2002年3月後半の日記 [次ページ][リスト][トップ]
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31日 悠久なるかな・・・
30日 優れた記録媒体って何だ?
29日 名刺代わりの挨拶!?
28日 黒髪の貴公子たれ!!
27日 信じるものは救われる!?
26日 サクラ
25日 ボンジュール!
Diary
悠久なるかな・・・
平成14年3月31日(日)

はじめまして、Zeak(ジーク)と申します。本日よりホームページの公開を始めました。ボクにとっては初めてのホームページです。これから徐々に、見た目と内容を充実させていくつもりです。よろしくお願いします。

休日しか時間が取れないため、何とか今日中にホームページの一応の形を整えようと、昨日からずっと自宅にて奮闘中。なにしろ、一昨日までは「HTML」を全く知らなかったので、かなりの苦戦を強いられています。
昼食後、気分転換を目的に、自宅近くの多摩川まで散歩に出かけました。久しぶりの多摩川です。快晴とは言えませんが、暖かな陽気のためか、川原には多くの人が集まっています。ジョギングしてる人。サイクリングしてる人。キャッチボールをしてる人。バーベキューで盛り上がっている人々。魚釣りをしてる人。横になって寝てる人。そんな人々を尻目に、ボクは水辺に腰を下ろしました。海が近いので川幅は広いですが、干潮時間に近いためか水量は少なく、流れは緩やかです。背後から聞こえる陽気な話し声を、意識を集中させることで遠くに追いやり、川の流れを静かにじっと眺めていました。「・・・悠久なるかな。川の流れ。・・・」スイッチが入りました。記憶のスクリーンが下りてきて、ぼやけた映像を映し出します。ゆっくりと瞼を閉じ、焦点を合わせます。

静かな水の流れ。大量の、黄色い水が流れる川。対岸がかすかにしか見えないほど川幅は広い。人気がなく、しんと静まり返った水辺に腰を下ろし、じっと川の流れを眺める青年。みすぼらしい身なりではあるが、凛とした目の輝きは王者の風格を漂わせる。

ハッと目を開ける。若き日の劉備玄徳・・・。吉川英治の三国志で、後に蜀の皇帝になる劉備玄徳の登場場面です。三国志はボクが初めて読んだ本です。二十歳頃です。それまでは読書が嫌いでしたが、当時流行したゲームがきっかけで読んでみたのです。物語の壮大さとテンポの良い文章に、たちまち虜になり、何度も読み返しました。
再び目を閉じて名場面を思い出します。

一騎の馬を数十騎の馬が追いかける。逃げる馬上には若い男女、若き日の劉備と、後に夫人となる鴻芙蓉。追手の馬上には黄色い布を頭に巻いた賊、黄巾賊。追いつかれ、馬を捨てた劉備らを、黄巾賊が取り囲む。絶体絶命の危機。背中に妻となる女性を庇い、剣を抜き、吠える!「何か!!四民を悩ます害虫ども!もはや、許しはおかぬ!啄県が劉備玄徳の腕がほどを見よや!!」

他にも様々な名場面を思い出しました。ボクが一番好きな場面は、若き日の曹操が後漢の幼い皇帝の窮地を救う場面です。
こうやって好きな場面を思い出して並べてみると、劉備にしても曹操にしても若い頃の話が、ボクは好きみたいです。権力を手中にした晩年の活躍よりも、夢と野心を抱いた若い青年たちの活躍に、自分の将来を重ねていたのでしょう。
久しぶりに三国志が読みたくなりました。二年前の引越しの際に、本を処分してしていたので、近所の本屋に立ち寄ることにしました。小さな本屋だから置いてないかも知れないと思ってましたが、ちゃんと置いてありました。さすがは日本(じゃなくて中国か?)を代表する文学です。けど、埃をかぶって汚れていたので購入するのは控えて、ちょっと立ち読み。あれれ、川原で思い出したのとちょっと違うな。どこが違うか知りたい方、是非、一度読んでみてはいかがでしょうか?

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優れた記録媒体って何だ?
平成14年3月30日(土)

ボクの仕事は半導体製品の開発業務です。開発職というのは研究職と異なり、学会で発表したり、科学誌への論文の投稿、といった活動は滅多にありません。開発業務上で得た新たな知見、発見などは、特許登録して公開するか、重要なノウハウとして社外に流出させないことが多いです。先日、上司からの勧めもあり、入社およそ十年目にして、初めて論文を投稿することにしました。来月から月に一件のペースで三,四件、科学誌に投稿する予定です。審査段階で落とされる場合もあるので、一件も公開されない可能性もありますが・・・。論文なんて書くのは修士論文以来のことだと思ったら、修士論文のことが気になりました。十年たった今見ても、恥ずかしくない論文だろうかと。本棚や押入れなど家中を探してみましたが、引越しの時に処分してしまったらしく、残念ながら紙の状態での論文は見つかりません。代わりに、論文の入ったフロッピーディスクが出てきました。が、なんと、5インチのフロッピー・・・。当時はNECのPC98が全盛でした。今では自宅はもちろん、会社にもありません。うーん、ボクの修士論文は、たった十年で解読不能の暗号と化してしまいました。そう考えると「紙」というのは優れた記録媒体です。保存状態さえ良ければ、二、三千年(もっとかな?)は情報を保持することが可能で、ニ千年前のメッセージを目にすることが出来るのですから。今の文明が滅び、今の文明とは接点を持たない新たな文明がこの地上に発生した時、未来の考古学者は、発掘したボクのフロッピーから、古代文明の偉大な(?)自然科学の法則を読み取ることが出来るでしょうか?今度の論文、石碑にでもしとこうかな(笑)。

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名刺代わりの挨拶!?
平成14年3月29日(金)

今年度最後の出勤日。事務所のあちこちで異動、退社の挨拶が行われています。今年は特に退社する人が多いです。不景気によるリストラの一環で、希望退職者には特典(?)があるためです。ウチのグループでは一人も退職する人はいませんが、他所では結構います。希望退職の募集があった時、ボクもちょっと考えてはみたのですが、35歳以上という年齢制限があり、適用対象外でした。もっと働けということでしょう。

新年度から組織の名称が変わります。入社しておよそ10年になりますが、毎年のように組織名が変わります。半年毎に変わったときもありました。仕事の内容は全く変わらないのに、何故、組織名だけ変えるのでしょう?組織名変更がマネージメントだと勘違いしているんじゃないの?>お偉い方々。
組織名の変更があると、新しい名刺を準備します。ボクは入社以来、仕事で名刺を使用したことがありません。社外の人と仕事をする機会がないのです。名刺を配る相手は友人、知人に限られています。組織名が変わったからと、友人達に1年ごとに名刺を配る必要も無いので、新しい名刺ほど使用頻度は少ないのです。ですから、ここ3年くらいは名刺を作っていません。今年になって、初めて仕事で名刺を使う機会がありましたが、昔の名刺の組織名を手書きで直して使えば良いと思って、新しい名刺を発注しませんでした。当日になって名刺を直そうすると、なんと、住所と電話番号も違います。そうだ、2年前に事務所移転したんだった・・・。自分の名前だけしか合ってない名刺を使用するわけにもいかず、「あいにく、名刺を切らしてまして・・・」で誤魔化して、名刺を配る代わりに丁寧に挨拶しときました。あの時は大変失礼しました。>取引先の方々
正式な名刺を配っていたとしても、わずか2ヶ月の寿命でしたから。と言い訳をしつつ、新しい名刺を準備しておきます。

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黒髪の貴公子たれ!!
平成14年3月28日(木)

昨日(というか今日か)、サッカー日本対ポーランドの試合をテレビで見ました。いい試合でしたね。昨年のコンフェデ杯のカメルーン戦以来の完勝でした。今日、会社でも同僚達との話題になり、「やっぱり、ヒデはすごい。」「右サイドの市川も良かった。」等、結構、話が盛り上がりました。その時には言わなかったのですが、ちょっと気になったことがあります。それは、試合開始前の国家斉唱の場面。スタメンの日本選手の顔がアップになって、カメラは横に流れていきながら一人ずつ捉えて、最後は中田ヒデ。あれれ??坊主頭の小野と高原を除くと、キーパーの川口以外、みんな茶髪じゃん。茶髪がけしからんとか、嫌いだというわけではなく、日本人と言えば黒髪とういうのが外国の人が持っているイメージなのではと、ボクが思っているのです。実際、外国の人にはどう映ったんでしょうね。気にもかけていないのかな、こんなこと気にしたのはボクくらいでしょうか?一回くらい茶髪にしてみようかな、と考える。いや待て、今の座右の銘は、「黒髪の貴公子たれ!」でした。どんなものかは知らないのですが、「黒髪の貴公子」という言葉を聞いたとき、なんとなく「音速の貴公子」アイルトン・セナみたいでかっこいいと思ったのです。でも最近、白髪が出てきだしたから、「白髪の貴公子」かな?いや、貴公子は若い人でないと当てはまらない言葉だよね。うーん、貴公子の年寄りバージョンは何だ?貴族?違うな・・・。紳士かな?「白髪の紳士たれ!」。うへっ、カッコワルー。

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信じる者は救われる!?
平成14年3月27日(水)

午前中に予定していた会議が、上司の都合で急遽中止との連絡が昨晩入る。フレックス勤務なものですから、今朝は自宅でゆったりと朝食を取りながらテレビを観ていました。

最近の朝の番組では、占いコーナーを扱っているのが多いですね。それだけ需要があるからなのでしょうが、本当に信じている人はいるんでしょうか?ボクは占いを信じません(キッパリ)。様々な種類の占いがあるようですが、占いの王道(?)と言えば、血液型占いと星座占いでしょうね。
血液型占いは飲み会の時なんかに話題になると、ちょっと盛り上がりますよね。「何型?」、「えー!意外!!」、「やっぱりな!」とかね。ボクは「A型でしょう」と言われることが多いのですが、自分の血液型を知らないのです。父親がA、母親がB、弟がAB、妹がOなので、可能性としては全ての型がありえます。「きっとA型だよ」と無責任に決め付ける人が多いので、A型なのかなと思い込みつつも、事実を知らないので占いを信じるわけにはいかないのです!?
星座に関しても、ボクは自分の星座がどれなのか、ハッキリわかっていないのです。誕生日は8月23日です。小学校の低学年の頃、雑誌の星座占いの欄を読んで、自分は獅子座だということを知りました。小学校の高学年の頃になると、8月23日が乙女座になっている本が出始め、獅子座って「男らしくて、かっこいいい」というイメージを持っていた当時のボクは、対極にあたる乙女座という説を受け入れることができませんでした。最近では乙女座というのが圧倒的多数です。あれから20年近くたった現在でも、乙女座ということに抵抗があり、ごく稀に獅子座と表記されたものを見つけては、溜飲が下がる思いをしています。
定義があいまいな星座占いなんか信じない。とボクが言うと、両方の占いを見て、結果が良い方を信じればいいんじゃない。とアドバイスしてくれる人がいます。なるほど、プラス思考というやつですね。残念ながら、ボクはそういう思考を持ち合わせていないのです。両方の占いを見て、どちらか一方でも悪いことが書かれていたらどうしようと、おじ気ついてしまうのです。

占いコーナーが始まると、急いでテレビのチャンネルを切り替えるボク。本当に占いを信じていないと、言い切ってよいのでしょうか?

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サクラ
平成14年3月26日(火)

今朝は久しぶりに冷え込みましたね。出勤途中のバスから小雨交じりの景色を眺めていると、満開の桜が目に飛び込んできました。今年は例年より開花が早いようで、この雨で散ってしまうんじゃないかとちょっと心配しながらも、別のことを考えてました。

開花が早いのは地球温暖化のせいなのだろうか、異常気象のせいなのだろうか。例年より気温が高く、何月並みの気温とか天気予報で良く耳にしますが、こういうのは異常気象とは言わないそうです。平年より気温が高い低いというのが当たり前で、平年どおりとなることのほうが珍しいそうです。異常気象というのは、エルニーニョ現象等で上空の気流が例年と違う場合に使う言葉だと聞いたことがあります。

ここでふっと我に返ると、桜は既に視界から消え去っていました。バスに揺られてぼーっとしながら、次にこんな話を思い出しました。

数年前の話ですが、学校への入学時期を現行の4月ではなく、米国のように9月(10月だったかな?)にしてはどうかということが議論されました。賛成派は外国と合わせる事で海外へまたは海外からの入学・入社がしやすく、グローバル化に向けて有利であるという主張だったと記憶しています。なるほど合理的だなと思いました。一方、反対派の意見でボクの印象に残っているのが、入学式は桜が咲いている時期に迎えるのが日本人の心情に合っている。という意見です。合理的ではないけど、ボクはこの意見に惹かれたことを覚えています。でも地球温暖化が進むと桜の開花時期が早まり、この意見も通らなくなるのかなと考えつつ、あれ待てよ。日本って南北に伸びているので、桜前線というのは北上するものだよね。ということは入学式と桜の開花が同時になるのは、一部の地域だけなのかな。温暖化が進むと、その地域が北上していくことになるのかな。

と考えたところでバスは会社の前に到着。わずか10分の通勤時間の終了です。さあ、今日もお仕事頑張ろう。

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ボンジュール!
平成14年3月25日(月)

本日より日記を付けることにしました。実は今年の正月から日記を付けていたのですが、わずか一週間で挫折。この時は手書きの煩わしさが原因と自身を納得させて、キーボードを使って新たな決意(とういう程のものではないが)を持って始めます。飽きっぽい性格は自分でもわかっているので、いつまで続くかわかりません。この日記はウェッブ上で公開するつもりで書いています。ウェッブに関する知識がほとんど無いのでいつ公開できるかは不明です。
まず、日記を付けることにした理由を紹介しておきます。数年前から小説を書きたいと考えていました。ネタはたくさんあるのですが、致命的なことに文章を書くのが苦手なのです。小学校の頃から作文とか感想文とかが大変苦手で、そのせいもあってかその後の進路はずっと理系です。そんな中、偶然見つけたある方のウェッブサイトでの日記(エッセイと表現するのかな?)に惹かれたのです。内容はその日の出来事という他愛のないもの(失礼かな?)なのですが、表現が上手で毎日楽しませてもらっています。自分も文章を書こう。不特定多数の人に読んでもらう文章を書こう。それが小説を書くという夢に近づくのではと思ったのです。語彙も貧困で、まわりくどい科学のレポートのような文章で読み難いかもしれませんが、今後ともお付き合いください。

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