作成:2015/3
関東大震災の跡と痕を訪ねて
番号 : 横須賀 YS-06
写真1 子之神社
写真2 鳥居付近より社殿を望む
子之神社の案内板によると、御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、別名を大国主神(おおくにぬしのかみ)であり、由緒は以下のように記されています。
御由緒 社伝によると、承久二年(源実朝の頃勧請し天和元年徳川家綱 の頃)御造営とあり、約七六〇年前(昭和五十五年)よりの建立 である。 昔、当市楠ヶ浦の沖にあった波島に長源寺と共に御鎮座に なられたのが後、天正年間に長源寺が汐入三丁目の現所 に移転し、子之神社も汐入港町変電所(現汐入二丁 目二五番地)下に御遷座になったもので、その年月は不詳であ るが、文化十三年には汐入に御遷座になっていたことは確実 である(諏訪神社社誌による)。 それでこの変電所下付近を今も子之神山*と称している。 現在の御本殿は明治十七年九月子之神山に御造営 されたものであるが、境内が官有地になったため、明治三十一年六月そ のまま現在地に御遷座、昭和六年二月奥殿御造営工 事完成、現在に至っている。
*子之神山 横須賀市汐入町の港町公園には大震災遭難者供養塔がありますが、その斜面上方が子之神山に相当します。現在は東京電力の鉄塔などの施設があり、周辺には当時の海軍用地と刻した石柱も残っています。
写真3 震災記念碑
写真4
碑の最上部の題字に「嗚呼大正十二年九月一日」とある
石碑正面 刻字
背面の記載内容
子之神社の被害については、横須賀震災誌によると「多少の被害なきに非らざるも特記する程に至らず」とあります。