飴売りの仁吉は、かつて仁吉と同じく油屋・三春屋に奉公していた嘉助から、若旦那であった吉三郎が江戸から戻ってきた、と聞かされます。仁吉は、三春屋がつぶれてから、吉三郎の母・お松の面倒を見ていました。
お信の長屋から鯉屋に向かう途中、菊太郎は鴨川の岸辺に名画の断片が引っかかっているのに気付き、鯉屋に持ち帰り、乾かします。菊太郎は、丁稚の鶴太と正太とともに鴨川に戻り、絵を拾い集めます。
瀬田の蜆を売りに来る武蔵から、お与根が蜆を買おうとした時、若いお店者らしい男が武蔵へいちゃもんを付け、桶をひっくり返して逃げました。不審に思った菊太郎は、武蔵とともに瀬田に行き、そこで蜆の佃煮の作り方を教えます。
盗っ人の大沼の蔵六は、素顔で押し込みを働き、普段は変装して暮らしています。床山の新七が、高札場の似顔絵を見て不審に思ったのを見て、蔵六たちは危機感を抱きました。
扇商の広瀬屋新左衛門は、死ぬ間際に妻のおふさ、息子の新助に、三十年前に乾物問屋・内海屋の手代・喜助からくすねた三十両で、店を持ったのだと打ち明けました。新左衛門は喜助につぐないをして欲しいと頼みましたが、新助や番頭の多兵衛にはその気がありませんでした。
蔵破りの手下で隠岐に配流になっていた安五郎が、京に戻って来ました。仲間と何事か企んでいるようなので、曲垣染九郎が内偵をはじめます。菊太郎は、安五郎が惚れたお絹とまっとうに暮らせるようにと考えます。お絹は、貢いだ男が料理屋の娘に乗り換えてから、大酒を飲むようになっていました。