フォルツァ!フォルツァ!フォルツァ!(ガンバレの意)」
  おばさんB   「きゃー!!!」


時間にして30秒足らずだと思いますが、それはものすごい歓声でした。
さて、チームが通ったら直ちに規制を解除しなければなりません。
おばさんA・Bが私に声をかけてきたのはその時でした。



























  おばさんA   「あれ、だれ?」
  おばさんB   「イタリアチームって、何のチーム?」




その時の私の心境




























知らんのならくるなぁぁぁ! (#ノ-_-)ノ⌒┻┻


おばさんの認識力はこんなもの。