ティールーム(97-4)


                                               本日のお菓子は、 吉野の山(和菓子)
                                               本日のお茶は、   豊昔(三丘園)
                                               でございます
                                               

各部屋では 十分におはなしできなかった犬の                                 
こと、植物や野鳥などの自然、その他のトピッ
クスのお部屋です。
また豊能町についてのご案内を通して、皆様に
「豊能町への小旅行」や「短期/長期滞在」の
気分を味わっていただけたらと思っています。
                   

No.73(1997.4.30) あつあつのまめのおかゆ    この間友人宅でイギリスから来られた婦人に会いました。一人はイングランドの 方、もうひとりはスコットランドのニューキャッスルの方でした。後者の方が、 マザーグース、子供の手合わせ遊びの唄「あつあつのまめのおかゆ」の遊び方を 少し考え込んで想い出してから教えてくれました。 あつあつまめのおかゆ Pease porridge hot, さめたまめのおかゆ Pease porridge cold, ここのかたった Pease porridge in the pot, おなべのなかのまめのおかゆ Nine days old. あつあつのがすきなひと Some like it hot, さめたのがすきなひと Some like it cold, ここのかたった Some like it in the pot, おなべのなかのがすきなひと Nine days old. (谷川俊太郎訳) 先ず、相手と向き合ってイスに座る。 1 Pease で、両手で両膝をたたく 2 porridge で、自分の両手を胸の前でパチンとたたく 3 hot で、相手と自分の右手どうしをパチンとあわせる 1 Pease で、両手で両膝をたたく 2 porridge で、自分の両手を胸の前でパチンとたたく 3 cold で、相手と自分の左手どうしをパチンとあわせる 1 Pease で、両手で両膝をたたく 2 porridge で、自分の両手を胸の前でパチンとたたく 3 in the で、相手と自分の右手どうしをパチンとあわせる 4 pot で、相手と自分の左手どうしをパチンとあわせる 1 Nine で、両手で両膝をたたく 2 days で、自分の両手を胸の前でパチンとたたく 3 old で、相手と自分の向かいあった手どうしを 同時にパチンとあわせる これはあくまでニューキャッスルでのやり方で、地方によってやり方がことなる ことがあるようです。 ティールーム(9)No.54 でお話したマザー・グース・コンサート(1997年 2月1日東京で開催されたもの)のビデオをお持ちの方から、次のような遊び方 が録画されていたとのメイルをいただきました(5月3日)。 コンサートで鷲津名都江さんが実演してくれたヴァージョンです。どの地方の かはわかりませんが、ニューキャッスルの遊び方とは次のところが異っています。 1 Pease で、両手で両膝をたたく 2 porridge で、自分の両手を胸の前でパチンとたたく 3 in the で、相手と自分の右手どうしをパチンとあわせる 4 pot で、自分の両手を胸の前でパチンとたたく 1 Nine で、相手と自分の左手どうしをパチンとあわせる 2 days で、自分の両手を胸の前でパチンとたたく 3 old で、相手と自分の向かい合った手どうしを同時に パチンとあわせる 一度、実際に手を合わせて、二通り遊んでみましょう。
No.72(1997.4.29) ハッピー・バースデー    今日はワンワン・ムーミンの誕生日です。早いもので満8歳になりました。犬の 8歳は、人間でいうと何歳くらいなのか、いろいろな計算法があるようです。 10ヶ月で成犬(人間の20歳)または、3年で人間の20歳とする、その後は 各一年が人間の何年(よく覚えてないのですが)に相当するなどとして計算する ようですが・・・ ムーミンの8歳は中年というより高年というべきではないかしらと思います。大 型犬の方が寿命が短く、 「この子(獣医さんは大抵このようにおっしゃいます)の場合は、9歳ぐらいま で生きるでしょう。」 と、言われたのを思い出しますが、犬友達は皆、 「もっと長く生きるのじゃない?」 と、励ましてくれます。 現在、フィラリアの良い薬が徹底してきており、昔のように7-8歳の寿命ではな くなり、長寿の犬が増えています。10年以上の犬は珍しくなく、16年、18 年などの犬も見かけます。 でも、長寿で可哀相なのは成人病や、白内障などの老人(犬)病です。足腰も弱り ますし聴力、嗅力、視力もなくなってきます。長寿は良いことなのか難しいところ です。 「ハッピイ・バースデー」の歌とご馳走で祝ってもらったムーミン君は依然として ひょうきんでボール遊び好き、自分の寿命のことなどどこ吹く風です。
No.71(1997.4.24) 犬の聴力    犬の聴力には驚いてしまいます。 家の中に居ても、家の前の道路を歩いている人、犬には気が付きます(吠える場 合も)し、自分の家や、隣の家の前にとまった車にも気が付きます。全然見えな い所に居るのにもかかわらず。 一番はっきり人間の聴力に勝っているのがわかるのは雷のシーズンです。雷鳴が わたしたち人間にはまだ聞こえないうちに、何分か前にはもうしっかりと聞こえ ているらしく、非常に緊張して聞き耳をたて、ピリピリとして落着かなくなりま す。 実際に雷鳴がわたしたちに聞こえだした時には、もうパニックに陥ってしまって いるのです。 近所のワンチャンがパニックに陥って逃げ出してしまったことがありました。普 段は庭に放している犬を、雷が聞こえたので繋がなくてはと家の人が捕まえよう とした時にはもう姿はありません。犬には、ずっと前から聞こえていたのです。 10日余りで警察から連絡があり、見つかったからよかったものの、パニック時 の犬の行動範囲は予想外に大きいもの。別の犬ですが、いつだったか15kmほど 離れたところで保護されたこともありました。
No.70(1997.4.22) 能勢(のせ)の妙見山(みょうけんさん) その2    ティールーム(11)No.64 につづいてお話します。 妙見山へのアクセスは阪急梅田駅(大阪)からでは、先ず阪急宝塚線急行で 川西能勢口駅へ(25分)、能勢電車に乗り換え、終点の妙見口(約27分) で下車。 駅前には、シーズンには能勢栗(豊能町の自然 Part-5 に)や山菜、丹波大豆 の枝豆(大粒でおいしい)なども店頭に並ぶ売店が数店と旅館「かめたに」も。 徒歩で10-15分で黒川ケーブル発着所に(バスも利用可)。歩きたくない人 はこれで山頂に。さらにリフトに乗れば参道入り口約150mのところに着き ます。健脚の人は、(No.64,その1)で紹介したコースをよく知っている人と、 登ってください。(頂上の参道入り口までのバスも出ています。) 山頂の北側に樹齢700-800年の大木を含む約400本のブナが自生して います。この標高では大変珍しく、府下では金剛山、和泉葛城山(いずみか つらぎさん)と妙見山のみ。大阪府の保護林指定を受けています。 平成5年、地下171mを掘るとミネラルを多く含む水が出たので、これを「 妙見の水」と命名。ケーブル山頂駅を下車したところの広場で汲むことができ ます。無料。ペットボトルご持参ください。 クッキング・センターでは自然林の間でバーベキューが楽しめます。材料は持 ち込んでもいいが、予約しておけばそこでも買えます。春から秋まで木陰での バーベキューは最高です。クッキング・センターのご予約は早めにどうぞ。
No.69(1997.4.21) さくらさくら、造幣局の通り抜け    桜の名所は日本の各地にありますが、関西のローカル・ニュースで毎年話題に なるのは、大阪市内にある造幣局が敷地内の八重桜が満開になる1週間に限り 一般に開放する「造幣局の通り抜け」です。 明治16年(1883年)から、局長の遠藤謹助さんの提案で見事な八重桜を 市民に公開することになったのだそうです。 桜の木は明治のはじめに、藤堂藩の蔵屋敷(現在重要文化財)から移植された ものです。 以来、今年で114年目、関山(かんざん)、松月(しょうげつ)、黄桜(き ざくら)、普賢象(ふげんぞう)、楊貴妃など114種(114年目に合わせ ている)が競い合って咲いており、全部で371本あるそうです。 「今年のさくら」は、市原虎の尾(いちはらとらのお)です。 両側のさくらを鑑賞しながらの一方通行で、三々五々ぞろぞろと歩きますが 枝にさげられた俳句に目を通したり、さくらの花をじっくり観察したり、また 写真を撮ったりする人も多く、流れはゆっくりです。 簪桜(かんざしざくら)は、とてもかわいいかんざしの飾りそのもの、麒麟( きりん)は枝が天を目指して上に伸びている、普賢象(ふげんぞう)は普賢菩 薩の乗っておられる象の鼻そっくりの小さな新葉が花の中心から出てくるとい う大変珍しいもので、この目でしかと確かめないではいられませんでした。 一番印象深いのは楊貴妃さんでした。幹も太く枝も広く張りめぐり、風格、貫 禄ともに十分。そのうえ花そのもののなんと豪華で見事なこと! しばらく木の下に佇み、そのオーラをたっぷりと浴して帰りました。 イツマデもつかしら?
No.68(1997.4.20) 神聖な石笛(いわぶえ)    琵琶湖畔の大津にある庵(観光化されている)にでかけました。そこで出 会ったのが「石笛(いわぶえ)」です。 約3000年前にニホ貝(発音はニオガイ)が分泌液で岩に自分が住むた めの穴をあけ、その岩が地震などの地殻変動により小さく割れ、さらに波 によって角がとれたものをいいます。穴は下膨れで直径約1センチ、深さ は約2・5cmです。岩(石)の質はいろいろだそうです。楽器として手に 乗せられる大きさ、重さのものを使います。ひとつの石笛に穴はひとつ。 縄文時代の遺跡から出てくるそうで、代々神社に伝わっており、宮司が神 を呼ぶ「降神の儀」で扉を開ける時にピーと吹くのだそうです。練習しよ うと吹くと神が降りて来てしまうので本番のみの使用で次の代に伝えてい るようです。 世界に唯一の奏者(各宮司さんを除いて)は横沢和也さんという方で、 演奏の後、お話を伺うことができ、丁寧に説明していただきました。(連 絡先もお聞きしています。) アトランタ・オリンピックでのシンクロナイズド・スィミングの曲にも使 われ、他国の選手たちに驚かれたそうです。 全くの自然相手の、自然の音程を尊重した演奏です。シンセサイザーとは 異なって、日本人として代々引き継いできた感性に訴えかける音色です。 また、10月のなみはや国体(大阪府)の開会のセレモニーでも演奏が予 定されているそうです。お聞き逃しなく!
No.67(1997.4.18) 「クローディアスの日記」    創作の部屋に一昨日、私のショート・ストーリィ「最後の審判の日のクロー ディアスの告白(Claudius's Confession on Doomsday)」をアップした のですが、志賀直哉が「クローディアスの日記」という作品を書いている ことがわかり、作品を探しました。 今日読んでみたのですが、先ずほっとしたのは私の拙いストーリィのアイ ディアと同じでなかったことで、当然といえばそれまでですが、本人とし ては、「もし・・・」と少なからず気になっていたのでした。 「ハムレット」の進行に沿ったクローディアスの胸の内が述べられていく のですが、終わり近くに原作にない部分があり、 自分はかつて一度でも兄を殺そうと思ったことはないが、兄が3年ほど前 からガートルード(兄の妻)との間を疑い出したこと、狩猟先で夜中に兄 がうなされていた時に、夢の中で兄を絞殺しようとしているのは自分では と想像したことが書かれていて面白い動機付けだと思いました。 結びには、クローディアスの運命は必ずしも「ハムレット」の芝居のそれ と同じになるものとはかぎらないとあります。
No.66(1997.4.17) ポリティカリー・コレクトでない その1    ポリティカリー・コレクト・ベッドタイム・ストーリィについては昨日お話し ましたが、4月6日付けの朝日新聞日曜版の「タンポポの綿毛」という記事の 次のところが気になっています。 タンポポの帰化種と在来種の外観相違について、 「花弁の裏のガクがまくれているかどうかがポイントで、もちろん恥も外聞も なくまくれるのがアメリカ産なのだが・・・。」 とあります。 「恥も外聞もなく」、「まくれる」は、明らかにある種の偏見を持った表現だ と思います。西洋種のタンポポがこの表現を知ったら、怒るのではないでしょ うか。おもしろおかしく、誇張して書かれているのだと受け取れますが、他で 見かけるように、「外側に反っている」、「下に向いている」とした方が 「ポリティカリー・コレクト」になるのではないでしょうか。 でも、そうすると、文章全体がもつ軽く、くだけた、楽しいタッチが減少する のは残念。
No.65(1997.4.16) ポリティカリー・コレクト・ベッドタイム・ストーリィ    ポリティカリー・コレクト・ベッドタイム・ストーリィという本をご存知で しょうか。最近は翻訳版も書店で目に付くようになっています。 「政治的に正しい、公平」、つまり、少しも偏見を含まない表現をしてみよう と試みて書き変えられた、「あかずきんちゃん」や「シンデレラ」、「3匹 のこぶた」などの物語集です。 偏見とひとくちに言っても 種々あります。 男性(または女性)が優れて いるとするセクシスト、ある人種がすぐれているとするレイシスト、ある民 族が優れているとするエスノセントリストなどをはじめ、ある地域が優れて いるとするリージョナリスト、ある年齢(若いことを指す場合が多い)が優 れているとするエイジストなど、他に culturalist, nationalist, lookist, ableist, sizeist, speciesist, intellectualist, socioeconomicistなど、 これら以外のまだ分類されていない偏見も含めるとなんと多いことでしょう。 これらすべての偏見をもたない表現をめざしたが、きっと間違いを犯してし まっていると著者は述べています。確かにこんなに多種あれば「正しく書く」こ とがいかに困難であるかがわかります。 それでストーリィ上の表現はずいぶん変えられて書かれていますし、場合に よっては結末も異なってきます。 時代の自然な流れでしょう。 ここらで「ポリティカリー・コレクト」を意識してみることは大切なのでは。
No.64(1997.4.15) 能勢(のせ)の 妙見山(みょうけんさん) その1    大阪府の北部、豊能郡能勢町と豊能町、兵庫県川辺郡猪名川町にわけている 妙見山は、「能勢(のせ)の 妙見山(みょうけんさん)」と親しまれてきた 信仰の山です。標高は660m、ブナ林が自生しています。参詣人のために バスやケーブル、リフトが運行されているので山頂に行くのは簡単。 能勢妙見宮は日蓮宗の霊場であるため、定期的にお参りする人々を山頂では よく見かけます。 きつくない登山、ハイキングを楽しむ人が多く、阪神方面からだけでなく地元 の人々が気軽に出かけるます。山野草やバードウォッチング目的のグループは 頻度を決めてせっせと登ります。「妙見ハイク」というハイキング(登山)の グループは、毎月一度いろいろとコースを変えて登山していますが、毎回90 人から130人を記録しているビッグ・グループです。 登山コースは、初谷(はつたに)コース(約2時間)、大堂(だいどう)峠コ ース(約1時間半)、本滝(ほんたき)コース(約40分)、上杉(うえすぎ) 尾根コースなどがあります。 さくらの頃、新緑の頃から初夏にかけて、また紅葉の秋には特に多くのハイ カーで賑わいます。また、お正月には一般の参拝客の車が山頂の駐車場から 山すそまで渋滞し、途中でターンする車が続出するありさまです。 豊能町の人は勿論、周辺地域の人々からも親しまれている「妙見山」、名所と しては、まづ第一に紹介すべき場所でした。 妙見さん、ごめんなさい。
No.63(1997.4.10) 見えました! 今夜、7時過ぎでした。2階の窓からは三日月が西に見えていました。 北西の方角と聞いていたので、その方角の地平線のあたりを見ましたが 霞のような雲が横に広がっています。 あーあ、雨と曇りが続いた後の晴天。是非見せて欲しかったのに雲が・・ とあきらめ始めた時でした、月の右に少し離れたところが明るいのです。 しかも白く長い尾まで見えるではありませんか! ヘール・ボップ彗星です。 肉眼で見えるとは言ってもあんなにはっきりと見えるなんて驚きです。 双眼鏡も覗いてみました。一層大きくはっきりと捕らえられ、スピードを 上げて飛んでゆくかのように感じられます。 街灯がついている道路などでは、途端に見えにくくなってしまったり、明 るい場所では、全く見えなくなることが試してみて判りました。 「今、よく見えてるわよ。」 との、親切なコール。 いつも何度もありがとう、お蔭様で今夜やっと「彗星との出会い」が果た せました。
No.62(1997.4.9) 燕、ツバメがもう町に    豊能町では、先週5日に、もうツバメの飛翔がみられました。気の早い ツバメでしょうか。 一般住宅の軒下、能勢電車の各駅、吉川中学校などの軒下に面白い形の巣 をつくります。 今日も、数羽、飛び交ったり、電線に止ったりするのをみかけました。 去年このあたりを飛び回っていた「コシアカツバメ」でした。 春がどんどん熟していってるのですね。
No.61(1997.4.8) お便り:タンポポについて    「豊能町の自然」の Part 10で取り上げたタンポポについてもメイルを頂 戴しています。 タンポポの話がよかったとのコメントと、(長野県諏訪市の方ですが)お 家のお庭にシロバナタンポポが咲きますとのご報告でした(ありがとうご ざいます)。 「いつからともなく生えてきたので、きっとどこかから種が飛んできたん でしょうね。もう15年以上は前だと思いますが...。」 「大切にしているので結構増えました。」 と、嬉しいことをおっしゃっいます。 これからも大切に見守ってくださるよう私からもお願いしますね。 ところで、一昨日の朝日新聞日曜版に「タンポポの綿毛」と題して東大教授 藤森照信先生がとても面白いお話をかいておられますが、 「日本タンポポの総反撃は始まったのです。」 と、結んでおられ、大いに力づけられました。 意外にあちこちで総反撃を開始しているかも知れませんね。
No.60(1997.4.7) お便り:韓国語について    ティールーム(3)の No.21に韓国語について書きましたが、それに関し してメイルをいただきました。ご紹介します。 韓国語と日本語は大変よく似ていると聞いてはいますが、 『朝鮮語のすすめ』(講談社現代新書)では、日本文と韓国文を並べて、 語順がまったく一緒(同じ)であることを分かりやすく示しているそう です。 (この本は15年以上も前に出た本で、当時はまだNHKの「ハングル講座」 も始まっていなかったそうです。) 「てにをは」の使い分けもきわめてよく似ているし、「Yes」「No」の言い 方も日本語と一緒だそうで、(「・・・はありませんか」「はい、ありま せん」)という具合だそうです。 また、文法的には単数と複数を区別しないので、韓国の中学生にも日本 人と同じように、There are book. とか There is books.とか書いてバツ をもらう子が少くないのだそうです(49ページ)。 おなじような間違いを両国でわけあっているとは・・・。 これで一層韓国が近くなりました。 このメイル、また、掲載のために改めて調べてくださったこと、ありがと うございました、。カンサハムニダ。 No.59(1997.4.6) 映画の中のマザー・グース    マザー・グースの中の詩とそれらが出てくる映画を紹介している本が96 年に出版されています。著者は鳥山淳子さんという方で、高等学校の英語 の先生です。 映画のタイトルだけに使われている場合、セリフの一部に詩の部分がはい る場合、大部分の引用、またもじって使用されれている場合などいろいろ です。 最近のビデオ「ある晴れた日に(Sense and Sensibility)」の中に、ひと つ見つけました。 ジェニングス婦人が食事中に、主人公のお相手の男性の職業を聞きだそう とするところで、 「肉屋、パン屋それとも燭台をつくる人?(The butcher, The baker, The candle-stick maker?)」 と、好奇心にかられている個所がそうです。
No.58(1997.4.5) セグロセキレイ    豊能町や豊能町に隣接する町に住むバードウォッチャーなら誰でも知って いる鳥にセグロセキレイがあります。 白と黒の模様がはっきりしています。 その名の通り頭のてっぺんから背中、尾は黒。喉の下部(胸の上部)、顔 (サイド)も黒。額から続く眉班(びはん)と喉、胸の下部から腹にかけ ては白色です。 川の中流より上に生息するとされ、川から離れることは少ないそうです。 町内では図書館や保健センター、ユーベル・ホールの周辺(ユーベル・ホー ル前に貯水池)、ときわ台駅周辺(初谷川)でよく見かけます。 ほとんどの場合二羽で電線にとまり鳴き交わしていたり、地面を歩いてい たりです。盛んにさえずるのは3月から9月、結構大きな、きれいな声で 長くさえずりますので初心者向き、じっと聞き惚れてしまいます。 地面に立ち止まる時には、長い尾を上下に動かしますが、これも特徴のひ とつです。ちなみに英語では Wagtail といいます。 頭上を飛んでゆくところも頻繁に見られます。「ビィーン、ビィーン」と 鳴き交わしながら飛行するのでたやすく気が付きます。
No.57(1997.4.2) セイヨウタンポポなど帰化植物    「豊能町の自然 Part-10」でセイヨウタンポポをとり上げていますが、 帰化植物が先ず運びこまれたのは港からだそうです。列車の積み荷に くっついて運ばれたのでレールに沿って広がったのだそうです。 最近は、空港のまわりには多種類の帰化植物が見受けられるそうですし、 空港から車道に沿って積み荷についている種がまかれることになるため、 田舎でも、車が通る道路の両側にはセイヨウタンポポ(など帰化植物)が 咲いているのです。 「豊能町の自然 Part-10」での説明以外にも、花は主に春咲くが、その後 も年中ポツポツと咲く、種が軽くて飛びやすいなどの特徴をもっています。 今日のお話は植物に詳しい友人(複数人)のひとり、兵藤 都さんに伺いま した。
No.56(1997.4.1) 幼い頃に聞いたことがある言葉    去る3月9日NHK(教育)「ステージドア」で半村良作、鴨下信一演出、 白石加代子のひとり芝居「たんす」が放送されました。 すっかり「たんす」の奇妙なお話にひきずりこまれました。それは ひと昔前(もっと昔?)の日本、田舎のおばあさんが対面している私達に 説得するように話し込んでゆくのです。その地方独特のいいまわしが ふんだんに入るわけですが、懐かしく思い出した言葉がひとつありました。 それは、「夜(に)、・・・」という意味で「夜さり(に)、・・・」と いう言葉です。私が子供の頃聞いた記憶があります。でも、ずっと忘れてし まっていました。聞いた覚えもありません。 「夜さり(に)、・・・」は、「夜(に)、・・・」というのとはまた異な る響きがあって、このお芝居の場合には不可解な雰囲気づくりに一層効果を 上げているのでしょう。 現在、まったく耳にすることがなくなった地方独特の「味わいのある」言葉。 他にも多くが使われなくなっているに違いありません。皆が共通語だけを 話しているとしたらとても残念です。

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