ティールーム(97.11)
本日のお菓子は、 白鷺宝(はくろほう) 本日のお茶は、 松の嶺(三丘園) でございます 各部屋では 十分におはなしできなかった犬の こと、植物や野鳥などの自然、その他のトピッ クスのお部屋です。 また豊能町についてのご案内を通して、皆様に 「豊能町への小旅行」や「短期/長期滞在」の 気分を味わっていただけたらと思っています。
No.112(1997.11.29) 有村優子さん他、わかば1病棟の人たち ボランティアといっても、色々な内容があるが、友人のひとりは(大阪府)豊中 市にある刀根山病院にグループで出かけ、患者さんのリクエストに答えるべくお 手伝いをしている。 その友人を介して、「創作の部屋」の詩:「綺麗なWHITE」の作者の有村優 子さんと出会ったのである。 有村さんの入院しているわかば1病棟を、この間初めて訪ねてみた。(有村さん はウェルドニッヒホフマン病で4歳から車椅子生活をされている。) とても明るくて、しっかりした女性なので驚いてしまった。電話でもお話はした ことがあったので、ふたりとも初対面ではないような気持ちになり、おしゃべり はずんでしまう・・・詩のこと、病状、去年までの学校生活、家族のことなど。 自費出版された詩集『WA・TA・SHI』は、「I」となっていたことを確認 して、次作の期待を話す。現在は小説に熱中だそうだが、どんな作品が仕上がる のかしら、 楽しみにしている。 ワープロは検定試験を受け、3級を取得されていますが、当時に比べるといくら かずつですが両手の動きが限定されてきているらしいのです。わかば1棟の他の 患者さんにくらべると、「私の場合は、比較的軽くて・・・」とはいうものの、 この事実は想像を絶する重さに相違ありません。 他の患者さんの車椅子は、バラエティーに富んでいました。ほとんど横になった 姿勢に近い形での車椅子、また、座った形でも症状に合わせて仕様が異なるよう です。全部電動で、行きたい方向に進めるようになっていました。 いろんなタイプの電動車椅子が、ローカを所狭しとひっきりなしに行ったり来た りしているのは、最初は不自然に思われました。が、ちょっと考えなおしてみる と納得できました。かれらは「若者」なのです。 電動車椅子のローカ内のドライブは、かれらの外出願望、刺激願望(流行や街の 変化などの刺激)、ショッピング願望のアピールにほかならないのです。 もっとボランティアが増えて、これらの願望が満たせたらいいですね。 ご協力いただける方、連絡をお待ちします。
No.111(1997.11.28)このナンバー・プレート欲しい方! きょうは、ひとつクイズはいかがでしょう? アメリカやイギリスでは、車のナンバーは数字とアルファベットの組み合わせか ら成るため、特定の「意味」を持たせることができるのですね。 イギリスでは、下記のようなナンバー・プレートが売りにでました。 さて、このようなナンバー・プレートを「喉から手が出る」ほどに欲しがって いるのは、いったいどういう人たちなのでしょうか。 K9LUV、 K9GUD、 K9DUO、 K9BYG、 K9POP K9OUR、 K9HAV、 K9MYN、 K9OWN、 K9COT 「9」が入っているので、来月9日に正解発表をいたします。 答えは、メイルでどうぞ k-yoshimi@msi.biglobe.ne.jp
No.110(1997.11.19) 今回は、筑前琵琶の片山旭星さん 去る11月16日(日)新光風台にあるパン屋さん兼レストランのマナ(Mana)にて 筑前琵琶の演奏会がありました。 実は、私にとっては琵琶のライブははじめて、しかも真近での演奏です。 奏者は片山旭星さん、1955年生まれの方です。 コーディネーターの方が童謡を、とお願いされていたそうで、次々といろんな童 謡が演奏されました。 が、何か期待していたものと違う・・・と感じる皆さんのリクエストで、やはり 『平家物語』をという事になりました。 「その琵琶で大丈夫ですか?」と、コーディネーター。当日持参された琵琶は、 高音がきれいにでるものだったからです。 「では、さわりだけ・・・。」 「ギオン-ショ-ジャ-ノ-カネ-ノ-オォ-トォ-・・・」 なんとおおらかに響く声でしょう。 それに、琵琶の伴奏がやはりよく合ってその音色を印象づける。 これはもう『平家物語』全部を聴かずにはおれなくなりました。 来年6月に京都で予定の『平家琵琶』には是非行きたい・・・という結論になっ てしまいました。 初めての人には、琵琶との距離が短くなった演奏会、いい機会でした。
No.109(1997.11.14) 銘菓:白鷺宝(はくろほう) 本日のお菓子、白鷺宝をご紹介しましょう。とても美味しい和菓子です。 春になると(埼玉県)浦和駅から東へ10キロ、のどかな田園風景の野田の鷺山 に白鷺が飛来し、恋をし、巣をつくりはじめます。 白鷺がこの地に渡ってくるようになったのは江戸時代といわれています。 地元 の人々はこの鷺山をなにかと気遣っておりましたが、日光街道沿いにこの鷺山を 見た十代将軍家治は、その美しさをたたえ、鳥見役を置いて保護したため、ます ます多くの白鷺がこの地に飛来するようになったそうです。今では国の天然記念 物として、国内、海外にまで紹介されています。 このお話、「自然」に関心ある者にとってはたいへん喜ばしいこと、将軍も バードウォッチングをなさったのですね。 『白鷺宝』は、この武蔵野の美しい白鷺にちなんで作られた銘菓 です。 白鷺の卵をかたどったこの和菓子は、新鮮な卵の黄味をこんがり焼き上げてミル クでおおったもの。まろやかな風味と美しい姿、またその包装デザインまでが白 鷺を彷彿とさせるものです。 和菓子屋さん「花見」の本店: 埼玉県浦和市高砂 1-6-10 浦和駅西口前 電話 (048-822-2573) (白鷺宝パンフレット参照)
No.108(1997.11.12) ネイチャー・ライティング ここ数年でネイチャー・ライティングというジャンル名が出てきているようで ある。 ネイチャー・ライティングとは、一般に自然に関するノンフィクションエッセイ のことを指し、ノンフィクションであると同時に自然を主題とするエッセイであ るものをいう。 紀行文、探検、冒険譚、自然観察記、自然のなかの生活記録、動物物語等がふく まれ、けっして新しくはないけれど、いままではこれらを総括する名称がなかっ たからのようである。 アメリカでは今世紀初めごろからこの表現は使用されてきているようで、それな りに歴史があることがわかる。 ヘンリー・D・ソローの『ウォールデン-森の生活(1854年)』は朝日新聞の天声 人語に登場したので有名、私も読んでいる。 ソローが体験したような生活をみんなが数年にわたって体験することができれば 世の中は大きく変るでしょうか? せめて『ウォールデン-森の生活』を読むことで「自然」を体験?しましょう (来年一月までの予定でNHKラジオ第二放送木曜日夜9時半から「原書で読む 世界の名作」で放送されています。) 現代ネイチャー・ライターの傑作で日本語で読めるもの: 『ティンカークリークのほとりで』1991年 アニー・ディラード(初1974年)、 『砂の楽園』1993年 エドワード・アビー(60年代を代表する作家)、 『極北の夢』1993年 バリー・ロペス などです。