disease 2

〜動物病院〜
てんかん様発作が出てからの動物病院の診断と対応は・・・

今回、獣医さんを中傷するのではなく、実際に言われた言葉をあえて書きました。
ここに書いたのはほんの少しで、書けない事もあります。
獣医さんも得意不得意分野がある様ですので、
おかしいなと思ったらセカンドオピニオン・サードオピニオンを持ち、
転院する勇気も必要です。
同じ様に悩んでいる方がおられましたら、是非参考にしてください!!

注)名称は「動物病院」以外のところもあります・・・


〜N動物病院〜2000.10〜2001.02
以前から通っていて信頼していた動物病院ではこの4ヶ月の間、
簡単な血液検査だけで異常がないからと「遺伝性のてんかん」と診断され、
12時間毎の毎日に加え、発作が起こった時用に「てんかん」の薬を処方されていた。
よく使われている睡眠薬代わりの様な役割の薬で、発作時はこの薬で眠らせて下さいとよく言われた。
また栄養サプリメントも処方された。
発作の間隔がどんどん短くなり、その都度、薬で眠らせ発作を出さない様にという事だった。

・・・どうもおかしい・・・

・・・てんかん関係のHPと評判のいい動物病院のHPを検索し、
ティキと同じミニチュアシュナウザーのアイルママさんに「てんかん」についてと、
セカンドオピニオンとして動物病院をもう1つ持つ様アドバイスして頂き、HPで見つけた評判のいい動物病院に転院!!・・・

N動物病院でもらっていた栄養サプリメントには成分に「月見草オイル」が含まれ、
この「月見草オイル」は「てんかん」持つ犬&人が飲むと発作を誘発するものだと知る・・もうビックリ!!・・・





〜H動物病院〜2001.03〜2002.05

検査の結果、発作の原因は高脂血症と心臓病の2つまで絞る事が出来たが、
どちらの原因から発作になるのかは特定出来ず、てんかん自体の薬や注射の他、薬を処方。
前の病院での事を説明すると、そんな事を続けてると死んでしまうと言われた・・・

〜発作の原因と考えられるもの〜

・高脂血症による発作(特発性犬高リポたんぱく血症)・
血がドロドロで浸透圧により発作となる。
水は濃度が低い方から高い様へと移動する性質を持ってて、
脳砂防の中の水がドロドロ血液の方に移動し、脳細胞の水分がなくなり
(水がなくなると細胞が死んでしまう)、発作となる

・洞疾患症候群(徐脈)による発作(シックサイナスシンドローム)・
中性脂肪の値が上がると電気の伝達が悪くなり、徐脈が充分な血液や酸素を脳に送れなくなり発作になる。
徐脈には何種類かある心臓ペースメーカーが手術中にうまく適合したら手術をお勧めだが、
日本では手術を聞いた事がないし、もし出来ても手術中や手術後にに死亡してしまう可能性もある。

・・・これらの原因の発作により脳の損傷が起こり、
そこからの発作とも考えられる・・・


5月、とうとう2ヵ月半ぶりに発作が出て、徐脈の薬と処方食「w/d」を処方してもらい落ち着いているが、
9月になって急に発作を繰り返し「r/d」を処方されるが、入院・・・
点滴の間は発作も出なかったが、ごく少量の食事から量を1.5倍にするだけで発作が起こる。

その為、入院でようやく中性脂肪がてんかん様発作の根本的原因だとわかる!
中性脂肪値が200以上になると発作に・・・
生後2ヶ月〜6歳頃迄は標準値で、それからは血液検査の対象にはされてなかった。
小さい頃から食事には気を遣っていたし、太ってもないのに・・・
このにっくき中性脂肪・・・高脂血症の薬は、処方食と運動!

投薬されていた睡眠薬代わりの毎日12時間毎と発作時の薬は、
安静にさせる為に脈を遅くし、徐脈のティキはひどい徐脈に・・・
中性脂肪のドロドロ血で更に心臓の状態は悪くなる。

入院時、もし発作がこのままずっと毎日毎日繰り返される様だったら、
「安楽死」という方法で、ティキの苦しみを取り除いてあげるのもひとつの手立てだとアドバイスされる。
急な事だったので、涙が止まらなかった。

ティキの病名
特発性犬高リポたんぱく血症(もしくは特発性犬高カイロミクロン血症)
洞疾患症候群(洞不全症候群・洞機能不全症候群・徐脈)によるシックサイナスシンドローム
肺動脈弁狭窄症の疑い

これらはミニチュアシュナウザーの好発疾病・・・

小さい頃から食事には気を遣っていたが、ものすごく残念。

9月は、食後2〜3時間でティキが眠っている時、電話、救急車やパトカーのサイレンの音など
急な何かの音がすると、その直後〜2分以内に発作が多かった。
10月の発作では初めてお散歩の時になってしまった。
9月も10月も1回出てしまうと、数時間おきにそれぞれ2〜3日間も続く。
発作の症状が今までと全く違うような気がする。


転院は大正解、何も知らずそのまま前の動物病院に通い続けてたら
もうこの世にはティキは存在しなかっただろうと思うと恐ろしい・・・
地元では評判も悪くない動物病院で信頼していたが、今回の事でセカンドオピニオンの
動物病院がどれだけ大切かわかった・・・



と、2002年5月初めまではそう本当に思っていたが・・・
それまでも少し変だと思う事もあったが、獣医さんから信じられない言葉を聞いてしまう!!

2001年9月の入院時にアドバイスされた「安楽死」、
この時、泣きながらティキの写真に喋ってたら、ティキの目から涙が・・・
その時、「きっとティキはもっと私と一緒に生きたいのだ」と確信した・・・

その次は2001年10月の事・・・
獣医書に載っている処方食を食べて発作が出るティキに
「この病気は食べられない病気だから、少ししか食べなくて餓死か、
どんどん食べて発作で安楽死かのどちらかしかない」
「このままでは10月末まで(あと2週間)もたない」
少しでも食べさせて長生きさせてあげたいという私に対し、
「栄養学は専門外なので、インターネットか何かで調べる様に」
との事だった・・・
少しくらいアドバイスして欲しいとは確かに思う!!

それからはインターネットと毎日向かい合い、動物病院のHPに相談したり、
メーリングリストにも参加し相談に乗ってもらったりして、
試行錯誤の食事を研究する。

ティキの食欲は負けないくらいあるが、処方食「r/d」の食事量が普通の半分以下に制限され、
「r/d」だけでは普通量でも痩せてくる為、「マクトンオイル」を「r/d」にふりかける。

不治の病やお医者さんから見離された時に思い出してと友人から言われてた
「βグルカン1.3-1.6 真宝」で、大好きなお散歩もその場にしゃがみこむほど元気がなかったティキが
3日目くらいからどんどんリードを引っ張るようになり、見違えるように元気に!

あまりにも少ない量の処方食の他に、中性脂肪を下げるというりんご、
血液さらさらになるというオレンジミディトマト、
その他いちご、きゅうり、キャベツなど脂肪分がないものを食べて空腹を凌ぐ。
体重減少も少しはマシに・・・


とうとうティキに合った食事と食事量を見つけたのは
2ヵ月後、9月の入院以来4ヶ月してからだった・・・

発作から少し解放されたり、食事もだんだん落ち着いてきたが、
今までよりは元気がない・・・
何度もしてる血液検査の結果の肝臓値が発作後の治療に頻繁に使われる
ステロイドの中でも一番きついデキサメタゾン注射後の検査が特に数値が激しく、
腎臓までも少しおかしくなってきた。

2001年9月、心臓からの発作ではないとわかってからも、お薬は心臓の10種類くらいが出ていた。
かかり始めた時から、「質の悪い動物用お薬は替える」と人間用を使われる。
脳の損傷を防ぐ服用薬やステロイド服用薬も切れない状態だと言われ、
毎月お薬代だけで5〜7万円・・・
注射を入れると10万円、時には20万円弱の時もあった。
(結局これらのお薬がティキを苦しめる事になっていたとは・・・2002年5月転院して投薬中止でわかる)

後にわかった事だが、1日1回でいいお薬を2回に分けて2倍の料金を支払い、
また同じお薬でも倍ほどの料金だったり・・・
料金について聞くと、
「おうどんを食べるのでも立ち食いで食べるのと、
料亭で食べるのでは料金が違うのと同じです」と・・・

それだけ真剣にいろいろ調べてくれてるのだと信じていたが、
院長の隣にいたインターンの獣医さんが本でティキの病名を調べてくれて以来、
何も調べてくれてなかったとの事・・・
「今まで犬の高脂血症は診た事ないし、
そう多くない犬種の特有の病気にそれだけの時間は費やせない」
という意味の事を言われる。
ものすごく残念だった・・・



2002年5月の「アド○ンテージスポット」で起こったショックは、
素人考えだけど、同じデキサメタゾン(ステロイド)と抗生物質が何らかの関係がありそう・・・
皮膚病の為その注射2種類をされてたワンちゃんも亡くなっていた・・・

赤ちゃんでも大丈夫な副作用の殆どない「アド○ンテージスポット」でそうなったという事は、
普通でもショックや死亡例がたくさんある、その後のワクチンやフィラリア薬も心配で、
獣医さんに相談すると・・・
「前に2回死にそうになってるんだから、もし死んでしまっても悔いはないでしょう」
との事・・・
私は言葉がなかった・・・
食事にしても何ひとつアドバイスなしで、私が必死になって調べてここまで元気になったのに・・
獣医さんの言われるがまましていたら、ティキは2回死んでいた・・・


もう我慢出来なくなって、転院を決意・・・
それまでどうして転院しなかったかというと、大阪で2〜3軒しか使っていないお薬を使っていて、
どうしようもこうしようもないワンちゃん達がまわりまわってここにやって来て
みんな元気になっている・・・という事を何回となく聞いてたから





〜R動物病院〜2002.05〜

本当にそんなお薬が必要なのかどうかわからないので、
徐脈薬はそのまま続け、ステロイド服用薬は徐々に減らす事にして、その他を全て止めて様子見する。

なんと、それまで測定不能だった肝臓の数値が基準値に!!
もちろん腎臓も基準値に!!
心臓も何事もなく、おまけに発作もない・・・

結局1年3ヶ月、H動物病院で服用していた山の様なお薬は1種類を除いて必要なく、
ティキの内臓をどんどん傷めていた。
発作後の注射にしても、そんなのをなぜ使うのかわからないとも言われる。
おまけにその1年3ヶ月で使った金額はというと、約150万円・・・
そんな高額な金額を払いながらティキを苦しめてしまった・・・

胆汁酸が一時「177」という信じられない結果があったのに目を付けた獣医さんは、
12時間入院で食前と食後の胆汁酸を調べられたが、その結果大丈夫だった。
「門脈シャント(間性脳症)」からの発作の場合、蛋白質の食事後に発作が起こり、
必ず胆汁酸の値が2倍以上に跳ね上がるらしい・・
(H動物病院では食後しか調べてもらっていない)

徐々に元気になってきているものの、入院前の去年8月までの元気がない事を言うと、
症状的にも何点か「甲状腺機能低下症」の疑いがあるとの事。
前の病院で2種類の検査(私から無理にお願いしてしてもらった検査で、日本で出来るトータルT4、
オーストラリアの検査機関に送るフリーT4で、トータルT4しか測らない動物病院が殆ど)の結果が基準値に入ってても、
1回測ったらもうそれでおしまいというものではなく、変動している。
しっかり調べようと思ったら他にもオーストラリアで4項目調べないといけないし、
そうしたら費用も時間もかかるので、副作用の殆どないというお薬を飲んで、様子見する事になった。
もし元気になったら、疑いがあるという事だった・・・

ティキの目は前のようにキラキラ輝き、ぴょんぴょん跳びついてきたり、ワンワン吠えまわる様になる!
去年12月からおしっぽが2cm位脱毛し、その部分の皮膚はまるでゾウになる。
また体全体からフケも出ていて皮膚が荒れてゴワゴワの毛並み、オハナの先の毛も脱毛しかかっていたのが
今では脱毛した部分には真っ黒な毛がふさふさで、毛並みも以前の様にツヤツヤに!!
あとそれまではオハナはカラカラひび割れでもしそうだったが、今では黒々いつもしっとり濡れている!!
(前の病院では、シュナウザー特有の病気<シュナウツアー面皰(コメドン)症候群>があると写真を見せられた。
あと1ヶ月後の今年1月にはで丸ハゲ状態になるかもと言われててサプリメントと沐浴材を出された)


甲状腺機能低下症もミニチュアシュナウザーの好発疾病・・・
この甲状腺が少しずつ悪くなってきて高脂血症が一層激しく高くなってしまったのか、
H病院のステロイドでホルモン系のバランスが狂ってしまったのかは今では全くわからないが、
とにかく元気になってきて本当によかった!!

ティキの病名
特発性犬高リポたんぱく血症(もしくは特発性犬高カイロミクロン血症)の疑い
甲状腺機能低下症の疑い

徐脈は以前からで生理的なものかもしれないとの事・・・


今は試行錯誤の結果の食事を体重を見ながら調整していて、
ティキもおいしそうに食べてくれ、もちろん自分の意思で行動してくれる。
こんな嬉しい事はない・・・


・・・あと、心臓&徐脈に関しては、R動物病院から紹介してもらった病院へ・・・

〜M動物病院〜2002.09.03

心臓の血液の流れを診る「カラードップラー」検査で
5種類の心臓病に関して検査されるが、異常なし!
特に心臓肥大で悪くなる僧房弁は大学の実験のモデル犬の様にきれいと褒められる!

2歳の時、歯石除去の心電図でたまたま右心臓肥大気味という事がわかり6ヶ月毎に検査していたが、
これでひとまず安心・・・

ティキの徐脈に関しては、病的なものではなく、
ちょっと普通の徐脈よりやっぱり少なめだけど、
生理的にそんな子もいると思うし今かかってる獣医さんに相談しながら今のお薬を止めてみて
しんどそうだったり失神したりする様だったら、飲ませる様との事・・・
右心臓肥大気味も大きくもなっていない。

犬の脈拍の基準値は80〜120だと言われているが、あくまでも基準値であって、平均値ではない。
10犬中、1犬がはずれていても何も問題はないとの事・・・
その犬なりに体の中で調節して血液を送り出している。
だから徐脈であっても病的なものが見つからない場合は大丈夫だし、
心電図の「R-R変動率」も十分(数が多いほどいい)だから心臓が止まるという事はありえない。

ミニシュナだから徐脈は当たり前、
ミニシュナだから、脂質(中性脂肪やコレステロール)の代謝異常は当たり前・・・
「なぜ?!」と聞かれたら、ミニシュナだからしようがない!!
ミニシュナ用の脂質代謝異常用の食事も現段階では作られていない。
甲状腺機能低下症もミニシュナには多く見られる。


そういえば、1993年〜1996年の引越し前の病院でも、
ミニシュナはコレステロールなどが高くて、中性脂肪にも注意する様に言われていたのを
2001年9月の入院中になって思い出す。
それまでは全く気にも留めてなかった・・・

この病院は大阪で3本の指に入ると前々から聞いてた病院・・・
安心出来てよかった!!






この病気自体、完治しないらしいので、食べられる食事をおいしく食べて、
病気と長くお付き合いしないといけない。
今まで度重なる発作の為、脳の損傷が残っていないかどうかが心配・・・
もし残っていれば中性脂肪が原因でなくても発作はやって来る。
とにかく発作が襲ってこない事を願うばかり・・・

発作がなくなって、中性脂肪値がどんどん下がって、
何でも食べられる様になれればいいのにね・・・ティキ!!


〜2002.09.16更新〜

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