はじめまして、Zeak(ジーク)と申します。本日よりホームページの公開を始めました。ボクにとっては初めてのホームページです。これから徐々に、見た目と内容を充実させていくつもりです。よろしくお願いします。
休日しか時間が取れないため、何とか今日中にホームページの一応の形を整えようと、昨日からずっと自宅にて奮闘中。なにしろ、一昨日までは「HTML」を全く知らなかったので、かなりの苦戦を強いられています。 昼食後、気分転換を目的に、自宅近くの多摩川まで散歩に出かけました。久しぶりの多摩川です。快晴とは言えませんが、暖かな陽気のためか、川原には多くの人が集まっています。ジョギングしてる人。サイクリングしてる人。キャッチボールをしてる人。バーベキューで盛り上がっている人々。魚釣りをしてる人。横になって寝てる人。そんな人々を尻目に、ボクは水辺に腰を下ろしました。海が近いので川幅は広いですが、干潮時間に近いためか水量は少なく、流れは緩やかです。背後から聞こえる陽気な話し声を、意識を集中させることで遠くに追いやり、川の流れを静かにじっと眺めていました。「・・・悠久なるかな。川の流れ。・・・」スイッチが入りました。記憶のスクリーンが下りてきて、ぼやけた映像を映し出します。ゆっくりと瞼を閉じ、焦点を合わせます。
静かな水の流れ。大量の、黄色い水が流れる川。対岸がかすかにしか見えないほど川幅は広い。人気がなく、しんと静まり返った水辺に腰を下ろし、じっと川の流れを眺める青年。みすぼらしい身なりではあるが、凛とした目の輝きは王者の風格を漂わせる。
ハッと目を開ける。若き日の劉備玄徳・・・。吉川英治の三国志で、後に蜀の皇帝になる劉備玄徳の登場場面です。三国志はボクが初めて読んだ本です。二十歳頃です。それまでは読書が嫌いでしたが、当時流行したゲームがきっかけで読んでみたのです。物語の壮大さとテンポの良い文章に、たちまち虜になり、何度も読み返しました。 再び目を閉じて名場面を思い出します。
一騎の馬を数十騎の馬が追いかける。逃げる馬上には若い男女、若き日の劉備と、後に夫人となる鴻芙蓉。追手の馬上には黄色い布を頭に巻いた賊、黄巾賊。追いつかれ、馬を捨てた劉備らを、黄巾賊が取り囲む。絶体絶命の危機。背中に妻となる女性を庇い、剣を抜き、吠える!「何か!!四民を悩ます害虫ども!もはや、許しはおかぬ!啄県が劉備玄徳の腕がほどを見よや!!」
他にも様々な名場面を思い出しました。ボクが一番好きな場面は、若き日の曹操が後漢の幼い皇帝の窮地を救う場面です。
こうやって好きな場面を思い出して並べてみると、劉備にしても曹操にしても若い頃の話が、ボクは好きみたいです。権力を手中にした晩年の活躍よりも、夢と野心を抱いた若い青年たちの活躍に、自分の将来を重ねていたのでしょう。 久しぶりに三国志が読みたくなりました。二年前の引越しの際に、本を処分してしていたので、近所の本屋に立ち寄ることにしました。小さな本屋だから置いてないかも知れないと思ってましたが、ちゃんと置いてありました。さすがは日本(じゃなくて中国か?)を代表する文学です。けど、埃をかぶって汚れていたので購入するのは控えて、ちょっと立ち読み。あれれ、川原で思い出したのとちょっと違うな。どこが違うか知りたい方、是非、一度読んでみてはいかがでしょうか?
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