★あらすじ
『おんな飛脚人』 出久根達郎


「その一 梅雨の晴れ間に絹ごし一丁」

 飛脚問屋・十六屋の試しに合格したまどかと清太郎は、飛脚人として働くことになりました。


「その二 孝行の良薬は命取り」

 生薬屋・藤屋で、間違えて毒薬を客に渡してしまいました。清太郎とまどかは、取り戻しに走ります。


「その三 本降りに鮨の投げ売り」

 用事を済ませたまどかは、雁屋の男に絡まれます。その後、雁屋と十六屋は、走りくらべをすることになります。


「その四 鰯の頭も竹の花」

 借家との走りくらべの日、清太郎は腹痛を起こしました。


「その五 水売りに母の懺悔」

 まどかは、志んという老女から、息子の百太郎宛の文を預かりますが、百太郎は見つかりません。なにやら子細があるようです。


「その六 秋茄子とその手は食わぬ」

 まどかが預かった三通の手紙は、受取人も差出人もでたらめでした。内儀は、半年前にも同じようなことがあったと言います。


「その七 天下祭りに捕り物に鯉」

 いつぞやの「幽霊書状」を渡したらしい武士が、再度十六屋に現われます。店先で捕り物となりました。
 この武士を、ドラマでは松重豊が演じてました(笑)


「その八 遺言の中身は意外」

 十六屋の隠居が亡くなります。故人の遺言は、自分の死んだ後は、商売替えするようにということでした。


「その九 逃げるが勝ちで験直し」

 まどかは清太郎から飛脚人になった理由を聞きます。清太郎は、弟を探していたのでした。


「その十 鸚鵡が飛んで恋の発覚」

 町飛脚の中継ぎを引き受けた駿河屋が、辞退を言い出します。娘のおまきが反対していました。


「その十一 顔に紅葉の海晏寺」

 町飛脚の宣伝のために、みなは企画を考えます。清太郎は、あぐりという名の人に記念品をあげることを提案します。


「その十二 来年の暦は昔を語らぬ」

 十六屋に、記憶喪失の女と暮らしているという女がやってきます。まどかは、母かどうか確かめに行きます。


「その十三 かぐや姫にも除夜の鐘」

 十六屋にあぐりという赤ん坊が届けられ、預かることにします。まどかは、最後の「阿具里」を訪ねます。

1998.2 講談社/2001.8 講談社文庫 


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