ティールーム(97-5)


                                               本日のお菓子は、薫風(和菓子)
                                               本日のお茶は、   緑樹(森半)
                                               でございます
                                               

各部屋では 十分におはなしできなかった犬の                                 
こと、植物や野鳥などの自然、その他のトピッ
クスのお部屋です。
また豊能町についてのご案内を通して、皆様に
「豊能町への小旅行」や「短期/長期滞在」の
気分を味わっていただけたらと思っています。
                                                      

No.83(1997.5.28) 星 新一「未来いそっぷ」 明るくてユーモアがありとてもおもしろい・・・と感じつつ読み進んでい くうちに、気づいたこと。 20年ほど前に書かれているのに、先見の明があってパソコンのようなもの も登場させたりしている。 ものごと、社会のしくみ、人間というものに対する洞察がたいへん鋭い。 「皮肉」な指摘もたくさんあるのに、それを全然感じさせないユーモラスな 軽いタッチで通してある。 ユーモラスなタッチが反って「洞察の鋭さを示す、ずしんとくる重さ」を 印象づけるのかもしれません。 海外での評価のほうが高いそうですね。
No.82(1997.5.27) 豊能町立スポーツセンター「シートス」 「Children to seniors」から「シートス」と名づけられたスポーツセンター が、3月2日で一周年を迎えました。 アリーナ、体育場、温水プール、トレーニングジム、屋外にはテニスコートと あって、いろいろなスポーツに利用されています。 平成9年3月末までの一年間の利用延べ人数は132、172人、平均一人約 5回利用したことになるそうです。とくに水泳教室は人気があるようで、クラ スの増設も。 私はトレーニングジムや温水プールなど平均の3倍ほど利用しています。 バレーボール教室、縄跳び教室、バドミントン教室などへの参加も多数のよう です。 「なみはや国体」の町内選考会も近く開催されることになっています。 町外におすまいの方のご利用も歓迎されます。 休館日は毎週月曜日(国民の祝日の場合は翌日)。 お問い合わせは、シートス TEL:38-1333 へ。
No.81(1997.5.25) タンポポ、そのなごり ティールーム14の No.77 でタンポポの呼び名について紹介していますが、 読んでくださった方からメイルが届きました。 埼玉県の方からのお便りですが、 タンポポの古い呼び名のひとつ、「田奈」という駅が田園都市線(神奈川県) にあるとおしえていただきました。。きっとカントウタンポポがたくさん咲い ていたのでしょうね。
No.80(1997.5.23) Pease ? not Peas ? ティールーム12の No.73 には「あつあつまめのおかゆ」の手あそびを掲載 していますが、「まめ」のつづり Pease はちょっと変だと気づかれた方がい ます。 「 まめ」は「Pea」で複数形は「Peas」ですね。 ただ、これは現在の英語です。 講談社バイリンガル・ブックス「マザー・グース 愛される唄70選」の注には Pease porridge とは、粉にした豆でつくったおかゆであるとの説明と、 Pease は、古英語で「まめ」の意味であること、 そのつづりが時につれ Peasと変化していったこと、 ひとびとは Peas を複数形だと思い違いをしてしまい、その単数形は Pea である と考えるようになったこと、 が、説明されていて、現在のつづりに至ったことがわかります。 また、英英辞書には、 Pease は、pudding of boiled peas である、となっていました。 ご参考まで。
No.79(1997.5.15) ポリティカリー・コレクト な表現 昨日の話題につづけます。 実際のポリティカリー・コレクト な表現はどのようなものでしょうか。 例えば、 「太っている人」 ではなく、「水平方向にチャレンジを受けている人 (a horizontally challenged person)。」 「背が低い人」ではなく、「垂直方向にチャレンジを受けている人 (a vertically challenged person)。」 「盲目の人」ではなく、「視覚的にチャレンジを受けている人(an optically challenged person)。」 などとなりますが例をもうひとつ。数日前テレビから聞こえてきたのは、 「technologically challenged people」というもの、これは、「テクノロジー 的にチャレンジを受けている人々」つまり、「(パソコン、インターネット、 ビデオなどの)テクノロジーに弱い人々」を指していました。面白いですね。
No.78(1997.5.14) ポリティカル・コレクトネス ティールーム 11, No.65 のポリテイカリー・コレクト・ベッドタイム・ス トーリィ、とティールーム 13, No.74 の白人男性の視点による歴史の補足 として、次の説明文にでくわしましたのでメモしておきます。 ポリティカル・コレクトネス(political correctness)という言葉は最近の 日本のマスコミでは「政治的妥当性」などと訳されているようですが、80 年代終わり頃のアメリカの新語です。これは簡単に言えば、女性や同性愛者 、特定の人種や民族、障害を持った人などへの差別用語、差別的態度などを 排除する考え方のことです。(NHKラジオやさしいビジネス英語、1994年 8月号 p.153 より)
No.77(1997.5.12) たんぽぽの呼び名 タンポポは、漢字では 蒲公草、太牟保々 と書くようです。 古い呼び方では、田菜(たな)、田奈(たな)、藤菜(ふぢな)、布知菜( ふぢな)、不知奈(ふぢな)。 これらは、古資料、古記録にみえる呼び名で、すでに死語化したと思われるも のです。 別の呼び方では、蒲公(ほこう)、乳草(ちちぐさ)、聾花(つんぼばな)、 鼓草(つづみぐさ)、鼓小草(つづみこぐさ)、くださきたんぽぽ、くぢ、 ぐじな、たんぽ、たんぽな、むじな。 呼び名の由来は、 1 「田菜ほほ」から転じたもの。「ほほ」は白い冠毛。 2 「たんぽ穂」の意味。「たんぽ」は綿を布革で丸めたもの。 といった説がある。 (以上、「 図説草木辞苑」柏書房 より) 3 「たんぽぽ」の呼び名は、つづみをたたく音から。 という説もあること、 「たんぽぽ」の形が文献に出てくるのは室町時代以降で比較的あたらしいこと。 このふたつは、メイルで教えていただきました。
No.76(1997.5.08) 真っ赤なウソと白いウソ 野鳥のウソではありません。嘘のことです。 全くの嘘のことを「真っ赤な嘘」といいますが、英語には「白い嘘」という ものがあります。 ホワイト・ライ(white lie)といいますが、 これは小さくて善意でつく 嘘のことで、たとえば、 「今日のこのブラウスはどう?」 と聞かれて、 本当はあまり似合ってないと感じられても、 「うん、いい(わ)ね。 よく似合ってる。」 などと、軽く返事をする場合のものです。 ホワイト・ライは、人間関係をスムーズにするグリースとも言えますね。 活用は、時には結構だと思いますが、ここでは皆さんが今までにどの程度 ホワイト・ライのお世話になってきたかは聞かないことにします。
No.75(1997.5.05) ハナミズキ あちこちでハナミズキ(花水木)が赤、ピンク、白の花を咲かせています。 花弁状のものは葉が変形したものだそうで、中心には淡緑色の四弁花が球状 に集まっています。 アメリカに桜を贈ったお返しに、82年前にアメリカから贈られたものが日本 に最初持ち込まれたものだそうです。(北米原産) ニール君(4歳になったばかり)は、次のように教えてくれました。 「これはね、パピー・ウッド(puppy wood)じゃないんだよ。ドッグ・ウッド (dogwood)なんだよ。」 ハナミズキは英語でドッグ・ウッドといいますが、ニール君はかわいい詩人 ですね。
No.74(1997.5.03) 白人男性の視点による歴史 もう新しいこととは言えませんが、アメリカでは歴史を見直す動きが起きて、 それまで学校で教えられてきたことが異なる表現をされるようになったことは 皆様のご存知の通りです。 アメリカの学校で教えている歴史は、白人の男性の視点で書かれているという ことが指摘されました。 例えば、コロンブスがアメリカ大陸を発見した ・・・と言われてきましたが、 白人(男性)がアメリカ大陸を発見する前に原住民の(アメリカ)インディアン が住んでいたので、「発見」とは言えない。 コロンブスがアメリカ大陸に「上陸した」・・・が正しい表現であると言われ るようになりました。 また、人種の呼び方も黒人やニグロからアフリカ系アメリカ人(African American)に、(アメリカ)インディアンから ネイティヴのアメリカ人 (Native American)に、変更されています。 マイノリティ人種が自分たちのアイデンティティをはっきり認識して、歴史を 見直していったようです。 こういった運動が浸透して行くことで、ティールーム(11)の No.65 ポリ ティカリー・コレクト・ベッド・タイム・ストーリィのような、おもしろおか しく従来の偏見を考え直してみようという試みのパロディ的物語が書かれたの でしょう。

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